必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第18作 新・必殺仕舞人 第12話「けだもの狩りにはしげさ節」

2017年02月01日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
隠岐島には祭りの時期になると海賊が上陸し、金や食料、若い娘を奪い、人々を虐殺していた。
しかし今年、村人たちは四人の浪人(勘兵衛、五郎次、久造、菊千代)を雇って海賊の撃退に成功し、ようやく村に平和が戻った。
それを聞きつけ京山一行も島を訪ねるが、なんと今度は浪人たちが島でやりたい放題!
居酒屋の娘・お民は五郎次と久造に犯され、それを恋人の平八(庄屋・儀作の息子)に知られたため身投げしようとするが、彼女を救ったのは浪人の一人・菊千代だった。
実は彼は元百姓で、浪人の中でただ一人、純粋に島の人々を助けようとしていたのだ。
五郎次と久造は海賊によって両親を失った哀れな娘・お春をも襲おうとし、それを邪魔した菊千代を殺した。
結局お春は犯され、彼女はショックで自ら命を絶ってしまう。

【知ってるゲスト】
上野山功一、五味龍太郎、高峰圭二

【名シーン】
①浪人たち登場…しかし

↑おい、てめえゴミリュウじゃねーか!あんたら本当に善人か!?

↑しかもモミアゲまで登場!これは猛烈に嫌な予感(笑)
 ちなみに今回は邦画ながら日本語字幕がないと分からない名作「七人の侍」を意識した回。
 勘兵衛、久造(久蔵)、菊千代、儀作、平八など登場人物の名前も「七人の侍」と同じ。
 一つ違う点は、浪人たちが実は超絶悪党だった点!
 
②晋松殺しシーン


↑お春を犯したロリコンゴミリュウとの対決。
 ふすまを突き破ってゴミリュウを引きずり出すダイナミックな技!


第18作 新・必殺仕舞人 第11話「化け猫騒ぎはのんのこ節」

2017年01月31日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
長崎で興行中の京山一行の元に羅紗緬の娘・おさよが『有田への手紙を預かってほしい』と頼みに来た。
しかし彼女は手紙を渡すこともできず、お付きの侍に連れ戻されてしまう。
その夜、鎌倉から権太が到着し、依頼の書いたこよりには『有田大川内窯 猫の籤(くじ)』という謎の言葉。
さらに、権太は小屋の近くでおさよが抱えていた猫を拾ってきていたのだが、その前脚にはべっとりと血が…詳細は分からないまま、一行は猫を連れて有田へ向かう。
有田に着いた一行は、陶工の頭・陶斉の世話になるが、陶斉の娘・お俊はおさよの猫に気付き顔色を変えた。
猫を拾うまでの経緯を聞いたお俊は『おさよは殺されたに違いない』と語り、『猫の籤』についての秘密を語り始めた-。
有田で作られる陶器は長崎のオランダ商人にも売り渡されるが、その際、彼らの妾になるために村から一人の娘が選ばれていた(御支配・牧内の企み)。
候補者の娘たちの中から一人を選び出す役目を負っていたのが一匹の猫であり、これが『猫の籤』だったのだ。
選ばれた娘は自分を選んだ猫と共に長崎へ向かい、一年後には勤めを終えるはずなのだが、誰一人としてその後の消息が知れないという。
おさよの猫だけが戻って来たこと、これがおさよが殺された証拠だと断言するお俊に同調し踊り子たちも騒ぎ出すが、かの猫はすでに殺されたようだ…。
一方、陶斉は密かに京山を訪ねて自分が本然寺への頼み人だと告白し、五日後に行われる猫の籤の日にそれを行う男たちを始末してほしいと頼む。
猫の首輪に隠されていたおさよの手紙を見つけ、羅紗緬になった娘たちの悲惨な行く末を知ったお俊は、籤の候補者に選ばれてしまったお甲に代わり密かに猫の籤に参加する。

【知ってるゲスト】
仁和令子、外山高士、田畑猛雄

【名シーン】
①踊り子たちの化け猫騒ぎ

↑お俊に協力し、おさよの幽霊騒ぎを起こす踊り子たち。
 今作は彼女らの活躍が増えた分、直次郎の出番が激減…。

②猫の籤の秘密 その1

↑候補者たちの前に置かれた木彫りの魚…猫が選んだ魚の前の女性が羅紗緬に。
 賄賂を渡さなければ魚はマタタビの匂い付き、つまり猫が選んでしまう。

↑覆面の下は猫より可愛い仁和令子さんでした。
 正義感が強く気の強い娘・お俊を熱演!

③猫の籤の秘密 その2
   猫の籤を行っていた男の一人はお俊をかばって仲間に斬られてしまう。
   京山は斬られた男の面を取る…それはお俊の父・陶斉だった。
陶斉「おうちが仕舞人だったとですか…」
京山「あなたは自分も私たちの手にかかって死ぬつもりだったんですね」
陶斉「村のためだと騙されて、猫の籤で人身御供ば出しとったとです…
   そん罪はこの命で…命で償わねば…娘たちにすまんかったとです」
京山「お俊さんは知らなかったんですね…あなたが手伝っていたってことを」
   陶斉はうなずき、そして息絶えた。

↑悪役が多い外山高士さんが裏のある善人役を演じる。
 「親の心子知らず」を描いた良回でした。


第18作 新・必殺仕舞人 第10話「喧嘩も楽しい河内音頭」

2017年01月29日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
河内へやって来た京山一座は木綿問屋を営む庄屋・百舌屋丑造の世話になることに。
が、この百舌屋、織り子たちに片っ端から手を出す女好きの助平で、早速踊り子たちにも手を出そうとするが彼女たちを救ったのは百舌屋の女房・おこのだった。
夫婦には子供がなく夫婦漫才のような喧嘩が日常茶飯事であったが、百舌屋は織り子に手を出す一方でおこのが子供を産めるよう鍼医者・玄敬に治療させ、おこのの方も百舌屋に内緒で彼が手を付けた織り子たちを玄敬に診せ、鍼で不妊治療を行っていたのだ。
そんな中、百舌屋が手を付けておこのが玄敬に治療させた織り子が突然変死…同じように変死した織り子はすでに三人目らしく「百舌屋が織り子を責め殺した」という悪い噂も立ち始めた。
しかしこの織り子たちの変死は、代官手代・谷の指示で玄敬が鍼によって引き起こしていたものであった。
百舌屋の身代を狙う谷たちは、百舌屋の悪い噂を本然寺へ伝えることで彼を仕置させようとしていたのだ。
そんなこととはは露知らず京山たちは百舌屋とおこのを仲直りさせるが、ようやく受け取った本然寺からの依頼には谷の企み通り百舌屋の名前が…。
決して悪人ではない百舌屋が標的になっていることを訝る京山であったが、その頃夫婦は谷たちの企みを偶然聞いてしまい口封じに殺されていた。

【知ってるゲスト】
藤岡重慶、正司花江

【名シーン】
①百舌屋とおこの

正司花江さんとの掛け合いに違和感がないと思ったら、
 藤岡重慶さんも関西(兵庫)出身だったんですね。


第18作 新・必殺仕舞人 第08話「その手は桑名の焼蛤」

2017年01月22日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
桑名に入った一行は、名主の許可を貰い河川敷に小屋掛けをするが、そこへヤクザたちがやって来て「ここは鳴海屋の私有地だ」と言って小屋を破壊。
京山は話を付けるために鳴海屋を訪ねるが、なんと鳴海屋は京山に一目惚れし彼女を妻にしたいと言い出した!
強引な鳴海屋に押し切られ彼の屋敷に厄介になることになった京山は、そこで権太の到着待ちつつ、先日のヤクザたちの親分・辰五郎を見張ることに…鳴海屋によれば彼は竹馬の友らしいのだが、京山には怪しく思えたのだ。
事実、辰五郎は「鳴海屋の仕事を紹介する」と言って他所から海人たちを連れて来ては彼女らを女郎に貶めていたのだが、それを知った鳴海屋の娘・お美津は父親を毛嫌いし家を出て行き、今は女船頭をしながら海辺の小屋で一人住まい。
お美津は京山や晋松に心を閉ざし詳しくは話さなかったが、ようやく届いた本然寺からの依頼(依頼主は女郎たち)には悪徳役人や辰五郎と共に鳴海屋の名が入っており京山も驚く。
だが、実は鳴海屋は悪徳役人や辰五郎に名前だけ使われていただけで、女郎のことなど何も知らなかったのだ。
騙されていたことにようやく気付いた鳴海屋は折しも運ばれてきた出稼ぎ海人たちを助けようとするが、ヤクザたちにお美津と共に刺されてしまう。
真実を知りようやく親子は和解するが、その時すでに二人の命は尽きようとしていた。

【知ってるゲスト】
織本順吉、北見唯一、出水憲司、大橋壮太

【名シーン】
①京山と鳴海屋

↑鳴海屋が殺されたことで、恋は実らず。
 もし何事もなければ京山師匠はどうするつもりだったのかな。


第18作 新・必殺仕舞人 第07話「貝殻節は子捨て唄」

2017年01月22日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
京山の元に向かっていた権太は女渡世人・おきんに博打で負け、身ぐるみ剥がされた上に、勧進興行の許し状まで巻き上げられてしまった。
許し状を返す代わりに鳥取での興行はおきんが仕切ることになり、やがて一行は大山山伏領へ到着し大先達・弁信に興行の許可を願い出る。
貧しい漁民たちが多いため手踊りを見に行く金も暇もないと言って許可を出し渋る弁信に対し、京山はなんとか一晩だけの興行許可を貰うが、貝殻節を聞いた漁民たちはすすり泣くばかりで、興行は山伏たちによって打ち切られてしまう。
そんな中、晋松はおきんが持っていた許し状からこよりを回収するが、その中には弁信たち山伏の名前が…翌朝、京山は漁村に赴き老婆・お勘に話を聞く。
お勘によれば、当地では山伏たちが権力を笠に幅を利かし、娘たちを犯していた-さらに娘が孕んでしまうと無理やり流産させられ、命を落とした娘も多いという。
本然時に訴えを出したのも漁村の人々であり、お勘もまた娘を失いなんとか生き残った孫娘・おきぬも三歳の時に里子に出していたのだ。
一方、京山と漁民が接触したことを知った弁信たちは先手を打ち(彼らは自分たちの悪事が本然寺にバレるのを恐れていた)、おきんを利用して一座を捕らえた。
一座は晋松に助けられなんとか逃げ出し、京山はおきんに真実を伝える-おきんこそお勘の孫娘・おきぬだと。
京山は改心したおきんに一時的に逃げるように説得するが、おきんはお勘に会いに行ってしまう…。

【知ってるゲスト】
佐藤万理、石橋雅史

【名シーン】
①今回のゲスト

↑可愛らしい佐藤万理さんがおきんを好演。
 後半はけっこう悲惨な展開になり、明暗の激しい回でした。
 ちなみに老婆・お勘役の女優さんは当時47歳で本当は老婆じゃなかったりする。


第18作 新・必殺仕舞人 第09話「金毘羅舟々 恨みの波越え」

2016年12月06日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
讃岐丸亀に入った京山の元に、若殿・継之助とその取り巻きたちを始末するよう、鎌倉から依頼が来た。
継之助はその権力を笠に着て乱暴狼藉を働き、領民が逆らおうものなら容赦なく斬り捨てる極悪非道な若殿だったのだ。
虐げられた領民の怨嗟の声はやがて藩主・京極の耳にも入り、事態を重く見た京極は継之助を隠居所へ移す。
継之助の乳母・司は、継之助が藩主の座につけば、母親代わりの自分が藩の実権を握れると画策していたため、この処分が気に入らない。
司は弟・柿崎図書(ずしょ)と共に暗躍を開始し、まずは夜伽の女を欲しがる継之助のために波形屋の娘・八重を召し上げることに。
お上に逆らえば店や家族にも累が及ぶ…八重は覚悟を決めると、恋人の文吉に別れを告げて継之助の慰み者になってしまった。
…が、早速八重に飽きてしまった継之助は別の女を所望し、京山一座が隠居所に呼ばれてしまう。
隠居所にて、継之助は踊り子の一人・うめを手籠めにしようとするが、それを見て我を失ったおはなは簪で継之助を切りつける。
現場は騒然となるが、そこに居合わせた八重はおはなが握っていた簪を自らの手へ…。
八重はおはなの身代わりとなり、その結果八重と文吉は斬り殺される。

どさくさに紛れて逃げ出した京山たちは踊り子たちを隠し、仕舞人として隠居所へ向かおうとするが、そこへおはなが「八重の仇を討ちたい」と言って現れる。

【知ってるゲスト】
谷口香、松田明

【名シーン】
今回のゲスト

↑バカ殿よりもむかつく乳母・司。
 この女優さん、仕舞人四話で京山が情けをかけて見逃したクズ母親と同じ人だ!
 毎度毎度性悪おばさん役ばかりやりやがって!
 ※この女優さんに恨みはないです。
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↑八重が手籠めにされる様子を窺い、この表情。
 あんたは悪党役をするために生まれて来たのか!?なんだそのゲスな表情は!
 ※この女優さんに恨みはないです。

②やってしまったおはな

↑今回はうめが受難!
 うめを助けるため、おはながバカ殿に切りかかる!

↑手を出してどうなるのかと冷や冷やしていたら、八重が窮地を救う。
 おかげで八重と文吉は悲しい結末を迎えることに。
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おはな「あたしがあの時あんなことさえしなかったら、お嬢さんは死なずに済んだのに!
    あたし、八重さんの仇が取りたい!
    お師匠さん、連れてって下さい!」
    泣いてすがりついて来たおはなを京山はビンタする。
 京山「この仕事はね、気ばかり焦ってもできるもんじゃないんだよ。
    さ、怪我をしないうちに辻堂へお帰り」
おはな「お師匠さん…」
 晋松「分かるだろ、おはなちゃんにもしものことがあったら、師匠は死んでも死にきれねえ。
    これまでの、俺たちの仕事見て来たおはなちゃんらしくないなぁ」
直次郎「余計な心配かけねえで、早くみんなのとこにけえりな」
おはな「…あたし、帰ります」
    にっこりとうなずく京山。

↑時には厳しい師匠。これも愛情があるからこそだ。

③直次郎殺しシーン

↑憎きバカ殿を仕留めるため、明確に首を狙う。

④京山殺しシーン

↑待ってました、性悪おばさんの最期!
 障子越しに首筋を刺す殺し方は、若干甘い気がしたかな(脳天への一撃が見たかった)。
 仕舞人四話の恨みもあったから、ようやく溜飲を下げることができました。

⑤ラスト
    再び旅に出る一座、だけどおはなは元気がない。
 京山「丸亀はこれまで。はな、もう何もかもすんだんだよ。
    さ、元気を出して歌っておくれ」
おはな「…はい!」
    笑顔を取り戻したおはなは金毘羅舟々を歌う。
    皆も歌い始め、旅は楽しく続く。

仕舞人四話と今回は同じ女優さん演じる性悪おばさんの話。
 だけど、今回はストーリーも面白かったので楽しめました。


第18作 新・必殺仕舞人 第06話「南部よしゃれは鬼の道」

2016年12月04日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
金ヶ崎の万宝院を目指す京山一座は道中、目的地を同じくする将軍家の数寄屋坊主頭・神楽森の一行や、一座とは逆に江戸へ御用金を運ぶ役人・立川の一行と出会う。
ところが金ヶ崎に着いてみると、御用金を運んでいた役人たちが何者かに襲撃され、御用金が強奪されたという。
京山は立川の身を案じるが、幸運にも彼らは途中で食あたりになって動けなくなり、代わりに輸送の任にあたった役人たちが殺されたそうだ。
実はこの事件、郡代・牧野、神楽森、立川は全てグルで、牧野や立川が自演で奪った御用金を神楽森が江戸に運び(神楽森は関所をノーチェックで通過できる)、それを売りさばいて大儲けをしようとしていたのだ。
襲撃で重傷を負いながらも唯一生き残った人足頭・六助は、おばが庵主を務める万宝院に駆け込むが立川によって口封じに殺され、その場に居合わせた一座の踊り子・さくらは立川に捕まり陣屋に連れていかれてしまう。
権太がなくしたこより探しに出かけていた京山は陣屋に一人乗り込み、無事さくらを助け出すが、牧野の命令でその夜一座の踊りを披露することになった。
鎌倉からのこより、六助のダイイングメッセージ、女郎たえの恨み-標的は牧野、神楽森、立川に絞られたが、悪事の証拠を掴むまでは仕舞人たち簡単に動けない。
御用金は神楽森が江戸に運ぶ茶釜の中に隠されている…そう予想した晋松は、夜の踊りの席で密かに茶釜の中を調べる。

【知ってるゲスト】
伴勇太郎、武周暢

【名シーン】
①珍しいズラ姿の伴勇太郎さん

↑いつもスキンヘッドで出てくるから、クレジット見るまで全く気付かなかった。

②さくら大ピンチ

↑前作に比べると踊り子さんたちがストーリーに絡むことが増えた今作。
 今回は京山不在時にさくら一人だけ狙われ、本当に危なかった!

↑字が読めなかったことで、逆に命拾いしたさくら。
 もちろん師匠の助けがあってこそ、頼りになる一座のおっかさんだ。

③晋松の茶釜覗き

↑悪党どもが踊りを見ている隙に、天井から釣り形式で茶釜の蓋を開ける晋松。
 これ、踊り子さんたちには丸見えだけど大丈夫なのか^^;

④仕舞人殺しシーン

↑今回は標的が雑魚を合わせて総勢九人!
 普段は暗殺や1対1が多い仕舞人たちも、今回は大立ち回りを演じる!

↑敵の攻撃を開脚でヒラリとよける師匠のレア技。これ本人だよね?

↑腕っぷしが強そうな外見だったけど、てんでヘタレだった神楽森。
 今回の殺しシーンは見ごたえがありました!


第18作 新・必殺仕舞人 第05話「会津磐梯山 涙の嫁入り」

2016年12月04日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
鎌倉から届いた『八ッ目地蔵』という言葉を手掛かりに、会津入りする京山一行。
ろくそく問屋総代・桔梗屋に挨拶に行った京山は、桔梗屋の娘・お秋の祝言の席で舞を舞うことに。
ところが、その場に匕首で刺殺された花婿・清吉の遺体が運び込まれ、出席者たちは匕首に結ばれた紙に書かれた『八ッ目地蔵』の文字を見て恐れおののく。
『八ッ目地蔵』…多くの者がそれについて語ろうとしない中、京山と直次郎はろう職人の一人からその秘密を聞き出す。
ろう職人たちはろうそくの材料となるハゼや漆を山役所から購入していたがここ数年、材料費や年貢が上がり続け、そのため職人たちの生活は悪くなる一方だった。
それに耐えかねた清吉が藩の上役へこの窮状を訴え出ようとした矢先、彼は『八ッ目地蔵』に殺されたのだと言う。
話を聞いた京山は、何者かが地蔵を騙って口封じのために殺しを行っていると睨む。
そんな中、山役所は再びハゼと漆の値上げを通告。
山役所の横田に値上げの取り消し願いを却下された桔梗屋は、領主の元に直訴に出かけるが、彼もまた『八ッ目地蔵』に殺されてしまう。
桔梗屋が死の間際に知った『八ッ目地蔵』の正体…それは彼がお秋の新しい婿にと望んでいた紅林堂の喜三郎だった。
喜三郎は桔梗屋に取り入るフリをしながら、実は山役所の横田の命令で問屋衆や職人たちを見張り、お上に訴え出ようとする者があれば『八ッ目地蔵』を騙り口封じを行っていた悪党だったのだ。


【知ってるゲスト】
河原崎次郎、山本一郎

【名シーン】
①京山殺しシーン(とお秋の無駄死に)
直次郎「八ッ目地蔵…忘れもんだ!」
    直次郎は喜三郎に地蔵の面を投げつける。
 お秋「人殺しー!」
    なぜか突然お秋が現れて匕首で喜三郎を殺そうするが、
    喜三郎に反撃を食らい倒れる。
    突然の出来事に京山(と視聴者)もびっくり!
    喜三郎は京山に襲い掛かるが、投げ飛ばされて簪で始末される。

↑この発言をお秋が聞いて地蔵の正体を知ったのかな?


↑喜三郎役の人は死神の兄ちゃんなんだね、そう言われると似てる。

↑おはなに連れ出されたはずのお秋がどうして喜三郎を狙ったか…
 その辺の説明がなく突然現れたのでびっくりしました。
 しかもカウンター攻撃され、完全に無駄死にです。
 今回の婚礼の席での殺しは少し無理があったな、絶対京山一座が怪しいって分かるだろ^^;


第18作 新・必殺仕舞人 第04話「八木節は悲しい村の恨み節」

2016年11月20日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
鉱山による河川汚染によって下流の渡川村では作物が取れなくなってしまったが、代官は知らん顔。
そこで村人たちは集会を開き、江戸に直訴に向かうことが決まるが、これを察知した代官は彼らを虐殺。
亥の吉と彼の身重の妻・おれん、居酒屋を営む女・およしだけが辛うじて逃げ延びる。
およしはこの件を駆け込み寺に訴え出て、それを受け取った京山一行が渡川村にやって来た。
晋松はおよしと親しくなり、「江戸に直訴に向かう亥の吉を助けてほしい」という彼女に願いを引き受けるが、亥の吉は役人に見つかり斬り殺されてしまう。
おれんはショックから流産し、ボロボロの体で代官の元に仇討ちに向かうが、彼女もまた斬り殺された。
およしは自ら江戸に向かうと決意するが、その頃仕舞人たちも無法な代官一味を消すために動き出す。

【知ってるゲスト】
本阿弥周子、田中弘史

【名シーン】
①珍しい善人役の本阿弥周子さん

↑晋松との大人の恋も描かれる一本。
 悪役でも善人でも、どっちの役をやらせてもかわいい。

②仕舞人殺しシーン
京山「渡川の女に代わってお礼に来ましたのさ!」


③ラスト
およし「夕べ代官と悪い手下三人が殺されたんだよ~!」
 晋松「誰に?」
およし「分かんないけど、みんなあんたのおかげだよ~!ありがと~!」

↑晋松の正体がバレているような気がするけど、めでたしめでたし。
 あ、でも河川の汚染は続くわけで村人さんたちどうするんだろう^^;


第18作 新・必殺仕舞人 第03話「三界節 娘恋し父恋し」

2016年11月20日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
とある駆け込み寺…そこに駆け込もうとした娘が追手らしい男に刺され、「庄屋…彦兵衛…」と言い残し命を落とした。
その頃、越後の村にやってきた京山一行であったが、村は凶作でひどい有様。
しかも、食うに困って江戸に奉公に出した娘たちからは一年経っても何の便りもないと、親たちは嘆き悲しんでいる。
娘たちを江戸の口入屋に紹介したのは清廉な村の住職・丈寛であったが、彼もまた口入屋や娘たちと連絡が取れないようだ。
そんな哀れな村人たちのために、お代を安くしてでも踊りで楽しんでもらおうとする京山一行であったが、京山はなぜかあらぬ罪を被せられ役人に捕らえられてしまった。
しかし、役人たちの真の目的は京山ではなく、六人の踊り子たち。
村の庄屋・彦兵衛は、村の娘たちを騙して連れて来ては、監禁同様に酷使して反物を織らせていたのだ。
六人の踊り子たちも(織子にするために)役人に捕まりそうになるが、丈寛は彼女たちを匿う。
その頃、ひょんなことから庄屋の屋敷に滞在していた権太は、六人の踊り子が屋敷に連れて来られるのを目撃。
彼女たちを連れて来たのはなんと丈寛!…彼も実は庄屋とグルであったのだ。

逃げ出した権太は、牢屋から助け出された京山と会い、これまで自分が見てきた悪事を報告した。
そして、本然時からの文箱には庄屋一味の悪事が書かれたこよりと、ほんの少しの金子が…。
哀れな娘たちの恨みを晴らすため、京山は自ら庄屋の元に乗り込む。

一方、六人の踊り子や織子たちは庄屋の息子ながら善人の彦太郎に助け出されるが、そのため彦太郎は役人に斬られてしまう。

【知ってるゲスト】
米村喜洋(國村隼)、日高久

【名シーン】
①愛すべきバカ・権太
権太「この旗のご利益で、わてが口きいたらどんな娘もイチコロだぁ!」

↑この頭の悪い説明のせいで、後から大変なことに。
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   庄屋の屋敷から逃げ出した権太はようやく京山に文箱を渡す。

京山「もう二度と道草を食ったりするんじゃないよ!」

↑どうやら反省したようですが…。
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   平和が戻った村で三界節を踊る京山一座。
権太「ようよう!京山!」
   道草を食ってそれを鑑賞している権太に京山もあきれ顔。


↑依頼を届ける愛すべきバカ・権太はこれからも様々なトラブルを招く。
 もちろんストーリー的には面白くなるんだけどね^^

②女の恨み晴らします
    本然時からの依頼を読む京山。
    そして紙に包まれていた依頼料はほんの少しの小銭であった。
直次郎「貧しい娘らなんだ…」

↑依頼料の少なさに文句を言わない仕舞人たち。
 えらいぞ、種なしかぼちゃなら文句を言っているところだ^^;


第18作 新・必殺仕舞人 第02話「大黒舞は殺しの舞」

2016年11月20日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
次の標的である紅花問屋・雁木屋弥平を求めて出羽山形へ向かう京山一行は、とある宿場で男たちに追われていた娘・千代を匿って山形へ入った。
ところが山形に着いてみると、雁木屋は小作人をいじめ運上金をごまかした罪で既に死罪に。
雁木屋に代わり庄屋になった枡屋辰蔵に挨拶に行った京山は、辰蔵の長男・辰吉にも出会うが、彼が先日千代を追っていた男の一人であったことに気付く。
一方、一座の小屋に隠れていた千代は辰蔵を刺し殺そうとするが失敗し、そのまま行方不明になった。
咎人として追われていた千代は、実は雁木屋弥平の一人娘で、彼女は父の敵討ちとして辰蔵を狙ったのだ
行方が杳として知れない千代であったが、辰蔵の次男・辰次は千代の許嫁であったため、二人の秘密の逢引小屋で千代を発見した。
千代が辰蔵を狙った理由を聞いて辰次はたいそう驚く-なんと運上金をごまかしたのは辰蔵で、彼はその罪を雁木屋に被せて庄屋の地位を奪ったというのだ。
苦悩する二人に対し、話を立ち聞きしてしまった直次郎とおはなは「悪事の証拠を握って辰蔵を脅迫し、真っ当な雁木屋を二人で立て直せ」と提案する。
翌日、辰次は辰蔵と辰吉を脅迫し、折しも枡屋を訪ねていた目付の口添えもありその願いは聞き入れられた。
目付を千代に会わせるため、喜んで逢引小屋に向かった辰次であったが、実は目付も辰蔵たちの仲間だとは知らない辰次と千代には悲劇が待ち受けていた。

【知ってるゲスト】
永野達雄

【名シーン】
①直次郎とおはなの作戦
直次郎「おめえが親父の悪事の証拠を握って脅せばいいんだよ!」
 辰次「脅す!?」
直次郎「そうだよ、脅すんだよ。
    これはおめえ、いいことのためにだよ…」
おはな「血を流さずに何もかも上手くいく敵討ちよ」

↑作戦は良かったけど、結果これが裏目に出て二人は最悪の結末に。
 本然寺からの依頼がもう少し早く届いておけばなぁ。


第18作 新・必殺仕舞人 第01話「草津湯煙 血の煙」

2016年11月13日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【ストーリー】
巡礼の旅を続けていた京山とおはなは鎌倉・本然寺へ戻って受戒の日を迎えたが、そこへ大慌てで駆け込んでくる者たちがあった。 
なんと、それはかつて京山たちと旅をした直次郎と踊り子たち!
彼らは金銭トラブルに巻き込まれ、草津のヤクザに売り飛ばされた挙句、女郎にされそうになったので駆け込んできたのだ。
しかし、ヤクザの女親分・お寅は踊り子たちを女郎にする気はなく、最近隠し女郎がはびこり風紀の乱れた草津の町を盛り上げるために、客寄せの湯もみ女として踊り子たちを買ったのだと言う。
それを知った京山はお寅に協力を申し出て、一座の歌と踊りで草津の町は活気を取り戻すが、おかげでお寅と対立する十手持ち・丸屋仁兵衛が経営する隠し女郎屋は日干し状態に。
女郎たちまでお寅に助けを求めに行く始末で、怒った仁兵衛はお寅一家や逃げた女郎たちを殺し、芝居小屋に火を掛けた。
火事により興行は中止となり、百叩きの刑にされた京山はそれまで思い留まっていた殺し屋への復帰を決意。
本然寺からも「丸屋仁兵衛」を標的とした依頼が届いており(依頼人は女郎たち)、お寅一家と哀れな女郎たちの恨みを晴らすため、道中再会した晋松も仲間に加わって、ここに仕舞人チームは再結成された。

【知ってるゲスト】
三崎千恵子、牧冬吉

【名シーン】
①京山一座の再会
    駆け込んて来た踊り子たちは京山に泣きつく。
    照れくさそうに直次郎も京山の前に現れた。
直次郎「お師匠さん…お師匠さん!」
 京山「あらやだ、直まで!別れる時に身の振り方を考えてあげただろ!
    あたしゃそれぞれに暮らしてるとばかり思ってたのに、一体どうしたんだよ!?」
踊り子「すいません、散り散りになるのがつらくって…」
直次郎「いや~、このまま一座組んでやっていきたいってこいつらに泣かれちゃったもんだからね、
    んじゃしょうがない、よかろうってんでね、あれからずーっと興行打ってきたんだけども、
    それがえらい目にあっちゃってもう!」

↑えらい目にあったと言いながら、相変わらず元気な直次郎。

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    夜道を歩く京山と直次郎をつける怪しい男。
    直次郎はその男に襲い掛かるが、男は直次郎の刀を拍子木で受け止める。
    光に映し出されたその男は…。
直次郎「晋松っつあん!」
 晋松「しばらくだな…お久しぶりで」
 京山「晋さん、どうしてここへ?」
 晋松「なあーにね、今藤沢で(カンカンと拍子木を鳴らし)火の用心!夜回りでござ~い!」

↑前作ラストで瀕死だった晋松もすっかり元気になった。

②ヤクザの女親分・お寅
お寅「やい、娘たちをけえせ!いくら駆け込み寺でも借金の踏み倒しは阿漕だぞ!」

↑三崎千恵子さん演じるヤクザの女親分・お寅。
 大好きな女優さんですが、今回は悪役か!?と思ったら、本当はいい人で一安心。
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京山「あなたは女ですよ、あったかい心を持った優しい人ですよ…幸せになって下さいな」
お寅「それじゃ、わけえ婿でも探すか!」
   笑い合う二人。

↑京山とお寅の間にも女の友情が生まれる。
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   女郎を助けようとしたお寅は仁兵衛に刺される。
お寅「仁兵衛…汚ねぇぞ…!」

↑必殺ではいい人=被害者なので、こういう結果に…。

③京山、殺し屋へ復帰

↑世俗には戻っても、殺し屋への復帰は拒否していた京山。
 だがお寅や女郎たちの死を見て、得物の簪を手に取る。

④仕舞人殺しシーン
   晋松は拍子木の片方を振り回し、敵との間合いを測る。
晋松「一歩…二歩…三歩!」
   敵が射程に入ると拍子木を投げて敵の首に巻き付ける。
晋松「御命…御用心!」
   カン!と拍子木を打って技を決める。

↑今回から専用BGM「御生命御用心!!」が仕舞人の殺しのテーマだ。

↑赤腹巻と黒ズボンになった直次郎。赤フンドシ以外も持ってたのか^^;

↑前作と変わらず「必殺!」が殺しのテーマの京山師匠。


第18作 新・必殺仕舞人 作品紹介

2016年11月13日 | 第18作 新・必殺仕舞人



【OPナレーション】

今の世の中、男は女の力に負けそうです
しかし昔、女は弱かった
破れ、傷つき、泣いていた
そんな時代の出来事です
女の涙に映った恨みを晴らして歩く
仕舞人一座の物語
それでは開幕の拍子木を鳴らしましょう(カン!)
お命御用心
(語り:高橋悦史)

【キャスト】
 坂東京山:京マチ子
 晋松:高橋悦史

 直次郎:本田博太郎
 おはな:西崎みどり
踊り子のみなさん
権太:花紀京

 
【EDテーマ:流星】

淋しい恋をする人は
頬にえくぼが ぽつり光る人
遠く離れた旅路の空は
思いの数だけまたたく星影
この身焦がれます
またひとつ燃えて落ちる
恋の流れ星

(歌:西崎みどり)

【新・必殺仕舞人について
『必殺仕舞人』の続編です。
前作からの変更点と言えば『本然寺からの依頼方法』晋松の殺し技『仕舞人専用の殺しのBGMができた』くらいで、大きな変更点はありません。
殺しのメンバーも同じなので安定して見れそうですね、ではまとめます。