必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第12作 江戸P・必殺商売人 第26話「毒牙に噛まれた商売人」【最終回】

2016年03月16日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

中村家ではりつが産気付き上を下への大騒ぎであったが、そんな中、勘定奉行が比丘尼姿の女殺し屋に殺された。
下手人の行方が掴めず焦った奉行所では、江戸の殺し屋の元締・蛭子屋卯兵ヱを訪ね「三日のうちに下手人を探せ」と厳命する。
蛭子屋はおせいが下手人だと決めつけ、おせいは江戸中の殺し屋から命を狙われることになってしまった。
だがどうしても今回の件に納得のいかない新次は蛭子屋を探り、下手人は蛭子屋の女・おりんであり、蛭子屋と同心の根来(ねごろ)もグルであることを知る。
この状況に打つ手がない主水は三人に江戸を出るように告げるが、新次はただ一人、蛭子屋の元へ向かう。

【知ってるゲスト】
山本麟一、石橋蓮司、桜井浩子、田中弘史

【名シーン】
①りつ、出産
   出産が近づき念仏を唱える主水とせん。やがて赤ん坊の声が聞こえる。
主水「母上!生まれました!」
せん「はっ!まぁ!いけません、男は入ってはいけません!」
   りつのもとへ向かうせん。主水は一人呟く。
主水「いやぁ、やっと俺も人の子の親か…」


↑ほっと一息つく主水だったが…
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せん「婿殿!りつが!」
主水「はい、どうしました!?」
せん「りつ!」
主水「りつ!おい!」
医者「おう、心の臓が弱ってる!やはりこの年でお産は無理じゃったのう…」
主水「りつ、しっかりしなさい!りつ!」


↑高齢出産でりつの体に異変が!
 こんな緊迫した中村家は他の主水シリーズでは皆無だよな…。

②秀英尼の秘密
    殺し屋に狙われたおせいと正八を寺にかくまう秀英尼。

おせい「庵主さん、あなた私たちの素性を御存知だったんですね?」
秀英尼「はい、存じておりました」
 正八「嘘つくなよ!師匠、この人何にも知らないよ!」
秀英尼「いいえ、あなた方が殺し屋だということは、とうの昔から…
    死んだ私の父親も殺し屋でした」

↑のんびりした口調でとんでもないカミングアウトをする秀英尼。
 この人これまでもけっこう重要な情報を知ってたりしたもんなぁ。
 例えば17話ではさちがお尋ね者だと知ってたり。
 彼女自身は殺し屋じゃなくても、裏の世界とつながりだけは今も持っていたのかもしれない。

③主水の夢
   秀英尼の寺で寝ている子供たち…その寝顔を見ながら主水は呟く。
主水「子供ってのは可愛いもんだ…」

↑子供の中にふて寝する正八もまぎれている。
 主水にとって正八も可愛い存在だったわけだ。

↑これを想像した時の主水は、自分が殺し屋だということを忘れていたんだろうな…。
 そしてこの二人の笑顔…ラストを知ってると胸が痛くなる。


④おせいと新次、最後の会話
おせい「新さん…」
 新次「えっ?」
おせい「こっち来ない?」
 新次「…」
おせい「また長い旅が始まんだね…」
 新次「ああ…」
おせい「江戸じゃ新さんととうとう所帯が持てなかった…
    はぁ…私達ってよくよく根なし草に生まれついてんだねえ…行くの?」
 新次「荷物を取ってくる」
    新次に近づくおせい。
おせい「今夜この櫛を使っちゃいけないよ」
 新次「そいつはお前に預けとこう」
    歩き出す新次の手をおせいが握る。
 新次「…」
おせい「…」
    新次はおせいの手を離すと出かけて行った。

↑これが最後の会話になるとはおせいは知らない。

↑これから何をしに行くか分かっていた新次には覚悟があったかもしれない。
 最後になるかもしれないんだから、肩くらい抱いてやればいいのに。
 なぜここまで頑なにおせいを拒むのかよく分からない…。


⑤新次の最期
蛭子屋一味の船を襲撃する新次。
おりんを櫛で始末すると、手下の刀を奪い蛭子屋卯兵ヱを殺す。
水中で大勢の手下と戦うが、多勢に無勢で次第に攻撃を食らう。
そして遂に根来の放った矢を首に受け、新次は絶命する。


↑憎きおりんと蛭子屋卯兵ヱを討ち取る新次。


蛭子屋を殺した太っちょの殺し屋を狙う根来。
 漁夫の利を得るのがこいつの目的だ。


↑やっぱり出血の表現は欲しかった。水中での撮影だと難しいのかしら?

↑一人で戦い、一人水中で死んだ新次。もちろん最後の言葉もなかった。
 おせいと逃げることもできたのに、敢えて戦い死ぬことに何の意味があったのか。
 シュールさすら醸し出す新次の水死体…彼もまた無意味な死を遂げた一人だと思う。 

⑥主水殺しシーン
   殺し屋たちが全滅したため、根来は笑いが止まらない。
   そこに主水が現れる。
根来「ヒヒヒ…ヒハハハ…アハハ、アハハ…!」
主水「根来さん!いや~どうも、お役目ご苦労様です」
根来「おう、なんだ中村。なんでこんなところでうろうろして」
主水「あぁ、それが。うちはお産でてんやわんやの大騒ぎ。

   こういう時男ってのはからっきし値打ちのないもんですな!」
根来「そうか、生まれたのか!そいつはめでたい!ようし、お祝いだ、一杯飲みに行こう!」
主水「いや~これはありがたい」
   親しげに主水の肩を組んでくる根来を突き飛ばし、主水は根来を一突きにする。
根来「ま、待てぇ…」

主水「根来さん、あんたは少し深入りしすぎたようだな。
   知りすぎた者は消される。殺し屋の掟を教えてやろう」
   更に斬り付ける主水。
   倒れて悲鳴を上げる根来を奥の草むらに引きずって行き、トドメの一撃を加える。

↑お祝いしてあげようと思ったのに殺されて、ちょっぴり可哀想。

⑦おせいと主水
    新次を探すおせい。だが新次はどこにもいない。
    河原にたたずむ主水を見つけたおせいは主水に問いかける。

おせい「新さんは?ねえ!新さんは!?」
 主水「あの野郎は一人で先にいっちまったぜ…。
    師匠、おめえも無粋な女だな。あの色男はやっと一人になれたんだ。
    冥土まで行って付きまとうことはねえじゃねえか…一人にしといてやんなよ…」
    主水は去って行く。

↑政吉を失った時のおせいはぼろぼろに泣き崩れ、自害までしようとした。
 しかし今回はおせいの表情は分からないし、取り乱しもしない。
 もしかしたら、新次とは永久に添い遂げられないという覚悟があったのかもしれない。
 覚悟があったからこそ、それが現実となった今、取り乱すことなく耐えられたのかもしれない。

⑧中村家の悲劇
   主水は家に戻るが、中村家には多くの人が出入りし、尋常でない様子だった。
主水「りつが…りつがどうかしましたか!?」
   家の中に入る主水。
主水「りつ!」
せん「こんな時にどこをうろついてたんですか!」
   泣き崩れるせん。
   りつは落ち着いた様子で寝ているが、奥には小さな布団が…。
   そこには赤ん坊の遺体が安置されており、主水も手を合わせる。
 

⑨ラスト-商売人たちの別れ
正八は一人川に飛び込み、水浴びを楽しむ。


↑明るい正八に一人は似合わない。でももう正八には仲間はいないのだ。
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    旅立つおせいの前に現れる主水。

 主水「手形だ」
おせい「中村さん…赤ちゃん、お元気ですか?」
 主水「うん、丸々太ってやがってね、女の子なんだ」
おせい「そう、おめでとうございます」
 主水「うん、ありがとう…じゃあ、達者でな」
    一礼するおせい。
    二人は別れると振り返ることもなく歩いて行く。

↑赤ん坊のことについて嘘をつく主水。
 傷心のまま旅立つおせいには本当の事は言いたくなかったのだろう。

↑ある街角に来た時に振り返るおせい。新次がどこかにいるかも…と思ったのか
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街はずれを歩く葬送の列…そこに主水の姿はあった。

↑こ、これがラストシーンとは…。

↑「ガキができちゃこの稼業はつとまらない」と新次は言っていた。
 子供が元気だったら、新次の言う通り主水はここで裏稼業から足を洗ったかもしれない。
 だが運命は結局それを許さなかった。
 
【必殺商売人・感想】
ラストの鬱加減が半端じゃなかったです。
必殺シリーズでは最終回で殉職者が出て悲しい結末になることが多い。
ただ、それは殺し屋の宿命とも言えるわけで、因果応報、報いが返ってきたとも言える。
けど、本作に限っては赤ん坊の死という非常に重い内容でした。
まぁこれももしかしたら主水の数々の殺しに対する報いなのかもしれないけど…。

そして全体を通じて感じたことは、新次の影の薄さ。

必殺の顔である主水、「仕事屋」で元締だったおせい、この両名にはもうすでに十分な貫禄がある(藤田さん、草笛さんの演技力含め)。
新次には「おせいの元夫」「おせいに言い寄られてもそれをかわす」という設定がある以上、おせい以上の貫禄が欲しいところだったけど、結局新次の貫禄ポイントは「お腹」と「謎のモテ設定」だけだったという印象。
恐らく製作者側では新次の貫禄を寡黙さで表現したつもりだったのかもしれないけど、そうするとどうしても無口になり影が薄くなってしまう。
殺しシーンも衣装が全身黒で、武器も小さくて殺し方もコンパクトだし、トドメの台詞も三人の中で一番少ない。
何もかも目立たないずくしで、これでは影が薄くなってしまうはずです。

おせいとも、あくまで距離をとったままで終わる。
普段から一緒にいて十分仲は良さそうだったし、所帯を持つくらいどうってことない気がしたけどねぇ。
殺し屋が子供を持つことを特に毛嫌いしていたようだったし、所帯を持つ=子供を作るって意識があったのか?
黙って死んだので、もはや何も分からないけど…。

それでも中盤以降は新次メイン回も増えたし、最終回の死に様もそれなりのインパクトは残した。
最後死んじゃって、それでよかったのかどうかは分からないけど、おせいが存命のままラストを迎えられたので、それでよかったのでしょう。


第12作 江戸P・必殺商売人 第25話「毒を食わせて店食う女」

2016年03月14日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

小料理屋・辰巳屋の主人・藤兵ヱは、ゆくゆくは娘のおきみを板前の長次と夫婦にして店を継がせるつもりでいた。
ところが食中毒騒ぎが起き、藤兵ヱは店を手放そうと決心し、責任を感じた長次は暇乞いをして店を出て行った。
一方、正八と秀英尼は、大阪の料亭の女将・おりょうと知り合い、彼女が江戸で店を一軒買おうとしていることを知る。
両替商の分銅屋がおりょうの後ろ盾についていることもあり、店を売りたがっていた藤兵ヱは三千両でおりょうに辰巳屋売り渡すことになった。
が、その裏でおりょうは、分銅屋の利平を通じ伊勢屋に辰巳屋を二千両で売り払い、長次は藤兵ヱを始末していた。
食中毒騒ぎ、辰巳屋の売却…全てはおりょう一味の仕組んだ企みだったのだ。
伊勢屋から奪った二千両を取り戻せば、辰巳屋はおきみの元へ戻る…商売人たちはおりょうたちを追う。

【知ってるゲスト】
本阿弥周子、西田良

【名シーン】
①同心・西田良之介

西田良之介って、こいつ西田良じゃねーか(笑)
 気付いてないけど、他にもこういう小ネタがあるんだろうな。

②主水殺しシーン
主水「おめえら急がねえと船が出るぞ…冥途行きの恨み船だ」
   雑魚二人相手に刀すら抜かず戦う主水。
   二人を翻弄し、トドメにようやく大刀で斬り捨てる。
   刀を鞘に納めると死体にツバを吐き主水は去る。 

↑主水の鉄拳制裁!

③おせい殺しシーン

おりょう「誰だい!?」
     闇の中からおせいが現れる。
おりょう「お前さんも私の金狙ってんだね!
     おあいにくさま!この金はね、誰にも渡しゃしないよ!」
 おせい「二千両は多すぎるね…三途の川の渡し賃は六文が相場だよ」
     女の戦いが始まる。
     おりょうの攻撃を障子越しにかわしたおせいは、おりょうの短刀を取り上げて彼女に突き刺す。

↑おりょう役の本阿弥周子(ほんあみちかこ)さん。
 いや~お美しいですなぁ、必殺ゲスト女優の中でも大好きな女優さんなのです。
 敵役が多いのが玉にきずだけどね。

↑おせいvsおりょう。
 どっちも好きな女優さんですが、どっちを応援すればいいのでしょうか(笑)


第12作 江戸P・必殺商売人 第24話「罠にはまって泣く主水」

2016年03月13日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】
主水は見廻り中に若い娘・たえに悲鳴を上げられ、あらぬ疑いを掛けられてしまう。
たえの義父は荷崩れ事故を起こし江戸処払いとなっている廻船問屋・奈良屋重兵衛。
病気の妻・おはんを見舞うため店に戻ろうとしていた重兵衛が主水に見つかりそうになり、重兵衛を逃がすためにたえが一芝居打ったのだ。

罰として奉行所に押し込められてしまった主水は、奈良屋を調査し、不審な点があることから裏に何があると感じ取る。
一方、重兵衛は江戸を去ろうとする時に役人に捕まり、ついに遠島に処せられてしまう。
主水は彼を恨んだたえに襲われるが、「それは投げ文によるものであり、重兵衛は彼を追い出したい何者かにハメられたのだ」と主水はたえに教える。
実は裏ではおはん、番頭・安五郎、船人足・留三、そして長崎帰りの役人・深瀬がつるみ、奈良屋を乗っ取ろうとしていたのだ。
悪事に気付いたため蔵に軟禁されたたえは、正八に主水への謝罪を頼むと悲しみから自害して果てる。

【名シーン】
①たえの願い
   正八は蔵に閉じ込められたたえを助け出そうとする。
正八「全部聞いちまった。待ってろ、今出してやっから」
たえ「いいの…。私はここからは出ません」

正八「どうして!?あのおっかはんと一緒にいるのか?とっつあん島流しにしたんだぞ!」
たえ「憎い…殺してやりたいほど憎い!」
正八「だったら逃げなきゃだめじゃねえかよ!」

たえ「一つだけお願いがあります。八丁堀の中村様にこれを渡してください。
   バカなことばっかりして、何もお詫びしてないんです。お願いします。
   私はおっかさんの子です。一緒にいます…」
   たえは櫛とかんざしを正八に渡す。

正八「分かった…」
   帰ろうとする正八の耳に女のうめき声が聞こえる。
   蔵を覗くと、たえはすでに事切れていた。

↑おとっつあんが死んだわけでもないのに、自害はちょっと早すぎるぜ…。

↑櫛とかんざしは主水の元へ。
 何も語らない商売人たちであったが、その恨みは十分に伝わった。

②主水殺しシーン
    おはんは蔵にたえを迎えに行く。
おはん「たえ…たえ…」
    何者かが蔵に入ってくる。
 主水「…」
おはん「なんだいお前さん、黙って入り込んだりして!」
    おはんは恐怖からそろそろと逃げ出そうとする。
    隙を見て走り出そうとしたおはんを主水は横一閃に斬る。

↑闇の中、恐ろしい形相の主水。
 決め台詞を言うよりも怖い無言の迫力。

↑暗くて分かりにくいけど、主水は逃げようとするおはんをずっと睨みつけている。
 こんなのに狙われたら死亡確定間違いなし。

③ラスト
   たえの遺体を乗せた船を正八が押している。
正八「親父さんとこ行けや…」
   船を押し出し、別れを告げる正八。

↑娘が実母に裏切られるという可哀想な話でした。   



第12作 江戸P・必殺商売人 第23話「他人の不幸で荒稼ぎ」

2016年03月13日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

病身の父・兵馬に代わり同心見習となった青木数馬は、ある晩殺しの現場に遭遇するが、臆病から下手人を取り逃がしてしまう。
一方、同心の荒巻は、口入業・大黒屋と占い師・心源坊一角と結託しており(大黒屋と占い屋は店も地下でつながっている)、持っている情報を共有することによって人殺しや強請りを行っていた。
数馬の恋人である茜の祖父・利助によれば、茜の父母を殺したのも大黒屋と心源坊だったらしい。
主水の言葉で臆病を克服した数馬は、先の殺しの下手人である心源坊を捕縛する。
これを仲間の荒巻が見逃すはずもなく、心源坊は解放され、数馬親子は心源坊に殺されてしまう。
殺された人々の恨みを晴らすため、商売人たちは大黒屋へ乗り込む。

【名シーン】
①正八と秀英尼
    占い屋から出てきた正八は秀英尼に捕まる。
    悩みがあるなら自分に相談しろと秀英尼は言う。
 正八「実はさ、惚れた女がいるのよね」
秀英尼「あ!そのことでしたらば、私が占ってさしあげます」
    秀英尼は目を閉じ手を合わせて占う。
秀英尼「お答えいたします。
    その女性は御仏に仕える心の清らかな、優しくて美しい女性ですね。
    その女性も正八様のことをとてもとても好いておられますよ?…好いておられますよ?
    反応がないので片目で辺りを窺う秀英尼。
    正八は呆れて途中で消えていた。


↑最近は秀英尼が正八にホの字。自分から股を開こうとしたり、かなり積極的。

②主水と数馬
   臆病風に吹かれ同心をやりたくない数馬は父親の兵馬を恨む。
   それを知った主水は、兵馬の病状について数馬に語る。
   兵馬の体は腫れ物に蝕まれており、命はあと半年程度だという。
主水「まだあるんだ、その先が。
   それを親父さんは…医者の見立てを知っていたんだな。
   知っていて、倅の数馬にだけは金輪際このことを知らせてくれるなと…逆に医者に頼み込んでいたそうだ。
   まぁつらいだろうが、今度はこのことをあんたが胸にしまっておく番だ」
数馬「中村さん…あなたという人は…。
   やってみます!私の臆病から取り逃がした心源坊一角という男がいるんです!」

↑たまには役に立つ昼行燈さん。

↑臆病を克服した数馬と、鬼のような顔をしている心源
坊。
 必殺ファンならばこれから何が起こるか容易に想像できます…。

③出陣&主水殺しシーン
    主水は大黒屋へ正面から入る。

 主水「こんばんは」
手下A「あの、何か御用で?」
 主水「うん、夜中に悪いんだがな、おめえの命貰いに来たんだ」
    主水は一刀のもとに手下Aを斬り捨てる。
    中へ入る侵入者の気配に敵も気付く。
 荒巻「中村!…斬れ!」
    斬りかかる手下Bをなぎ倒す主水。
 主水「ドブネズミ、死ね!」
    手下Cと荒巻を敵に回し戦う主水であったが、臆することなく二人とも斬る。
    大黒屋と心源坊は驚いて逃げ出す。

↑三人並んでの出陣。

↑出ました、みんな大好き「ドブネズミ、死ね!」
 ストレートな言葉、この表情、この迫力…本当にこのシーンの藤田さんはカッコいい!

④おせい&新次殺しシーン

「大黒屋さん…あんたの卦は凶と出ましたよ…」

新次は地下通路で心源坊を絞首刑にし、さらに櫛でトドメ。

⑤ラスト
   
茜に訃報を伝えに来た新次と正八だが…。
正八「まだ何にも知らないみたいよ
新次「頼むよ、お前から言えよ」
正八「やだよ、俺あんなつらいこと」
   茜が二人に気付き声をかける。
 茜「おはようございます」
   意を決した新次が茜の元へ向かい、共に家に入ってエンド。

↑爽やかな朝なのに、寂しい終わり方。


第12作 江戸P・必殺商売人 第22話「殺した奴をまた殺す」

2016年03月13日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

商売人たちは三人の男を仕置するが、新次に仕置された男・義三は無法河岸(むほうがし、お上の支配の及ばぬ無法地帯)の商売人・京極によって蘇生させられてしまう。
無法河岸を支配しようと画策する京極は、奉行の座を狙う筆頭与力・榊原と手を組んでおり、義三や手下を使って打ち壊しをさせる。
町で打ち壊しを行うことにより、奉行の地位を危なくさせ、且つ無法河岸の住人を追い出そうとするのが彼らの企みだったのだ。
無法河岸の主・蔵間によって無法河岸を追放された京極は、「正体をばらされたくなければ奉行を殺せ」と主水たちを脅迫し、さらに蔵間と娘のおきみを殺してしまう。

【知ってるゲスト】
清水紘治、城所英夫、稲葉義男、伴勇太郎

【名シーン】
①有名脇役そろい踏み

↑名シーンというほどではないかもしれないけど、有名脇役(モブ)の
 三人(伊波さん、松尾さん、八ちゃん)が珍しく同じシーンに登場してたので、キャプ。


②商売人・京極

↑心臓に鍼を刺すことにより死人を復活させるすごい技を持つ。

↑レントゲン画像付き!

③主水と京極
   主水を脅す京極。
主水「断ったらどうする?」
京極「あんたもうお仕舞だよ。あんたの裏家業が世間に公になる」
主水「脅かしてなびくと思ったら大間違いだぞ。
   俺は手前と心中するくらいの器量は持ち合わせてるぜ」
京極「タダとは言わない…同じ穴のムジナだ」
主水「百両だな…百両一銭も値引きはしねえ」
京極「分割でどうだ?前金に五十、後金に五十」
   その場を収めるため、主水は五十両を受け取る。

↑清水紘治さん。彼もハンサムだけど悪い顔だなぁ。


第12作 江戸P・必殺商売人 第21話「暴走を操る悪の大暴走」

2016年03月10日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

盗賊団の一味・弥助が捕まり、奉行所では弥助の救出に来る盗賊を警戒し、大番屋の警護を固めていた。
そんな折、江戸では鬱積した若者たちが町を走り回り、あちこちで悪さを働いていた。
その中には、お梶の息子・さぶと、その恋人で大阪屋の娘・おしまもいた。
身分違いの恋からさぶは大阪屋にひどい叱責を受け、それを聞いた若者たちは大阪屋を襲撃するが、その混乱の中、さぶが殺され、その場に居合わせた主水に疑いがかかる。
おしまは主水を狙うが、主水は「さぶはお前たちの仲間に裏切られ殺された」と言い、おしまをなだめる。
この事態に、奉行者も多くの捕り手を若者たちの鎮圧に差し向け、若者たちもさぶの復讐のために決起する。
ぶつかりあう両者であったが、若者たちのリーダー・次郎は途中で姿を消してしまう。
彼は盗賊団の頭・辰蔵と内通しており、全ては大番屋の警備に穴を開けるための企みだったのだ。

【知ってるゲスト】
高峰圭二

【名シーン】
①おせいと新次
おせい「そう、二人に部屋とってあげたの。粋なことしたわね~」
 新次「俺はいつだって粋さ」
おせい「あら、私にはちっとも粋な計らいはないようだけど」
 新次「そうかなぁ」
おせい「あら、いつ計らってくれた?」
 新次「命を共にしてるじゃないか。これ以上粋な計らいがあるか?」
おせい「ふふ…うまく逃げたわね。そういうのはね、""って言うんじゃなくて"キザ"って言うの!」


↑仲がいいね、早く寄りを戻せばいいのに。

②同心大疑惑
    若者たちともみ合っていると悲鳴が…気が付くとさぶが血を流し倒れている。
 次郎「汚ねえことしやがって!」
おしま「ひどい!ひどいわ!」
 主水「俺じゃねえぞ!…俺じゃねえ!」
 次郎「人殺し!」
 町人「いくら役人だってちょっとひどすぎるぜ!」
 町人「何も殺すことはねえだろ!」


↑疑いをかけられ周りからはフルボッコ。大弱りの主水さん。

③お梶の頼み

↑一応レギュラーながらあまり出番のないお梶さん。
 今回はけっこう出番があるけど、残念ながら息子が殺される回で、頼み人も彼女だ。


④主水殺しシーン
   主水は橋の上で次郎と戦う。
主水「手前みたいな汚ねえ野郎は…切り刻んでやるんだ!!」

↑次郎役は高峰圭二さん。
 切り裂き魔(=ウルトラマンエース)も、主水には敵わず切り刻まれる。

⑤どこかで見た主水殺しシーン
今回の殺しシーン、どこかで見たなと思ったら16話と構図がほとんど同じ!

分かりやすく各話でまとめてみました。
【左上】橋を下から上に撮影。橋の上には主水。
【右上】橋の上での殺陣。
【左下】川に落下する標的。
【右下】川を見下ろす主水。

↑こっちが16話で…

↑こっちが今回(21話)。
 まぁロケ地も限られてるし同じような構図になるのは分かるけど、ばれないようにしろ(笑)


第12作 江戸P・必殺商売人 第20話「花嫁に迫る舅の横恋慕」

2016年03月09日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

呉服問屋・越後屋伊兵衛は、義理の息子の多一郎が上方へ出ている間にその妻・お美代に言い寄る。
一方、江戸へ戻った多一郎は、伊兵衛の囲い女・お京の兄の己之吉に一服盛られ、気を失った間にお京と寝たことにされてしまう。
怒った伊兵衛は多一郎を店から追い出し、行き場を失った多一郎とお美代は心中する。
伊兵衛、己之吉、お京がグルである証拠を掴んだ商売人たちは、女中のおたきから金を受け取り三人を仕置にかける。

【知ってるゲスト】
山本清、長谷川明男

【名シーン】
①多一郎とお美代

↑まだ若いんだ、何も心中することもなかろうに…。
 と言ってもこの二人が死ななきゃストーリーが進まないしなぁ。


②おせいと伊兵衛
    弔いのために越後屋を訪ねるおせい。
    だが伊兵衛は通夜すら出していなかった。
伊兵衛「通夜なんてとんでもない!あの二人は越後屋には何の関わりもない連中です。
    ですから、そこらの御薦(おこも=乞食)に頼んで、
    投げ込み寺へでも放り込んでくれるように言っといたんでございますよ」

おせい「まぁ、越後屋さんそれじゃあ、あんまり!」
    ここぞとばかりに、多一郎とお美代の悪口を言いまくる伊兵衛。
伊兵衛「さあさあ、どうぞもうお引き取りを。
    そんな姿でおいでになっちゃ正直言って商いの邪魔になりまして。
    番頭さん、お塩持って来てくれ、お塩!」

↑なんというクズ野郎!!
 何がお塩だ、おせいさんはナメクジじゃねえんだぞ!!

③おせい殺しシーン&ラスト
    越後屋の寝所に現れるおせい。
伊兵衛「お京…」

おせい「越後屋さん…あなた幸せなお人ですねぇ、好きな女と心中ができて…」
伊兵衛「お前さん!」
    おせいは素早い動きで蚊帳の紐を切り、身動きの取れなくなった伊兵衛を一撃で仕留める。

↑おせいさんを怒らせたらどうなるか分かったか!
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瓦版屋「サアサア、大変だ大変だ、聞いてびっくり見てびっくり!
    呉服問屋の越後屋が親子二代の心中だ!
    どうしてそういうことになっちまったのかね。
    さあ、詳しいことはこの瓦版に書いてある。さあ、どうだ!
    お嬢さんも気を付けた方がいいよ!
    男はつらいし、女もつらい、男と女はなおつらい、ってね!」

 主水「なるほどな…さすが商売、うめえことでっちあげるもんだ!」
    瓦版を丸めて放り投げる主水さんで終わり。

↑瓦版屋は松尾さんだよね?
 「夢ん中」のサビの歌詞は素晴らしいな、特にストーリーに合ってる時は。


第12作 江戸P・必殺商売人 第19話「親にないしょの片道切符」

2016年03月09日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

絹問屋・加賀屋の一人息子・庄太郎は、異国への憧れを抱く若者。
そんな彼に水夫の弥造は、廻船問屋・北見屋が天下の御法度を破って若者たちをオロシアへ送り出していると教える。
庄太郎は店から持ち出した五百両を渡航費として北見屋に渡し、オロシアでの勉学に胸を膨らませる…しかし、北見屋は庄太郎を地下牢に監禁してしまう。
加賀屋夫婦は庄太郎の行方を求めて北見屋に行くが、北見屋の策略にはまり三千両もの大金を騙し取られ、用済みになった庄太郎は殺されてしまう。
海外渡航という御法破りゆえ奉行所にも訴えられない加賀屋は、主水に仕置を頼む。

【知ってるゲスト】
須賀不二男、須藤健

【名シーン】
①庄太郎の夢
庄太郎「俺ね、本当はよその国へ行きたいんだ!」
    庄太郎の夢を聞く主水。最初は呆れ気味だったが…。
庄太郎「怖いもの知らずって本当は臆病な奴のことなんだよ。日本は臆病なんだ。
    これからの俺たちの時代ってのは、そんなんじゃ通用しないんだよ。
    何かにこう賭けてさ、海を渡ってさ、色んなものを見たり聞いたりして、大きくならなくちゃ。
    今やらなきゃ間に合わないんだよ。
    俺…臆病者にはなりたくないんだ!
    主水も庄太郎の話をいつの間にか聞き入っている。

庄太郎「そんなことばっかり考えてると、毎日堪らないんだよ。俺間違ってるかい?」

 主水「そんなこと言ったって現に出られねえもんどうしょうもねえじゃねえか。
    それに俺はそういう奴をしょっ引く方なんだ」

庄太郎「ダメだなぁ、もう!役人がこんなだから、日本はよくならないんだよ!
    バカバカしくて腹減ってきたよ、帰ろ!」

 主水「はい、そうしなさい」

↑若者らしい夢を熱く語る庄太郎。

「俺…臆病者にはなりたくないんだ!」-この言葉には主水も感銘を受ける。

②主水の与太話
 主水「正八、お前ここへ来てちょっと座れよ」
 正八「何、なんかくれんの?」
 主水「バカ野郎!お前みたいな奴がいるから、この日本はよくならねえんだ!」
 正八「悪かったねぇ」
 主水「正八、ここだけの話だがな。実はオロシアの奉行所から俺んとこへ手紙が来たんだ」
 正八「オロシアの奉行所!?」
    主水の与太話を聞く正八。最初は呆れ気味だったが…。
 主水「うん!この度是非とも、オロシアの奉行として俺を迎えたい…こう言うんだ」
 正八「すごいね~!全然見る目がない!」
 主水「いやぁ、俺もつれえとこだなぁ。法を破ってまでこの国を抜けるわけにいかねえ。
    それにだ、俺がいなきゃこの日本はどうなると思う!?な!正八!」
    正八は最後まで呆れたまま、川辺へ向かう…。
 正八「この先、あの人とうまくいくのかしら…笑え、お前ら!」
カエル「ゲロゲロ…」

↑アホらしい与太話を熱く語る主水。

俺がいなきゃこの日本はどうなると思う!?」-この言葉には正八も心底呆れる。
 正八は呆れてたけど、主水さんよ、あんたは必殺だけには絶対必要だからそれで満足しなさい!


第12作 江戸P・必殺商売人 第18話「殺られた主水は夢ん中」【300回記念】

2016年03月08日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

ある夜、中村家に悪役五人組が侵入して主水をメッタ斬りにし、ついに主水は倒れる。
…と思ったらそれは藤田まことがタクシーの車内で見た夢だった。
スタジオ入りした藤田は、先ほどの悪役五人組と挨拶を交わす。
今回は必殺シリーズ300回記念放送、藤田は感慨深く呟く-「300回かぁ、よぉ殺したもんやなぁ~」
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以前新次と深い仲だったおようは、料亭梅川へ後妻に入っていたが、ある日主人が急死してしまった。
葬儀後、墓堀人足の政吉と棺桶屋の多平の二人は主人の死体を盗み一儲けしようとしたが、その中で梅川の主人が毒殺されていたことを知る。
政吉と多平は毒殺の件を持ち出し、おように二百両を要求する。
一方、新次もおように毒殺の件を問いただすが、彼女は新次と寄りを戻したいがために主人を毒殺したのだという。
新次は情けからおように江戸を離れるように忠告するが、おようは仕事師の清五郎、やくざの親分・三造を使い、政吉と多平を始末させる。
悪をのさばらせておくわけにいかないと動き出す商売人たち…新次は、おようは自分が殺るとおせいに告げる。


【知ってるゲスト】
菅貫太郎、今井健二、弓恵子、神田隆、江幡高志、伴勇太郎

【名シーン】
①カオスなOP

↑大好物のめざしを食べている最中に襲ってくる悪役たち。

↑悪役たちに日頃の恨みを晴らされ、血まみれになる主水。

↑タクシーの運転手は火野正平にそっくり!

↑結局記念回って200回と300回だけだよね?もう少し見たかったなぁ。

菅貫&江幡コンビ

↑今回はこの二人の掛け合いが面白かった。
 スガカンに比べて江幡さんって小さいなぁと思って調べたら、156cmとけっこう小柄なんだね。


③おせいと新次
    新次とおようの関係を知り、動揺するおせいは間違ってお茶をやかんに注いでしまう。
 新次「ほらほらほらほらほらほら!」
おせい「あっ!…ハハハ!」
 新次「フハハ!」
    笑いあう二人。だが突然おせいが真顔になる。
おせい「新さん…」
 新次「あぁ?」
おせい「もし、やけぼっくいに火付けたりしたら、生かしちゃおきませんよ」
 新次「誰を?」
おせい「フフフ…二人とも」
 新次「フフ…フフフ…」

↑初期の頃に比べて、だいぶこの二人の距離も近づいたような気がします。

↑和やかな会話に見えて、この人はマジのようです。

④女の戦い
    新次を巡り、おせいとおようが激しい火花を散らす。
およう「お師さん…新さんを譲って頂けませんか?
    あの人うちで抱えたいんです。旦那が亡くなってから、男手が足りないもんですから」
おせい「旦那の代わりに?」
およう「そうなったらいけませんか?」
おせい「どうしてそんな話を私に?

    あの人は私の抱えでも何でもない。分松葉の男師なんですよ」
およう「じゃあ、いいんですね、譲り受けても」
おせい「どうぞ、お好きに。ただ…あの人梅川へは行きませんよ」
およう「なぜ?」
おせい「夕べもはっきり言ってましたよ、深川の女には飽き飽きしたってね」

↑新次を巡って争う二人。

↑おせいのライバル・おようは弓恵子さん。
 弓恵子さんと言えばアントラー回。あと、ゾル大佐の奥さん。

↑記念回だけど今回のような女のドロドロした話は苦手なので、ちょっといまいちだったかも。

⑤主水殺しシーン



↑稲妻の光る中、五人を相手に大暴れする主水。

⑥新次殺しシーン
    おようの寝所へやってくる新次。
およう「清さんかい?二人とも片付けたのかい?」
 新次「…」
およう「誰?誰なんだい!?」
 新次「俺だ」
およう「新さん!」
    新次はおようの背中を取ると、有無を言わさず櫛を突き刺す。
    「死にたくない」と言ったおようを思い出す新次。
 新次「俺が言った通り、江戸を出りゃよかったんだ…」

↑おようと清五郎って結局できてたんだろうか?
 清五郎とできてたとすれば、おようが新次に泣きついたのも嘘だったのかもしれない。

 この辺がちょっとよく分かりませんでした。


第12作 江戸P・必殺商売人 第17話「仕掛けの罠に仕掛けする」

2016年03月07日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

新次と正八は、上方から出てきたさちという娘と知り合う。
彼女は上方で風切の矢造という殺し屋に手籠めにされ、無理やり妻にされてしまったため、逃げ出してきたと言う。
さちに請われ、追ってきた矢造を捕える新次だったが、その隙になぜかさちは銀次という男と逃げ出してしまった。
おせいの家に保護された矢造は語る-「さちは幼い時里子に出した実の娘だが(さちはそれを知らない)、盗賊の銀次と一緒に質屋夫婦を殺し金を奪った。親として、自ら始末をつけるために彼女を追っている」と。
しかし、今回の仕事が果たせないと感じた矢造は、おせいたちに代わりに仕事をしてほしいと頼む。


【知ってるゲスト】
多々良純、早川保

【名シーン】
風切の矢造

多々良純さんが演じる矢造
 今回はコミカルさが一切ない老齢の殺し屋を演じる。

↑実の娘を仕置にかけてしまった矢造
 なんと入水自殺というものすごく後味の悪い最期を遂げる…。

②おせいと新次
    色々と後味の悪さが残った今回の仕事。
    仕事を終えたおせいはとても疲れた様子だ。
おせい「おやすみ…」
    帰って行くおせい。

 新次「師匠…」
    おせいを呼び止める新次。だが新次は何も言いだせず、結局帰ろうとする。
おせい「新さん…お茶入れるわ。寄ってかない?」
    逆におせいに呼び止められた新次。彼は何も言わずおせいの家に入って行く。


↑男もつらいし、女もつらい。 
 物悲しい夜、こういう時くらい一緒に過ごせばいい。


↑言葉は少ないが気持ちは通じ合っているんだなぁ。


第12作 江戸P・必殺商売人 第16話「殺して怯えた三人の女」

2016年03月06日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

越後屋の女将・おつな、娘のおけい、女中のおきよの三人は、女たらしの番頭・喜三郎と関係を持ってしまった。
いいように弄ばれた三人は結託して喜三郎を殺し、彼を池に沈める。
喜三郎の遺体は上がらなかったが、その後越後屋では喜三郎の霊の仕業と思われる怪現象が多発する。
度重なる怪現象についに娘のおけいは発狂し、母親のおつなを刺し殺してしまう。
ただ一人残った女中のおきよの身辺を探っていた正八は、彼女が出会い茶屋で死んだはずの喜三郎と逢引する姿を目撃する。


【知ってるゲスト】
倉石功、片桐夕子

【名シーン】
①主水殺しシーン
    橋の上で喜三郎を待ち構える主水。
 主水「おっ!あれぇ!?お、おめえ越後屋の喜三郎さんじゃねえのか、おい!?
    おめえ生きてたのか!?まさかこれ(幽霊)じゃねえだろうな?」

喜三郎「ええ、これは中村様。とんでもございません。
    私はあの、ちょっと実家に用がありまして、今日戻ってまいりました。
    私のいない間に大変なことが起こったそうで全く申し訳ないことをしたと思っています。
    これからは一層身を入れて女将さんやお嬢さんの分まで頑張ろうと思います。
    どうぞよろしくお願い致します」
    わざとらしく挨拶をして去っていこうとする喜三郎に主水が後ろから声をかける。

 主水「喜三郎…」
    振り向いた喜三郎に主水の一刺し。
 主水「下手な芝居はその辺で辞めろ!」
    更にトドメの袈裟斬りを食らい川に落ちる喜三郎。
 主水「おめえも幸せな男だ。三途の川を二度渡れるんだ、ありがてえと思えよ!」


↑主水もわざと驚いたフリをする。しかし喜三郎もおきよもよく喋るな…。

②おせい&新次殺しシーン
    夜道を歩くおきよの前にはおせいが現れる。
おきよ「お師匠さん」
おせい「おきよさん、女将さんが待ってますよ」
おきよ「えっ!?」

おせい「冥途でね…」

おきよ「フフフ…ハハハ!お師匠さん、一体何冗談言ってるんです?
    …いい加減にしてよ。私何にもやってないじゃない!
    お嬢さんや女将さんは勝手にああなったんじゃない!
    ええっ?はっきり言ってごらんよ!証拠はどこにあんのよ、証拠は!
    ハハハ…私を冥途に送るなんてあんた大層なこと言ってるけど、あんた一体何者よ!?
    ええっ!?何とか言ったらどうよ!?」
    おせいに悪態を突きながら後歩きするおきよの後ろには新次が立っている。
    おきよが前を向いた瞬間、新次の櫛がおきよの首筋を貫く。 
    おせいの目の前で崩れ落ちるおきよ。
    それを無表情で見ていたおせいは、扇子をパチンとたたむと去って行く。


↑おきよ~!うしろ、うしろ~!

↑ほら、いわんこっちゃない(笑)

↑扇子を閉じるところがかっこいい!


第12作 江戸P・必殺商売人 第15話「証人に迫る脅しの証言無用」

2016年03月05日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

裏世界の大物・向島のご隠居の企みで砂糖問屋が新設され、その利権を巡って薬種問屋・和泉屋が殺された。
下手人は向島のご隠居の息子・東吉であったが、彼は殺しの現場を薬種問屋・倉田屋に目撃され、倉田屋の証言から奉行所に捕まってしまう。
向島のご隠居は倉田屋に証言を取り下げさせるため、手下に倉田屋の娘・おたみを誘拐させ、手下たちは事もあろうに正八の灯台に立て籠もる。

【知ってるゲスト】
永井智雄、梅津栄、内田昌宏

【名シーン】
①正八受難!
   灯台の三階に閉じ込められる正八とおたみ。
正八「畜生!俺にあんな恥ずかしい思いさせやがって、ただじゃおかねぇぞ。
   お嬢さん、安心しておくんなせえ。あっしが必ず守ってさし上げます。クソったれぇ…」

   バシッ!突然現れた手下が正八の頭をぶっ叩く。
手下「いきがるんじゃねえよ、この野郎!」
正八「すいません…」
   半べそをかきながら謝る正八。


↑網にアゴをぶつけて本当に痛そうだったけど大丈夫か?(笑)

②倉田屋受難!
    脅された倉田屋は証言を取り下げ、東吉は解放された。
    向島のご隠居の屋敷で、倉田屋はおたみのいるところへ案内されるが、そこは氷室であった。
ご隠居「私の自慢の氷室ですよ。この冬、富士の湖から切り出した氷です」
倉田屋「おたみは!?」
ご隠居「倉田屋さん、死んでもらいましょうか」
    氷室に押し込められる倉田屋。
倉田屋「おたみー!おたみー!」

↑笑顔で「死んでもらいましょうか」というご隠居。
 その正体は霞の惣五郎という恐ろしい盗賊だった。

↑氷漬けにされる倉田屋。今回の梅津さんは被害者役だ。

③灯台の戦い

↑一階と二階で一気に敵を屠る主水と新次。

↑増援部隊の雑魚四人も主水の敵ではない。

↑新次は屋外で東吉を殺す。
 新次は黒ずくめだから、暗がりではどこにいるかよく分からんなぁ。


④おせい殺しシーン
    屋敷で犬を探すご隠居。すると、氷室の中から声がする。
おせい「お久しぶりですこと…霞の惣五郎さん」

惣五郎「誰だ!?」
    すぐさま戦いになる二人。しかし、おせいは腕を掴まれ短刀を落としてしまう。
    危機に陥ったおせいは氷室のつららを折り、それを惣五郎の首に突きたてる。
    脱出するおせい。一方、惣五郎は崩れた氷塊に潰され、氷漬けになる。

↑崩れる氷塊の中戦うおせい。

↑自慢の氷室で、自ら氷漬けにされる惣五郎。

↑確か政も同じ戦法使ってたね。

⑤正八とおたみ
    正八はおたみを背負い、家まで送る。※おたみは盲目。
 正八「着いたよ」
おたみ「ありがとう」

 正八「うん、それじゃあな」
おたみ「寄ってって」
 正八「えっ…?」
おたみ「お礼にあたしのこと聞いてほしいの」
    盲目のおたみには見えていないが、正八は知っていた。
    倉田屋ではすでに主人の弔いが始まっていたことを…。
 正八「うん…今日はやめとくわ」
おたみ「どうして?」
 正八「今夜遅いしさ…今度昼間ゆっくり聞きに来るから」
おたみ「きっと来てくれるわね?」
 正八「来るよ」
    指切りをする二人。

 正八「じゃあこれ持って…転ぶなよ、こっちまっすぐだ」
おたみ「ありがとう」
    おたみは家に向かう。
    正八はため息をつくと、一言つぶやく。
 正八「つまんねえなぁ…」


↑この状況は…。正八ならずとも本当のことは言いにくい。
 父親のことを聞けば、おたみの正八への想いなんて消えてしまうかもしれない。

「つまんねえなぁ…」とはぶっきらぼうな物言いだけど、いかにも正八らしいと思う。


第12作 江戸P・必殺商売人 第14話「忠義を売って得を取れ!」

2016年03月05日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

川越藩の勘定方・森治郎左ヱ門が辻斬りに殺され、三百両もの御用金が奪われた。
家はお取り潰しになり、治郎左ヱ門の奥方・おくめと娘の小菊は藩邸を追われ長屋に移り住むが、辻斬りの現場に居合わし唯一生還した中間の忠助は、その後も彼女たちの面倒を見ていた。
程なくおくめが病に倒れ、医者の法眼の見立てによれば、高麗人参があれば回復できると言う。
しかし高麗人参は五十両もする高価な品…忠助は博打で有り金全部を賭けて五十両を作ろうとするが、失敗する。
行き詰った小菊は吉原へ身売りし五十両を作り、忠助は小菊を抱く。
吉原から出てきた忠助は五十両を手にすると、これまでと打って変わってホクホク顔…そして彼の前には辻斬りの男と医者の法眼が現れる。


【知ってるゲスト】
石山律雄、佐藤万理、五味龍太郎

【名シーン】
①ゲス野郎の忠助

↑忠義に厚い忠助であるが…。

↑小菊を売った金を手に入れ、しかも小菊のヴァージンまで頂いて大喜びの忠助。
 まぁどうせこんなことだろうとは予想してたけど、石山さん喜びすぎだろ(笑)
 腐れ外道だけど、必殺の悪役はこれくらいがちょうどいい。
 11話~13話は被害者が悪党という微妙な回ばかりだったから、久しぶりに必殺らしい話で楽しめました。

②小菊の依頼
    おせい
は、忠助がおくめを殺したことを小菊に告げる。
 小菊「母上が…忠助が…」
おせい「信じられないことかもしれませんが…お母様は最後にただ一言…無念だと…」
 小菊「母上…母上…。忠助はどこに…どこにいるのです?
    私は恨みを…恨みを晴らしたい!
    この母の守り刀であの忠助を…でも…でも…でも私はもうこの吉原から一歩も外へは出られぬ身…」
おせい「小菊様、この江戸の街のどこかに、そうした晴らせぬ恨みを晴らしてくれる商売人がいると聞きました」
 小菊「えっ、本当ですか!?」
    うなずくおせい。

おせい「これは無名ですが父から譲り受けた物。この母の懐剣と合わせて金子に換え…
    お願いでございます、おせい様!母の恨みを…父の恨みを…私の恨みを…」

↑太夫になった小菊。黒ひげ危機一髪みたいな髪型になっとる。
 演じる佐藤万理さんは必殺の娘ゲストの中ではかなり可愛い方だと思う。    

③ラスト
太夫になった小菊がしゃなりしゃなりと吉原を練り歩く。
それを見ていたおせいに、小菊が視線を向ける。
軽くうなずくおせい…小菊はしばらく目を閉じていたが、再び歩き出した。



↑恨みを晴らしたところで何も変わらない。これぞ必殺。


第12作 江戸P・必殺商売人 第13話「裏の稼業にまた裏稼業」

2016年03月05日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

江戸で女性が首を折られて殺される事件が連続して三件も発生した。
人々が警戒する中、近江屋の娘・お栄は男遊びの帰りに襲われるが未遂に終わる。
お栄が目撃した下手人-それはおせいや新次が懇意にしていた三味線屋の粂吉だった。
おせいは商売人の元締・重右ヱ門から女殺し犯の仕置依頼を受け、調査を開始する。


【知ってるゲスト】
佐々木剛、吉田義夫、大関優子

【感想】
「犯人探し」の要素がある本話。
視聴者には粂吉が犯人か?と思わせといて、実は彼は最初に起こった三件の犯人ではなく、しかもその正体が商売人だったという話。
ストーリーも複雑で分かりにくかったし(まとめも面倒になり上のストーリー紹介も適当です)、何より粂吉がお栄を襲ったことが納得ができない。
近江屋を恨む理由は分かるけど、無関係のお栄を狙うことは外道仕事ではないのか?
それを恥じた粂吉は新次に傷を負わされ商売人から引退させられてはしまうけど、なんか11話以降、被害者に悪党要素があるので同情できないなぁ。

【名シーン】
①強欲な秀英尼
    女殺し犯の手配書があちこちに配られる。報酬は百両。
    秀英尼はお椀の中に手配書を貼り、募金活動をするついでに下手人探しを始める。

秀英尼「御仏にすがり、この世の欲を捨てましょう。
    お待ちください、人を信じ百両にすがりましょう…はっ!…人を信じこの世の欲を捨てましょう!」

↑言ってることと、やってることが全く違う尼さんでした。

②正八&花竜&蝶々、女殺し犯を袋叩きにする
   三人は誘き出し作戦に引っかかり現れた下手人を網で捕獲し、袋叩きにする。
   袋の中でぐったりする下手人。
正八「あら?」
花竜「死んじゃった?」
蝶々「死んじゃった!」
花竜「ねえねえ、死んでも百両くれる?」
正八「半分ぐらいじゃねえかな」
   網の中の下手人を覗き込む正八…。

正八「あー!あー!
   驚いて逃げていく正八。芸子たちも一緒に逃げ出す。
   網の中で男が呟く。

主水「あの野郎、覚えてやがれ…」

↑木の棒で殴りつける正八。正八の場合、中にいるのが誰か分かっていても同じように殴りそう(笑)

↑案の定、とっ捕まっていたのはこの人。白目をむいて気絶する主水さん。

重右ヱ門の正体

重右ヱ門「お前さんにクジが当たって儂も一安心だよ、おせいさん」
 おせい「どうして私を知ってらっしゃるんです!?」
重右ヱ門「儂のツラに見覚えがねえか?」
 おせい「ありません…」
     重右ヱ門は語る…自分がおせいの父親と一緒に仕事をした仲であること、
     おせいのことは小さい頃から知っており、ずっとおせいを陰で見守っていたことなどを。
 おせい「…重右ヱ門さん…じゃありませんか、お前さんは!?」
重右ヱ門「やっと思い出してくれたかい!」

↑この時におせいが「仕事屋稼業のおせい」と同一人物であることが語られる。

↑寅さんの夢のコーナーで常連の吉田義夫さん。あとギラドラスの回の博士もこの人だよね。

④粂吉への仕置
    全てを告白する粂吉。
    お尋ね者となり、自分を慕うおいねにまで手に掛けようとした粂吉は覚悟を決める。
 粂吉「殺せ!どうせ俺の首には百両の金がかかってるんでい、逃げられっこねえんで。
    殺せ…くそぉ、殺せねえんなら俺の方から殺さしてやる!」
    おせいに斬りかかる粂吉。おせいはそれをかわすと、粂吉を扇子で叩く。
おせい「バカ野郎!」
    新次は倒れた粂吉を押さえつけると、その右腕に櫛を刺す。

 新次「うわああああ!!!!」
おいね「粂吉さん!」
 新次「もう粂吉さんは商売人なんかじゃねぇ。
    これから片っ方の手しか使えねえから、おいねちゃんが代わりの手になって、上方へでも行って暮らすんだな」


↑そして今回もあまり同情できない被害者に肩入れするのはこの二人…。

⑤おせいさん大ピンチ
    主水は仙造にカマをかけ、彼が下手人であることを突き止める。
 主水「聞こえたか!?この野郎とうとう吐きやがったぜ!」 
おせい「百両欲しさに粂吉さんたちを手に掛けたのもお前さんですね…」   
    おせいと仙造が対峙するが、仙造は素早い動きでおせいを捕え、後ろから首を絞める。
    主水は刀を抜き近づくと、おせいと仙造を斬る!
    刀はおせいの額と、仙造の右腕を切り裂く。
    おせいは主水の脇差を抜くと、倒れた仙造を一突きにする。


↑首絞めが得意の仙造に捕まるおせい。これは大ピンチ!

↑こういう時肝心の新次がいない…。だから影が薄いんだよなぁ。

↑主水の妙技で皮一枚斬られただけで助かったおせい。
 躊躇せず仲間もろとも斬り付けるが、被害は最小限に抑えるあたりがさすが主水だ。


第12作 江戸P・必殺商売人 第12話「裏口を憎む男にない明日」

2016年03月05日 | 第12作 江戸P・必殺商売人



【ストーリー】

滝川塾きっての秀才・藤堂平馬は、奉行所の採用試験に落ちてしまう。
一方、彼より成績の悪かった久米玄一郎は、裏金を積んで見習同心となった。
これを知ってやけを起こした馬とその親友・鹿之介は、同心たちを狙って辻斬りをしては負傷させ鬱憤を晴らしていたが、新次は馬を心配し、二度と辻斬りはしないように説得する。
そんな矢先、滝川塾の塾長が辻斬りによって殺害され、馬と鹿之介に疑いがかかる。
全ては裏口入学の件がバレそうになった久米と、筆頭与力・服部、町名主・与兵ヱの企みだったのだ。

【知ってるゲスト】
田畑猛雄、北村英三

【名シーン】
①新次と
   馬を呼び出す新次。
新次「坊ちゃん、もうあんな危ねぇことしちゃあいけません」
馬「参ったなぁ、新さんに見破られたんじゃ」
新次「この先どうなるか、目に見えてるじゃありませんか。それに町方だってそう甘くはありませんよ」
   馬は刀を抜き、新次に突きつける。

馬「新さん…いい度胸だね」
新次「坊ちゃんに人を殺せるはずがありません」
馬「そう思うかい?」
新次「だったらなぜ町方の旦那を殺さなかったんです?」
馬「あいつら殺すに値しないからさ」
新次「あっしは?」
馬「秘密を知ったからね」
新次「じゃあ、一思いにやっておくんなさい」
   座る新次の側で刀を振り上げる馬。やがて馬は刀を振り下ろすが、刀は空を切る。
   馬は刀を納めると去っていく。
新次「坊ちゃん、二度としねえと約束してもらえますね?」
   馬は黙って大きくうなずく。

↑やけになったからって辻斬りとは…。
 殺しはしないけど、怪我をさせる時点でなぁ…また今週も被害者が悪党ですか。


②主水と新次
   灯台で食事中の主水と正八。主水は馬を捕まえるつもりだ。
   そこに新次がやってくる。

新次「見逃しちゃやっちゃくんねえか」
主水「冗談じゃねえや」
新次「頼む。二度としねえはずだ。見逃してくれたらあの子は真っ当な道に戻れるんだ」
主水「えらくおめえ肩入れしたもんだな」
新次「坊ちゃんにとっちゃ今が大事な時なんだ、頼む!」
正八「ねえ、新さん滅多にこんなこと言わないんだから、聞いてみれば?」
主水「うるせえ、お前黙ってろ!」

↑正八の言う通り、新次が下手に出るのは珍しい。

③新次殺しシーン
   久米をおびき出す正八。ところが、逃げた先で戸板にぶつかり追い詰められる。
正八「うわ~行けねえ!これ以上先はもう行けねえ!」
久米「脚のはええ野郎だ!」
正八「来たぁ!!!」
   近づいて来る久米。正八が反転すると新次が現れる。

久米「貴様ぁ!」
   戦いが始まるが、久米は新次に敵わない。新次は久米の刀を抜き、上着も脱がせる。
   久米の背中を取る新次。

新次「なりだけは一丁前か!」
   ズシュッ!新次は久米の首筋に櫛を突きたてる。

↑新さん、あんたまさかその状態で正八待ってたのか?(笑)


↑全身黒ずくめの新次。まぁ殺し屋としては最適な衣装だとは思うけど、必殺的には地味になってしまう。

【感想】
今週も被害者が悪人なのでいまいちでした。
おせいといい、新次といい、悪人に肩入れするのが好きな二人のようです。

↑若者たちの会話シーンは悪くなかった。辻斬りだけは残念だけど。
 それと平馬の名前だけど、エンドロールでは「平馬」だけど、DVDの紹介文では「兵馬」になってる。
 どっちが正しいんだろう…。