必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第12作 江戸P・必殺商売人 第02話「誘拐されて女よろこぶ」

2016年02月21日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

薬屋の三ツ木藤兵ヱが囲っている女・おうらが何者かに誘拐された。
かつては盗賊の頭であった藤兵ヱは面子を潰されたと感じ、盗賊時代の手下を使いおうらの引き渡し場所に現れた誘拐犯の若者たちを皆殺しにする。
藤兵ヱの元に戻ったおうらであったが、誘拐犯の若者たちと心を通わせていた彼女は藤兵ヱに嫌気が差し、家を出て行くと告げる。
ようやく自立して生きようとしたおうらであったが、怒った藤兵ヱは手下たちにおうらの始末を命じる。

【知ってるゲスト】
風吹ジュン、金田龍之介、牧冬吉

【名シーン】
①おせいと新次‐その1
    主水たちの噂をするおせいと新次。
 新次「ただ奴は子供を作る気だ」
おせい「子供を?」
 新次「ああ、人様の命を頂く仕置人が子供を作る。そこんとこが俺にはどうにも分からねえ。
    師匠、お前さんあの男を信用出来るかい?」
おせい「もしあいつらが裏切ったら二人とも殺せばいい。あたしとあんたとでね…」


おせいと新次‐その
    再び主水たちの噂をするおせいと新次。
おせい「新さん、まだ疑ってるんだね。あの中村主水って男を」
 新次「師匠、お前さん忘れたのかい。あの三島の宿で苦い水を飲まされたのを…」
    過去の回想が入りつつ、新次は話し続ける。
 新次「二人で組んで仕置屋を始めて、忘れもしねえ三人目の頼み人だった…
    俺もおめえもタレコミ屋とは知らずすっかり話に乗せられて、仕置を引き受けた。
    よくまぁ二人とも生き延びたもんだ。今思うとぞっとするぜ。
    仕置人なんて元々がみんな悪党だ。生きながら地獄で暮らしてるろくでなしだ。
    いつ誰が仲間を裏切っても文句の言える筋合じゃねえ。
    だからこそ毛ほどの油断や隙があっちゃいけねえんだ。
    ましてや相手は八丁堀の十手持ちだ。
    一緒に命の綱渡りをするにしちゃあ、空恐ろしい相手だと思わねえかい?」


↑疑り深い新次にはそれなりの理由があったのだ。

③新次の探索

    主水たちは藤兵ヱ一味の仕置をおせいたちにも頼むが、彼らは首を縦に振らない。
 主水「俺の調べが信用できねえか?

 新次「主水さん、断っとくが俺は誰も信用しちゃいねえ。
    信じられるのは手前のこの目…だけさ。少し探って来る…」
 主水「気骨の折れる野郎だ…」
おせい「あれが新さんの取り柄なんです。その内あんたたちにも分かりますよ」
    探りを入れる新次。
    屋根の上で一人見張りをする新次の元へ正八が現れ、握り飯を渡す。
 正八「師匠の差し入れ」
    新次は握り飯を正八にも分けてやる。

↑二人でおにぎりを食べる。新次も普段は優しい男なのだ。

④主水&おせい殺しシーン
    おうらの葬儀でおせいと藤兵ヱが話をしている。
おせい「一体、誰に殺されたのですか?」
藤兵ヱ「若い男の三人組…私の知っているのはそれだけ…」
おせい「そうですか…あたしはまた野火止の藤兵ヱに殺されたのかと思いました…
    藤兵ヱを煽るおせい。去っていく彼女の後ろから藤兵ヱの手下が声をかける。
 手下「おう、待ちな!」
おせい「なんでしょう」

 手下「お前さん何を掴んでるんだ、ええ!?三ツ木屋の旦那に何を言いたかったんだい!?」
おせい「知れたことさ!お前たちみたいなろくでなしは畳の上じゃ死ねないって言ってやったんだ!」
    逃げるおせいを手下が追う。その前方からは主水が駆けてきて一人を斬り捨てる。
    残る一人をおせいが投げ、再び主水が斬り捨てる。

藤兵ヱ役は金田龍之介さん。巨漢の悪役と言えば真っ先に思い浮かぶのがこの人。
↑主水とおせいの共闘!こういうの待ってました!

⑤ラスト
   釣りをしている男に主水が声をかける。
主水「こらぁ!この池は放生池だ!殺生はいかんぞ、殺生は!」
??「そうかい。それじゃあ、お前さんも殺し屋の足を洗ったのかい?」
主水「え!?」
   ギョッとして男の顔を覗き込む主水。男は新次であった…。
   むかっ腹の立った主水は新次の釣りの邪魔をするように池に石を投げまくる。

↑この二人が仲良くなる日は来るのか??

↑邪魔をしまくって満足したのか最後はこの顔(笑)子供みたいな主水さんで終わり。