【ストーリー】
京山の元に向かっていた権太は女渡世人・おきんに博打で負け、身ぐるみ剥がされた上に、勧進興行の許し状まで巻き上げられてしまった。
許し状を返す代わりに鳥取での興行はおきんが仕切ることになり、やがて一行は大山山伏領へ到着し大先達・弁信に興行の許可を願い出る。
貧しい漁民たちが多いため手踊りを見に行く金も暇もないと言って許可を出し渋る弁信に対し、京山はなんとか一晩だけの興行許可を貰うが、貝殻節を聞いた漁民たちはすすり泣くばかりで、興行は山伏たちによって打ち切られてしまう。
そんな中、晋松はおきんが持っていた許し状からこよりを回収するが、その中には弁信たち山伏の名前が…翌朝、京山は漁村に赴き老婆・お勘に話を聞く。
お勘によれば、当地では山伏たちが権力を笠に幅を利かし、娘たちを犯していた-さらに娘が孕んでしまうと無理やり流産させられ、命を落とした娘も多いという。
本然時に訴えを出したのも漁村の人々であり、お勘もまた娘を失いなんとか生き残った孫娘・おきぬも三歳の時に里子に出していたのだ。
一方、京山と漁民が接触したことを知った弁信たちは先手を打ち(彼らは自分たちの悪事が本然寺にバレるのを恐れていた)、おきんを利用して一座を捕らえた。
一座は晋松に助けられなんとか逃げ出し、京山はおきんに真実を伝える-おきんこそお勘の孫娘・おきぬだと。
京山は改心したおきんに一時的に逃げるように説得するが、おきんはお勘に会いに行ってしまう…。
【知ってるゲスト】
佐藤万理、石橋雅史
【名シーン】
①今回のゲスト
↑可愛らしい佐藤万理さんがおきんを好演。
後半はけっこう悲惨な展開になり、明暗の激しい回でした。
ちなみに老婆・お勘役の女優さんは当時47歳で本当は老婆じゃなかったりする。