必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第05作 必殺必中仕事屋稼業 第25話「乱れて勝負」

2016年02月13日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

ある日の仕事で、政吉は標的に刀で刺され行方不明となった。
半兵衛は自分を責め、おせいや利助からの信頼も失ってしまう。
一方、大怪我を負った政吉はおしのという女に保護されていて、次第に彼女に惹かれつつあった。
政吉は仕事屋を辞めておしのと共に上方へ向かうとおせいに告げるが、旅に出ようとした矢先おしのは何者かに殺されてしまった。
政吉はおせいを疑い彼女を殺そうとするが、それをかばった半兵衛を刺してしまう…。
おせいは政吉とおしのを見逃すつもりであり、実は殺し屋だったおしのはその仲間に殺されていたのだ。
政吉は本当の下手人である春海一味のいる寺に乗り込むが、逆に捕えられてしまった。
手負いのまま政吉救出に向かう半兵衛であったが、彼は自分が殺し屋だということをお春に知られてしまう。
最悪の状況の中、半兵衛たちは政吉を救出できるのか…そして最後に半兵衛の選ぶ道とは。

【知ってるゲスト】
梅津栄

【名シーン】
①政吉乱心
    河原にあがったおしのの亡骸を見る政吉。

 政吉(汚ねえじゃねぇか…俺を殺るならともかく、これが仕事屋の掟とでも言うのか!)
    嶋屋に向かう政吉。何も言わずおせいの前に座る。
 政吉「あなたは私がこの稼業に就いた時、言いましたね…あなたが死ぬ時は私も一緒です、と」
おせい「ええ、言いました…」
    長い沈黙を破り、政吉は短刀をおせいに向け襲いかかる!
    しかし半兵衛が身を挺しておせいをかばったため、政吉の刀は半兵衛を刺す。
半兵衛「ぐあぁぁ…」
おせい「半兵衛さん!…何を血迷って!訳を言いなさい!」
 利助「おかみさんは掟を破ってあんたと女を見逃すことにしたんですよ!一体何の怨みが!」
    おしの殺しの下手人が仕事屋ではないことを知り、政吉は愕然とする。

↑政吉を警戒していた半兵衛はおせいを守ることができたが…。

↑主水さんの言葉「仲間内で殺り合うようになったらお終い」を思い出しました。

②半兵衛、正体をばらす
    利助から政吉が捕えられたことを聞いた半兵衛は救出に出発しようとする。
    だが、その一部始終をお春は見ていた。

 お春「あの人が来るといつも出かけてたわね…今日もどっかへ出かけるの?」
半兵衛「うん…」

 お春「さっきしまった剃刀何に使うの!?…このお金…このお金であんた何してんのよ!」

    半兵衛は何も答えることができず、無言で出て行こうとする。
 お春「はっきり言いなさいよ!」
半兵衛「…これから人殺しに行くんだ」
 お春「…違う…違うわ…あんたはそば屋の親父よ、そば屋の親父でしょ」   
    半兵衛はお春の元へ向かうが、お春は後ずさる。
半兵衛「俺は人殺しだ。あの金は人殺してもらった」
    お春の肩を抱く半兵衛。
半兵衛「もう二度とやらねえ、今夜だけだ。待っててくれ、すぐ帰って来っから…」
 お春「いや!触らないで!」
    半兵衛は仕事のため駆け出して行った。泣き崩れるお春…。

↑身内バレする作品って他にあったっけ?

③政吉救出
    政吉を救出するため、閉じ込められている蔵を破る利助。
    やがて助け出された政吉が出てきた。
 政吉「半兵衛さん…」
半兵衛「行こう!」
    優しく手を差し伸べる半兵衛。政吉はその手を握り脱出したが…。
 春海「思った通り仲間がいたんだな…」

↑「行こう」のシーンの顔の優しいこと。

↑なんとなく気まずくなった二人の友情も回復だ!

④乱れて勝負!

↑今回初めて利助も戦闘に参加。武器は使わないが、政吉のアシストを務め立派に戦う。

↑おしのの仇を討つ政吉。

↑怪我人の半兵衛は苦戦するが、政吉の一撃でひるんだ春海にトドメを刺す。
 今回の殺しは敵一人につき、仕事屋二人の協力プレイになっている。
 一時は気持ちがバラバラになった仕事屋たちがチームワークを回復し、力を合わせて闘う展開が熱いです。

⑤ラスト
    仕事の帰り道、半兵衛は剃刀を折って捨てた。そば屋に戻る半兵衛。
半兵衛「帰ったよ…」
    桶の水で手を洗う半兵衛。
 お春「そんなことしたって汚れは落ちないわよ…子供なんてできなくてよかった…あんたの子なんか…」

↑この回は、DVDマガジンに収録されていた回でした。
 マガジン=お試しみたいなイメージがあったので、こんな重要エピソードが収録されていて驚きました。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第24話「知られて勝負」

2016年02月13日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

小間物屋の女房・お久が、亭主・伊八の事を調べて欲しいと嶋屋に依頼してきた。
夫婦となって三年だが、伊八には何処か得体の知れないところがあるというのだ。
調べによると、伊八は茶屋女・お駒と接触があり、そのお駒は鯖江藩の勘定役・小田切と関係を持っていた。
実は伊八の正体は公儀の隠し目付であり、情婦のお駒を使い鯖江藩が行っている抜け荷の証拠を掴もうとしていたのだ。
お駒は伊八の期待に応えたが、手柄のためにはどんな非道も厭わない伊八は、お駒をもはや用済みと始末してしまった。
伊八の非道に怒る半兵衛たちであったが、公儀の者を敵に回したくないおせいは仕事を打ち切り、お久に「伊八には何もない」と告げた。
しかし、伊八はお久の口から仕事屋の存在を知ってしまった…口封じのために動き出した伊八に対し、半兵衛たちも彼を迎え撃つべく殺しに赴く。

【知ってるゲスト】
浜畑賢吉、市毛良枝、川合伸旺

【感想】
仕事屋がその存在を知られてしまう回でしたが、いかんせん相手は伊八一人なので戦いはあっという間に終わりました。
もう少し敵の数は多くてもよかったんじゃないかな^^;
その伊八役には、「からくり人血風編」では仲間になる浜畑賢吉さん。
嫁のお久はなんと市毛良枝さんでしたが、ED見るまで全く気づきませんでした。
伊八は帰ってくることはなく、お久は一体どうなったんでしょうね。
そして、最終話でお春に同じ運命が訪れるとは…。