必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第05作 必殺必中仕事屋稼業 第17話「悟りて勝負」

2016年01月31日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

半兵衛が知り合った男・弥兵衛‐彼の世を悟り人生を達観した様子に、なぜか半兵衛は惚れ込んでしまった。
一方、鳴海屋の娘・おたみは父親から政略結婚を強いられたことに反発、家を飛び出し弥兵衛の家に転がり込んだ。
不思議な同棲生活が始まり二人は年の差を超えて密かに惹かれあうが、弥兵衛はおたみのためを思い鳴海屋に戻してしまった。
おたみがいなくなり落ち込む弥兵衛に人間臭さを見た半兵衛は彼を慰める。
おたみは鳴海屋に戻ったが、鳴海屋はおたみが弥兵衛に惚れていることを許せず刺客を差し向ける。
別口で鳴海屋への仇討ちの依頼も入り、おせいは半兵衛と政吉を差し向けるが、半兵衛は弥兵衛を殺した刺客は絶対に許せないと一人息巻く。

【知ってるゲスト】
志賀勝、酒井靖乃、古川ロック

【名シーン】
半兵衛殺しシーン
弥兵衛の仇を討つため標的でない寅吉の元へ向かう半兵衛。
その顔は涙に濡れ、寅吉を弥兵衛と同じように火箸と短刀を使って殺す。


↑BGMは最高に悲しい時に使われる「女の血、そして涙」だ。

↑返り血を大量に浴びた半兵衛さんはグロッキー状態に。政吉は一人で鳴海屋を討ちに行くが…。

②政吉殺しシーン
一人で鳴海屋の元へ向かう政吉…が、鳴海屋はなんと拳銃を持っていた!
大ピンチに陥る政吉。しかしそこに復活した半兵衛が現れた!半兵衛は鳴海屋の隙をつき、政吉と二人で始末する。

↑銃を突き付けられ、血の気の引く政吉。

↑夜の闇を走る半兵衛さん。先ほどと打って変わり、力強い走りだ!

↑救われた政吉。さすがの政吉も半兵衛にすがり付く。

③弥兵衛流博打の打ち方
    弥兵衛に心酔する半兵衛。
半兵衛「
あの人はなぁ、博打で身代潰したんだよ。極道の極みだな、まぁ俺たちのなれの果てみてえなもんだよ。
    でもあそこまで行けりゃあなぁ、ハハハ…」
 政吉「そりゃあカッコいいかもしんないけどなぁ」
半兵衛「あのよ、博打を3回やるんだよ、3回!いいか、1回目に1文賭けるんだ。つまりこれで負けるだろ?
    したら2回目3文。つまり元値と儲けがあるよ。3回目6文。元値と儲けがあるよ。な?
    これがあの人が長年、博打で得た筋道みたいなもんだな。
    3回やってな、勝っても負けてもサラッと帰る。サラッと帰る!
    これができないよ、オイ、サラッと帰る!いいよぉ~!」
 政吉「じゃあ悪いけど俺サラッと帰るよ…」

今回は政吉が半兵衛に若干引き気味。
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    賭場に行き弥兵衛の3回勝負を挑む半兵衛と政吉。
半兵衛「1回目…1両…半」
 政吉「私も乗せて頂きましょう」
    勝負!グッピンの丁!
半兵衛「2回目…3両…丁目に」
 政吉「今度も乗りましょう」
    勝負!グニの半!

半兵衛「3回目…最後の6両…半目に!」
 政吉「常に乗りましょう!」
    勝負!ニゾロの丁!
半兵衛「大変面白く遊ばして頂きました…」
    3回負けてサラッと帰ろうとする2人だけど、諦めきれない様子。

 政吉「もう3回だけやん兵衛さん、やりましょ…」
半兵衛「いや…いや!」
 政吉「いや…小銭あるんだしよ」
半兵衛「…いや!」
 政吉「な、な、いや、あと3回だけだよ、3回だけ、3回だけ、3回だけ…」
    見つめ合う2人。
半と政「やろーーーーー!!!」       

↑結局サラッと帰れない二人でした(笑)


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第16話「仕上げて勝負」

2016年01月30日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

妖艶な女・おらんと付き合いのあった職人の長次が行方不明になった。
彼の許嫁から長次を探してほしいとの依頼が仕事屋に入ったため、半兵衛と政吉はおらんに近づく。
おらんは男をたぶらかしイカサマ博打を働かせ、用済みになれば消していた悪女だったのだ。

【知ってるゲスト】
菅貫太郎、島米八、北見唯一、伴勇太郎

【感想】
面白いか面白くないかと言えば、あまり面白くありませんでした。
悪女が主役ゲストで今回みたいなドロドロしたストーリーはちょっと苦手なので…。

まぁそれはいいとして、今回初めて瑳峨三智子さんという人を見ました。
この人が山田五十鈴さんの娘ということはウィキで知っていたので、どんな女優さんかと期待していましたが…。
山田さんの娘だし面影はある、それは当然だけど…あの、顔がどう見ても整形顔では…。
調べてみるとやっぱり整形だったみたいですね。
大女優の娘ながら母親との確執もあり、その人生はトラブルが多くて色々苦労されたようです。

でもこの瑳峨さんの必殺出演をきっかけに、母親の山田五十鈴さんも必殺に出演するようになったとか。
山田さんはからくり人シリーズや、仕事人のおりくさんなど、必殺シリーズでは欠かせない女優さん。
そう言った意味では、この回で瑳峨三智子さんの艶のある演技が見られてとてもよかったと思います。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第15話「大当りで勝負」

2016年01月30日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

江戸市中は間近に迫った流鏑馬試合と、それに伴う優勝予想の賭けで賑わっていた。
一番人気の浪人・岩岡鉄五郎は優勝すれば仕官できるため、借金をしてまで試合に参加していたが、堅実な生活を望む彼の妻・弥生は夢と名誉を追い求める夫の生き方に頭を悩ませていた。
賭けの胴元・淀屋は一番人気の岩岡に優勝させないため、八百長を申し込んだり、事故に見せかけて岩岡を負傷させたりしたが効果がない。
ついに強硬手段に出た淀屋は弥生を誘拐して監禁するが、そこには偶然八百長の現場を目撃したため捕えられていた半兵衛もいた。
監禁中に負ってしまった傷が原因で死期を悟った弥生は、夫の優勝を願い命を落とす。
なんとか逃げ出した半兵衛は、岩岡を優勝に導くため、そして弥生の仇を討つため流鏑馬会場へ向かう。

【知ってるゲスト】

榊原るみ、戸浦六宏、古川ロック

【名シーン】
①源ちゃんの一言
    いつものように半兵衛に利用だけされて逃げられる源五郎。
源五郎「半ちゃん!半ちゃん!…
    騙されると分かっていながら騙されちゃう。怒っていながらつい顔を見ると嬉しくなっちゃう。
    あたしって複雑な人ねぇ~」

↑最初の頃はけっこう強気だった源五郎も、最近は半兵衛に振り回されっぱなし。
 

②半兵衛の脱出
半兵衛は手を縛っている縄を切るためろうそくの炎を利用しようとするが、高さが足りない。

↑亡くなった弥生の遺体を足場にする半兵衛…。

↑ろうそくの炎で腕を縛っている縄を焼く。心も腕も痛い半兵衛さんだ。

↑手が自由になった半兵衛はすぐ弥生の目を閉じ、髪を整えてあげた。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第14話「招かれて勝負」

2016年01月28日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業




【知ってるゲスト】
岡田英次、新藤恵美、西田良、田中弘史

【感想】
ネットチェンジを挟んだ前後編の後編。
前後編と言っても
板倉屋がボスというのが共通点で、ストーリーは特につながりはないのね。

視聴者の囲い込みのためにスタッフも気合を入れたのかもしれないけど、はっきり言って今回は全然面白くありませんでした…。

前回の板倉屋は、身分がずっと上の家老までもその財力であしらい、侍(しかも大物俳優の藤岡重慶)も自分の手足のように使っていた。
しかも自分を始末に来たおせいを脅して追っ払うという度胸まで見せた大悪党だった。

が、今回は何ですか。
浜田屋をつぶしたのはまだいいとして、今回はただの寝取られ男じゃないですか…なんかすっかり小物になってるんですけど。


板倉屋の妾の
おこまも改心してたけど、結局は悪党の妾だったわけだし新しい男が殺されようがいまいち同情が…。
しかもおこまは最後どうなったんだよ、中途半端で終わらすなよ。

今回はストーリーを書きたくもないキャプも取りたくない、実に陳腐な回でした。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第13話「度胸で勝負」

2016年01月28日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

朽木藩の城代家老・大原頼母は日光東照宮の改修工事費を、札差の板倉屋藤兵衛に借りようとするが断られてしまった。
困った大原はおせいの元へ行き、密かに蓄えていた御用金562両を30日の間に5千両に増やしてほしいと頼む。
半兵衛と政吉は博打でその金の大半を失ってしまうが、富くじでの当選金と、お春が助けた六部の老人が遺した大金でなんとか5千両を集める。
大原の喜びもつかの間、大原が仕事屋に金を増やしてもらうよう頼んだことが気に入らない板倉屋は、朽木藩の御留守居役・脇坂に命じ、大原を殺してしまう。
板倉屋に奪われた5千両の手形を取り戻し、大原の仇を討つために仕事屋は再び動き出すが…。

【知ってるゲスト】
美川陽一郎、岡田英次、藤岡重慶、松田明

【名シーン】
①半兵衛さん、ヒゲを剃る

↑ヒゲは緒形さん自前のだったのかな?すっきりしちゃった半兵衛さんです。

②六部の老人
    お春は行き倒れの六部の老人を保護する。
半兵衛「お前があんな奴…あんな貧乏神を引きずり込むから、俺が肝心の勝負の時に全然つかなくなるんじゃないか」
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    自分の買った富くじが当選していたことを知る半兵衛。
    半兵衛は六部の老人の布団に隠していたくじを抜き取るが、それを老人は見ていた。
半兵衛「じいさん、これからも飯食わして貰いてぇと思ったら、余計な口きくな!」
    うなずく老人。
半兵衛「ようし!」

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    容体が悪化する老人。
半兵衛「しっかりしてくれよおい、じいさん!
    俺が悪かった…つらく当たるつもりはなかったんだけど、ついつい冷たくしちまってよ…
    だけど俺恨まねえでくれよ、な?
    本当はよ、いつまでもここにいてくれていいんだ。
    じいさん一人くらいいたって、別に食うに困ることは…」
    涙を浮かべる老人。彼は自分の身の上話をし、最後に半兵衛夫婦に感謝の言葉を述べる。
 老人「これでやっと極楽へ行けます…つきましては…」
半兵衛「うん、なんだい?」
 老人「お世話になったお礼として、これあなた方ご夫婦に差し上げます…」
    事切れる老人。
半兵衛「じいさん!じいさん!…じいさん!」

↑老人は半兵衛にとっては貧乏神ではなく、福の神だった。
 都合のいい展開ではあるが、こういうの嫌いではないです。

③板倉屋、度胸で勝負!
    おせいは板倉屋の元へ向かうが、正体がばれてしまう。
板倉屋「さあ、殺せるものなら殺してみなさい。
    私は金儲けが仕事、お金儲けは人を泣かさなければできません。それのどこがいけないのか。
    ま、今度は私の負けだ。5千両は差し上げましょう。
    それが博打で稼いだ汚い金だなどと公表は致しません。仕事屋のことも黙っていてあげましょう。
    それで五分と五分…」
おせい「…」
    おせいは板倉屋暗殺を諦め、去っていく。
おせい「あなたとは、またどこかでお目にかかるような気がします…」
板倉屋「フハハハ…ハハハ!」

岡田英次演じる巨悪・板倉屋。おせいを脅し、ついに追い払う。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第12話「いろはで勝負」

2016年01月24日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

米問屋・伊呂波屋は裏で歓楽街・いろは通りを営んでいたが、二代目の太吉は跡を継いだことを機にいろは通りを畳もうとした。
そのため怨みを買った太吉は何者かに殺されてしまい、おせいは下手人探しを引き受けた。
いろは通りの経営を任されていた仙一、金二、徳三の三人に的を絞り、半兵衛と政吉は経営指南をしつつ彼らに近づく。
仙一金二を消し、仙一は怨みを買っていた女郎に殺され…最後に残った徳三はついにその本性を現す。

【知ってるゲスト】
東野孝彦(東野英心)、北村英三、武周暢、長谷川明男

【名シーン】
①博打狂の遠州屋さん

↑今回賭場のシーンでてよく出てくる遠州屋さん。下手の横好きのおっさん。
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 政吉「おい、遠州屋さん。ピンゾロが空いてるよ、ピンゾロが。えぇ、男は度胸だ、張ってみな。
    なんだ遠州屋さん、行くのか行かねえのか、えぇ!?
    行くんだったら行く、行かねえんだったら行かねえって言わなきゃ
    行くんだか行かねえんだか分かんねぇじゃねーか、行けーー!!」
    無理やり政吉に促されピンゾロに賭ける遠州屋さん。

 政吉「勝負!」
    ピンゾロの丁!
遠州屋「ウーウー勝った~勝った~ウンウン~やったー」

↑政吉との絡みが多い。たまには勝つ遠州屋さん。
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    崩壊したいろは通りの賭場から遠州屋がふらふら歩いて来る。
遠州屋「やらしてくれよ~金はあるんだ…しょ、勝負させてくれよぉ~!」

↑結局いろは通りは復活したけど、また遠州屋さんは博打をしているんだろうか。

②おせいさんの一言
おせい「男がいなくならない限り、いつまでも残っていくのかしら…それを食いものにする奴らも…」


↑う~ん、男としては何も言えません(-_-;)

【感想】
三人のうち下手人は誰か?
標的三人の騙し合いのスリリングな展開だけでなく、なぜかいろは通りを活性化させてしまう半兵衛たちや、博打狂いの遠州屋さんなどコミカルな要素も多い。
最初の仕事屋への依頼のシーンで頼み人が不明なんだけど、最後にその不明だった依頼人から強烈な一言が飛び出すのも面白い。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第11話「表を裏で勝負」

2016年01月23日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

ある日、半兵衛と政吉は何者かに襲われる。
また同じ頃、おせいの営む嶋屋と同業者の山城屋の荷物が立て続けに奪われる事件が起きた。
掛け軸を荷物として預けていた道元和尚に至ってはおせいにおわびとして千両を要求する始末だったが、おせいは「表稼業の不始末を裏稼業の人には頼めない」と半兵衛と政吉に助けを求めなかった。
山城屋の主人が殺され、裏で暗躍する何者かの気配を感じ取ったおせいはようやく半兵衛と政吉に調査を依頼。
全ては同業者の伏見屋が与力の宇佐美、道元和尚と組んで行った悪巧みだったのだ。

【知ってるゲスト】
浜田寅彦、草薙幸二郎

【名シーン】
①政吉、飛脚の用心棒を引き受ける
利助「くれぐれも仙太から目を離さずに守ってやってください、これは仕事料です」
   利助は一両差し出すが、政吉は受け取らない。
政吉「いらねえよ」
利助「なぜです?」
政吉「なぁ利助、今度の仕事は俺が勝手にやるっていうことにしようじゃねぇか」

↑この時点では裏は関係ないから、表の仕事として無償で引き受けたんだろうな。かっこいいのう。

②源ちゃん、半兵衛に飲みに誘われる

↑源ちゃんは宇佐美のお供で邪魔くさいので半兵衛に誘い出される。
 宇佐美はこの後殺されるけど、持ち場にいなかった源ちゃんは大丈夫だったのかな。

③半兵衛&政吉殺しシーン
道元和尚が一人だと思った半兵衛は部屋に飛び込むが、そこには用心棒が!

刀を持つ用心棒相手に半兵衛は剃刀を構えたまま下手に動けず、見張りの政吉も気付いていない。
大ピンチの半兵衛だったが、政吉は障子に映った影でようやく用心棒の存在に気付く。
短刀を持って突撃した政吉は半兵衛が投げた和尚を刺し、半兵衛は用心棒の首筋を切り裂く。

↑「一人だ」「どっちがやるか賭けよう」「表」「負けっちゃった、俺だ」これが全てジェスチャー!

↑声を出して助けを求めれば用心棒に政吉の存在を気付かれる。半兵衛は軸をずらして用心棒の影を政吉に見せる。

↑普段から仲がいいからこそできる連撃!

④おせい殺しシーン
おせいは伏見屋にお茶を差し出す。しかし湯呑の中には水が…伏見屋は不思議そうな顔をする。
おせい「命尽きる時、末期の水飲む世の習いとか…」
伏見屋「おせいさん!」
おせい「全て分かりました…あなたの差し金で奉行所のお役人、浄蓮寺の和尚たちが動いたこと」
伏見屋「ふふふ…はっはっは…」
    ブシュッ!おせいはひしゃくに仕込んだ刃物で伏見屋を刺す。


↑実際に刺すシーンはなく、おせいさんの顔が次第に赤く染まっていく方法で殺しを演出。
 ちびりそうになるほど冷淡な殺し屋の顔!


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第10話「売られて勝負」

2016年01月23日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

お春はそば屋に押し込みに来た娘を捕まえたが、番屋に突きだすこともなく許してやった。
お春はその娘の素性が気になり、仕事屋に彼女の身元捜しを依頼する。
その娘-おゆみは材木問屋・檜屋の娘であったが、店の借金のせいで借主の加納屋に無理やり嫁に出されそうになったところを逃げ出し、今はツボ振りの仙次と暮らしていた。
だがこの仙次は相当のワルで、おゆみにゆすりたかりを働きついには岡場所へ売り飛ばしてしまった。
半兵衛と政吉は、おゆみを請け出すため100両を作るが、ようやく男の不実に気付いたおゆみは命を絶つ。

【知ってるゲスト】
早川保、酒井靖乃

【名シーン】
①半兵衛さん、心境の変化
おせい「半兵衛さん、頼み人が誰かなどといらぬ詮索はしないことです。
    でないと、そのお人に裏家業のことがばれますよ…」
半兵衛「バカな頼み人だ…ほっとけやいいものを」

↑この時はまだドライな感じ。

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 お春「女なんてね、ろくでなしでも惚れちゃったら仕方がないのよ!
    はぁ…あの子の気持ちが少しでも分かってくれるような男だったらいいんだけど…」
半兵衛「うるせえ!!」

↑お春が言っているのは半兵衛さんのことでもあるんだねぇ。
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    半兵衛はおゆみに仙次と手を切るように助言する。
おゆみ「ほっといてくれませんか、人の事」
半兵衛「ああ、俺もそうしたいんだ。
    バカな娘が根っからの女たらしにどういたぶられたってこっちの知ったことじゃない。
    ただどうしても黙っていられない人がいるんだ。
    たった一度しか会ったことがないのに…へっ、お節介な人がいたもんだ」
おゆみ「あの…その人もしかしたらお蕎麦屋…」
半兵衛「誰だっていい。
    お前さんの事を本気で心配してくれてる人がいるってことが分かってくれりゃあな」

↑心配してわざわざ出向いて話に来る半兵衛さん。
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    政吉の協力で100両を作った半兵衛はおゆみの元に向かうが…。
    半兵衛はおゆみの入った早桶をかつぎ坊さんの元へ向かう。
半兵衛「この金で仏を懇ろに葬ってやっておくんなさい」

↑やってもうた…ここまで仙次に尽くしたのに…。    

↑半兵衛は100両を握りしめ立ち尽くす。

↑お弔いまで面倒を見る半兵衛さん。いい人だ。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第09話「からくり勝負」

2016年01月23日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

指差し役・古田玄蕃は魚河岸(うおがし)を回っては魚を召し上げ、上様に献上すると言いながら、実はそれを売り払い私腹を肥やしていた。
魚河岸の世話人・善兵衛は古田の上役で納戸頭・諸角に訴え出るが、その諸角も古田のグルであり善兵衛は無礼討ちにされてしまう。
半兵衛と政吉は警戒厳重な古田の屋敷に侵入し、二人を仕留める機会を狙う。

【知ってるゲスト】
山城新伍、谷口完、古川ロック

【名シーン】
古田玄蕃

↑この頃の山城新伍さんってけっこうぽっちゃりしてますね。

②からくり勝負!



↑半兵衛は、古田の長槍を消防署の滑り棒のように利用して攻撃。

↑政吉は、床板を外して落し穴を作り諸角を落とす。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第08話「寝取られ勝負」

2016年01月23日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

三州屋の忠太郎は博打放蕩、あげくに暴力をふるうダメ夫だったので、堪りかねた妻のおきぬは縁切り寺として名高い鎌倉の東慶寺に駆け込む。
しかし忠太郎はおきぬを諦めようとしないため、忠太郎の母おうめ、おじ藤左衛門は「二人を別れさせてほしい」とおせいに頼む。
半兵衛と政吉はあの手この手で忠太郎に離縁状を書かせようとするが失敗、ついにおうめは忠太郎のことを恥じ首を吊ってしまった。
親不孝をしたことでついに忠太郎は離縁状を書き、ようやく別れる決心をつける。
一方、寺を出たおきぬの向かった旅宿には藤左衛門がいて、二人は激しく愛し合う。
実は二人は三州屋の身代を乗っ取るために、忠太郎を離縁させ、おうめを自殺に見せかけ殺していたのだ。
激しく二人を憎む忠太郎におせいは言う…「きっと誰かがあなたに代わって怨みを晴らしてくれます」と。

【知ってるゲスト】
山田吾一、林ゆたか

【名シーン】
①山田吾一さん

↑この人の役柄って大抵、善人面した悪党だよね。

②半兵衛殺しシーン
半兵衛「お前は罪深い女だ」


↑最初は素人だった半兵衛さんも殺し屋の貫禄がついてきました。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第07話「人質勝負」

2016年01月22日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

松浦藩の御用船の中ではイカサマ独楽博打が行われ、家や店を失う者、女房や娘を連れ去られる者など被害が出ていた。
おせいの元には借金の形に異国へ売られてしまう女たちから恨みを晴らしてほしいとの手紙が届く。
おせいは売られてしまう女たちがどこに閉じ込められているか調べるため、半兵衛と政吉にわざと博打で負けてもらい、お春と共に借金の形として連れ去られる。
蔵の中に閉じ込められたおせいや他の女を、半兵衛たちは救出できるのか。

【知ってるゲスト】

織本順吉、神田隆

【名シーン】
①おせいの秘密
    蔵の中の千両箱から金を取り出すおせい。それを半兵衛は目撃する。
おせい「見ましたね」
半兵衛「ほぉ~こういう仕掛けになっていたのか…なるほど人から金を貰わずに仕事屋稼業ができるわけだ」
    半兵衛に斬りかかろうとする利助。
おせい「利助、おやめなさい!…お話ししましょう、このお金のわけを」

↑おせいさんは依頼人から金を取ってなかったんだ、そう言えばそういうシーンなかったですね。

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    おせいは盗賊の元締だった夫の遺した金の使い道について語る。
おせい「私は綺麗なことを言うつもりはないのです。でもどうせ使うなら多少人のお役に立つことを…
    いいえ、どうせ汚れた稼業が残したあぶく銭なら、それはそれらしく使ってみようと思いましてね。
    どうします半兵衛さん、あなた方は蔵の中のお金を見た。
    どうせあれだけあるなら分け前をよこせと言いますか?
    それとも、今まで通り私の下で…お返事を聞かせてもらいましょうか」
半兵衛「…おかみさん、半兵衛の命はお預けしましょう。
    もう大分くたびれてきましたが、多少はお役に立つかもしれませんのでね」
おせい「政吉さんはどうします?」
 政吉「へぇ…今まで通り、お願いします」

↑政吉も素直になってきたなぁ。

②おまきが初登場

↑今週から登場のおまき役、芹(せり)明香さん。
 ウィキによると不祥事を理由にEDでクレジットがないらしく、DVD版でもなかった。
 どうやら覚醒剤で何度か捕まっているようですね…。
 トラック野郎にも出てたのか、今度探してみよう。

③利助、蔵を破る
利助「任してください。私は破蔵師だ、私に破れない蔵はないんですよ

↑これまで密偵役ばかりだった利助が大活躍。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第06話「ぶっつけ勝負」

2016年01月22日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

半年前、越後屋の息子・惣太郎は鳥追い女と深い仲になり家出してしまった。
惣太郎を家に連れ戻すため、現在の所在地である草津に向かう半兵衛と政吉であったが、途中の沓掛宿でヤクザの抗争に巻き込まれている惣太郎を偶然保護する。
ヤクザに追われ女郎屋に立てこもった半兵衛たちはなんとか逃げ出そうとするが、当の惣太郎が江戸へ戻りたがらない。
実は女郎屋にいるおしんこそ惣太郎の愛した鳥追い女であり、彼女と別れたくないがために惣太郎は戻ろうとしなかったのだ。
そのおしんはヤクザをお上に訴えようとするが、逆にヤクザに斬り殺さてしまった。
惣太郎の心を知り覚悟を決めた半兵衛と政吉は、ヤクザの囲みを破り惣太郎を江戸に連れ戻すことができるのか。

【知ってるゲスト】
高峰圭二、梅津栄、天津敏、田畑猛雄、日高久、松田明

【名シーン】
高峰さん熱演

↑Aでおなじみ高峰さん。長台詞にも熱が入ってます。

②半兵衛さんの油戦法

↑油まみれの床を利用してターン。

↑滑りながら刃物を取り、吉五郎を一突き!吉五郎役の天津敏さんも迫力がありました。

③ラスト
    惣太郎を無事越後屋に連れ帰り、おせいからもねぎらいの言葉が。
    事の顛末を知らないおせいと違い、半兵衛と政吉は浮かない顔をしている。
半兵衛「まぁ丸く収まりゃいいじゃないですか」
 利助「そうでしょ、こういう気持ちのいい仕事は滅多にありませんからね。
    二人ともたっぷり骨休めしてきたんでしょ」
    酌をする半兵衛。
半兵衛「さあおかみさん。利助さん…まぁ自分でやってください」
おせい「ウフフフ…」
    笑顔のおせいとは対照的に苦い顔の政吉。半兵衛は話をそらすかのように言う。
半兵衛「あ~白菜が美味い季節になりましたね」

↑おしんが亡くなり今回もせつないオチになりました。

↑緒形さん美味しそうに食べるなぁ。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第05話「忍んで勝負」

2016年01月20日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

小伝馬町牢の牢名主・もぐらの留三は牢役人とグルになり、牢内博打で他の罪人から金を巻き上げていた。
留三一味の始末を頼まれた半兵衛と政吉。
二人は一体どうやって牢内の留三を仕留めるのか!?

【知ってるゲスト】
多々良純、小林勝彦

【名シーン】
①もぐらの留三登場

↑最初から悪事をやりたい放題。だけど笑ってしまうこの顔と演技!

②博打で勝負!
    髪結いとして牢内に侵入した二人は隙を作るために留三を博打に誘う。

 政吉「じゃあ(掛け金を)出してくださいよ」
 留三「…うむ、うむむ…」
 政吉「なんだ、ねえのか。それじゃ勝負にならねぇや」
 留三「証文を書こう」
 政吉「またまた、今度はその手にはひっかからねぇよ!」
 留三「ようし、俺の命張ってやらぁ!!」
    殺しのテーマ「仕事屋大勝負~夜空の慕情」が流れる。
 政吉「ははは、さすが名主さんだ。震えちゃうなぁ…勝負!」
    花札で勝負開始。留三は手の中に札を隠すイカサマを働くが政吉はそれを見抜く。
    口論になる二人。留三は手の中を見せるが、あら不思議、札が消えている!
    政吉を地面に押さえつけ剃刀を突きつける留三。
 留三「博打に言いがかりをつけたらどうなるか、そいつは手前も知ってるだろうな!?」
半兵衛「知ってるよ、こうなるんだ」
    ブシュ!半兵衛は背後から隙だらけの留三の頭に櫛を突き刺す!
半兵衛「牢名主さん?牢名主さん!?あ、こりゃ卒中だ!」

↑ガラスの上で博打シーンを撮影。視聴者にもイカサマが見えるためとても分かりやすい!

↑この顔!なんて憎々しい!

↑卒中で急死した留三。少しにやけてます?多々良さん、ラストはギャグ顔で決めてくれたようです。

【感想】
単純なストーリーながら、多々良純さんの演技のおかげで退屈しない。
迫力満点の悪役を演じながらも、コミカルさがあるのがこの人の魅力なんだよね。
多々良さんは特撮でもおなじみで、新マンに出てきた紙芝居屋の親父を真っ先に思い出します(マイナーすぎだろ)。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第04話「逆転勝負」

2016年01月20日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

岡っ引きの弥三は島帰りの者にゆすりたかりを働く”閻魔の弥三”として恐れられていた。
おせいの元にも島帰りの吉五郎から「弥三から十手を取り上げて欲しい」との依頼が入るが、その後弥三は何者かに殺されてしまう。
政吉は弥三殺しの下手人として疑われ、吉五郎は仕事屋が約束を違えて弥三を殺してしまったとおせいを責める。
弥三の娘・おすみまでも殺されてしまうが、二人を殺したのはあろうことか頼み人の吉五郎であった。

【知ってるゲスト】
今井健二、高木均、北見唯一

【名シーン】
①わき毛で勝負!
    おすみの身辺調査をどちらがやるか、半兵衛と政吉はわき毛の長さで競う
結果は政吉が圧勝!

半兵衛「馬並みだなぁ…」
 政吉「毛並みがいいんだよ!」

↑政吉のドヤ顔(笑)

おせいと政吉
    政吉は弥三殺しの疑いがかかっているため、仕事から外されてしまう。
    納得のいかない政吉はおせいに抗議する。

 政吉「とにかく俺は好きなようにやらせてもらうよ。
    俺は父親が殺されて泣いている一人の娘の恨みをどうしても晴らしてやりてえんだよ。勝手にやらしてもらうよ」
    突然おせいは政吉を掴み、ビンタをくらわしながら言う。
おせい「政吉!勝手な真似は許さないよ!でなきゃお前を殺す!」
    政吉は短刀を抜きそうになるが、おせいはその刃を素手で掴み止める。
おせい「…政吉さん」
 政吉「…」
おせい「政吉さん…あなたが地獄へ落ちる時はあたしも一緒です」
    おせいは政吉に短刀を返し、政吉は黙ってそれを受け取った。


↑去っていくおせいの背中を見つめ政吉は何を思ったのだろう。

【感想】
今健さん、いつものようにボスキャラかと思いきやなんと被害者に。
政吉とおせいの親子喧嘩も楽しめる回。
ラストで政吉は、おすみの恨みを晴らすため怒りの一撃を吉五郎に食らわせるが、直後におすみを忘れようとするかのように女と遊び耽るシーンが続くのも面白い。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第03話「いかさま大勝負」

2016年01月19日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

ある日政吉は茂作という男を探すため武州から出てきた百姓娘・お初を助け、お初は半兵衛の家の居候になる。
一方その頃、女郎のお袖は自分を女郎に貶めた和泉屋与兵衛といかさま師の伝八への恨みを残し首を吊った。
お袖の恨みの込められた手紙を受け取ったおせいは二人の始末を引き受けるが、標的の伝八こそお初の探す茂作だった。

【知ってるゲスト】
桃井かおり、伴勇太郎、島米八

【名シーン】
①おせいと政吉
    伝八殺しに乗る気のない政吉。

 政吉「俺降りるわ、降りる」
おせい「政吉さん」
    帰ろうとする政吉を呼び止めるおせい、政吉の手を握り言う。
おせい「怒らないで、いいですね…やってくださいますね」
 政吉「怒っちゃいねぇけどさ…」
おせい「頼みましたよ」
 政吉「…うん


↑この手つきだけでセクシーな草笛さん。

↑おっかさんなんだからそんなセクシーなお願いの仕方はやめて下さい(笑)

半兵衛の過去
半兵衛「俺のあのそば屋、昔は弥助っていうおっさんの持ち物だったんだ。
    この親父が博打が好きでよ、しかも下手の横好きってやつで、どうしても俺には勝てなかったんだ。
    あの親父が心の臓の病でもう命がねぇと分かった時、急に俺に会いてえとぬかしやがった。
    行ってみると勝負をしてくれって言うんだ。
    負けたらこの店をやるから、どうしても勝負をしてえって聞かねえんだ。
    俺はそん時はっきり分かった…こいつは俺だ、俺のなれの果てだとな」
    半兵衛は病床の弥助との勝負を思い出す。ツボを振る半兵衛。
半兵衛「入りました」
 弥助「丁!…丁!」
半兵衛「いいんだな?」
 弥助「丁!」
半兵衛「勝負…」
    半兵衛がツボを上げる。グシの半。
半兵衛「博打に勝って店は俺の物になった…博打に憑りつかれた奴なんてな、みんなろくでなしなんだ…」


↑博打にとりつかれたろくでなしの上に、殺し屋の半兵衛さん…。

ラスト
    茂作が半兵衛に始末されたことも知らず、お初は駕籠に乗って茂作の元へ向かう。
    茂作のくれた匂い袋をそっと握り、愛しい人を想い笑顔を見せるお初。
    一方、半兵衛の店では半兵衛とお春が仕事の支度をしている。
 お春「ねぇあんた、あの娘もう村に着いたかしらねぇ」
半兵衛「…うん、そうだなぁ…」
 お春「幸せになるといいね、かわいい娘だったもんね。
    働き者でさ、あんたも一緒にお風呂に付いて行ってもらう娘がいなくなって、寂しいね」
半兵衛「…ふふ」

↑幸せそうなお初。BGMは「あなたが恋しい~あなたが恋しい♪」

↑BGMはなし、風の吹きすさぶ音だけが聞こえる。
 お春は話をふっても、お初に訪れるであろう悲しみを知る半兵衛の返事は乾いたものであった。


【感想】
半兵衛やお春の過去の説明を織り交ぜているので、ストーリー自体は単純。
だけど、最後のシーンがうまく作られていてその単純さも気にならない。
後期必殺はコメディタッチのエンディングを迎えることが多くて、そこが面白くもあるんだけれども、今回のような乾いたラストが見られる初期必殺もやはり面白い。