【ストーリー】
三島に来た一行が絵の燈篭を調べると「のぶ 清吉」と名が刻んであり、のぶという女性は今は女郎として働いていると言う。
おのぶはなかなか心を開かなかったが、お艶の悲しげな恨み節が気に入ったようで、全てを話し始めた。
おのぶは遠州屋に逗留していた旅の絵師・清吉と恋仲になり、所帯を持つ約束として燈篭を奉納していた。
だがある日清吉は急死したと三島代官所の小幡に聞かされ、以来生きる気力をなくし女郎にまで堕ちたのだという。
小幡と遠州屋…ちょうど彼らは、小駒の美貌に目をつけ、二十両で売り渡せとお艶に詰め寄っていたところであった。
両者の奇妙な一致に裏があると踏んだお艶たちは、清吉の遺体を調べると、果たして致命傷となる刀傷があったのだ。
そのことを知ったおのぶは小幡を殺そうとするが、返り討ちにあう。
おのぶの刀傷、それは清吉の刀傷と全く同じものであった…。
【知ってるゲスト】
加賀まりこ、須賀不二男
【名シーン】
①今回の仕事は?
三島の絵をあぶると燈篭が赤くなる。
②お艶とおのぶ
お艶の恨み節に引かれ、おのぶがやってくる。
お艶「こっちへらっしゃいな…」
歩いて来るおのぶの手をお艶が握る。
お艶「あぁ、冷たい手…」
おのぶ「誰なんです、お前さん?」
お艶「泣き節お艶」
おのぶ「泣き節?」
お艶「人によっては恨み節とも言います。尽きぬ恨みをその人に代わって晴らすのが私の稼業です。
あぁ、だいぶ暖かくなってきましたよ。女は女同士、何かお力になれるかもしれません。
向こうの河原で小屋掛けをしてますから、いつでも訪ねておいでなさい」
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斬られたおのぶを見舞うお艶。
お艶「気が付いた!大丈夫ですよ、すぐ良くなりますよ」
おのぶ「お願いが…あんたの恨み節聞かせて…私はもうだめ…
せめて清さんにお土産を持ってってあげたい…あんたの恨み節を土産に…」
お艶「分かりました」
お艶の恨み節を聞き涙を流すおのぶ。彼女はそのまま息を引き取る。
↑おのぶ役は加賀まりこ。昔こんなに美人だったんだな^^;
③変態遊びの結末
遠州屋たちは小駒を生きたまま焼くところを見物するために庭先に集まる。
ブラ平「ではこれより、恨み節お艶一座極めつきお外題・地獄変亡者火の車をご高覧に供します」
ブラ平は小駒に向かって火炎放射の構えを取る。
が、くるりと小駒に背を向けると、遠州屋たちに炎を吹き付ける。
↑このままじゃ小駒が焼き殺される!
ていうか可愛い小駒を焼き殺して何が面白いのか…。
↑まぁそうなるわな(笑)