【ストーリー】
盗賊団に一家を惨殺された乾屋は死の間際に市松へ復讐を頼み、主水たちもそれを引き受けることになった。
市松は、薬種問屋・越中屋が盗賊のアジトだと突き止めるが、その店の女房は市松が三島にいた頃の幼馴染・おるいだった。
二人は十年ぶりの再会を喜びやがて惹かれ合うが、おるいが盗賊団と繋がりがある以上、市松はその関係を追及しないわけにはいかない…市松に問われるまま、おるいは語り始めた。
おるいは三島で旅篭を営む父親の薦めで銀次と一緒になるが、父親の死後、実は父親が盗賊団の頭で、銀次もその片腕だということを知ったのだ。
銀次の言いなりになって盗賊の片割れとして生きてきたが、もうそんな暮らしには耐えきれないと泣くおるいに、市松はかける言葉も見つからない。
一方、銀次は盗人を手引きする図面師の老人・ろくから次の押し込み先の図面を受け取ると、口封じにろくを殺してしまった。
それを知ったおるいは市松に助けを求め、『銀次もその手下もみんな殺してほしい』と願い出る。
市松から報告を受けた主水たちは越中屋に乗り込むと、盗賊団を始末し無事乾屋の仇は討つ。
しかし、残されたおるいは市松に恐ろしい本性を見せはじめる…。
【知ってるゲスト】
岸田森、近藤宏、出水憲司
【名シーン】
①おるいの魔性
市松はおるいに三島に帰るように促す。
おるい「いやだ…あたしは帰らない」
市松「なぜ?」
おるい「三島でね、人を殺したんだもの」
市松「お前が?」
おるい「おとっつあんの後添えの女をね、殺してやったんだ。
だから三島へは帰れない…あたしだって女の一人くらい殺せますよ」
おるいは行燈の火の周りを飛んでいた虫を竹串で突くと、それを蝋燭の火で焼き殺す。
市松「…」
↑名シーンとしてはこのあとのおるいを殺すシーンの方が正しいんだけど、
自分の苦手な女のドロドロだったのでやめときました。
DVDマガジンに収録されていた回だったけど、個人的にはちょっと微妙でした。