必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第05作 必殺必中仕事屋稼業 第26話「どたんば勝負」【最終回】

2016年02月14日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

「弟の仇である半兵衛と政吉を殺してくれ」と島帰りの亥之吉が嶋屋を訪ねる。
おせいは亥之吉を軽くあしらうが、程なくおせいこそが仕事屋の元締であると気付いた亥之吉は彼女を襲撃し、利助はおせいを守るため命を落としてしまう。
亥之吉は火盗改の熊谷に全てを話し、熊谷は仕事屋を潰すために動き出す。
争いに巻き込まれおまきも死に、政吉は熊谷に捕えられ容赦ない拷問の末、自らの口を封じるためおせいの目の前で自害した。
追い詰められたおせいは半兵衛に最後の仕事を依頼する。

【知ってるゲスト】
大木実、島米八

【名シーン】
①利助の最期
 利助「おかみさん、お出かけですか?
おせい「ええ、ちょっとそこまで」

 利助「こんな時分に一人でお出かけになるのは物騒でございます。御用でしたらあたしが」
おせい「どうしてもあの子に会っておきたいのです」
 利助「あの子って誰です?」
おせい「…あ、ええ、政吉さん」
 利助「おかみさん、政吉さんのことをそんな風に思ってらしたんですか。
    政吉さんを自分の子供のように…いやぁ、政吉さんは幸せな人だなぁ。
    そう言えばおかみさんが昔亡くされた子供も生きていれば、ちょうど政吉さんと同じくらいの年恰好ですね」

↑おせいとの付き合いは半兵衛たちよりずっと長い利助。
 彼にとってもおせいは母親のようなものだったのだろう。
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    夜道で亥之吉たちの襲撃を受けるおせいと利助。

 利助「おかみさん、逃げてください!!」
    利助は必死に戦うが、ついに刃をその身に受けてしまう。

↑おせいを必死で守る利助。

↑おせい限定とは言え、その忠誠心はシリーズでも最高レベルでした。
 よく戦ったぞ、利助。

②政吉の告白
 政吉「半兵衛さん、俺以前からずーっと気になってたことがあんだよ…。
    嶋屋のおかみさんは俺のお袋じゃねえかってな」
半兵衛「…」
 政吉「一度聞いてみようと思ったけど、どうしても聞けなかったよ。

    なぁ、半兵衛さんどう思う?」
半兵衛「どう思うたって、分からねえよ、そんなこと」

 政吉「俺はおかみさんに初めて会った時、おかみさんが俺に言った言葉、なんだか今でも覚えてんだよ
おせい「政吉さんと言いましたね、あなたが地獄へ落ちる時は私も一緒です」

半兵衛「よしんばおかみさんがお袋だとしても、俺たちの稼業じゃどうにもなんねぇけどな」
 政吉「やめろよ、湿っぽい話は。お前らしくないよ」

↑なんと政吉も気付いていたとは…。

③おまきの最期

↑おまきは政吉をかばって命を落とす。
 おまきってちょっと可哀想なポジションだよね。25話では政吉はおしのと引っ付きそうになるし。
 もう少し大切にしてやればよかったのに…ここだけは政吉に不満がある。

④政吉の最期
おせい「あたしの身がどのようになったって構わない、ただ政吉さんの命だけは助けたい。
    ねえ半兵衛さん、何とか助ける手立てはないもんでしょうか?」
半兵衛「ありませんね」
おせい「半兵衛さん…」
半兵衛「火盗改じゃ相手が悪い。たとえ助ける手立てがあったにしろ、それは奴らが仕掛けた罠だ。
    仕事屋の掟は守らなきゃならない…掟を守るためにゃ、政吉にゃ死んでもらうんですね」
おせい「あたしには政吉さんを見殺しにはできません…あの人はあたしの子供なんです!」
半兵衛「政吉を助けるか、掟を守るか、返事のしようによっては…
    おかみさん、お前さんの命はあたしが頂くかもしれませんよ」
おせい「…今、親としてあの子に何にもしてやれないのですか…一目でいいから政吉に会いたい…会って…
    半兵衛さん、今度だけはあたしのわがままを通してください!
    あなたに決してご迷惑はかけません。ね、お願いです!」
半兵衛「…」
おせい「半兵衛さん、殺されるのならこの目であの子の死に様を見届けに参ります…」

↑我が子の最期を見届ける覚悟のおせい。その覚悟を半兵衛はもはや止めようもない。
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    おせいとの関係を吐かせるため、彼女の目の前で拷問を受ける政吉。
 政吉「言う…言う…言うから離してくれ…」
 熊谷「そうか、やっと言う気になったか。おい、楽にしてやれ」
    縄を解かれた政吉は倒れこむ。
 熊谷「おかみ、いいんだな?喋らせても」
    政吉はそばにいた拷問官の刀を奪うと口封じのため自らの腹を刺した。
 政吉「あのおかみさんは知らねぇ…」

↑掟を守るため虫の息になりながら拷問に耐える。

↑おせいも掟を守り、政吉の拷問を黙って見つめる。

↑おせいが母親か確かめることなく、政吉は自害する。

↑我が子を失い、見る影もないおせい。

⑤半兵衛、最後の仕事へ
    政吉と利助の仇を討つため最後の仕事に出かけようとする半兵衛。
    お春は半兵衛の羽織を奪い、それを止めようとする。
半兵衛「貸せ」  
 お春「行かないで…いやよ…」 
半兵衛「最後だよ、これっきりなんだから」  
 お春「だめ…。死んじゃえ!そんなに死にたいんだったら、死んじゃえばいいんだ!」 

    半兵衛はお春から羽織を取り上げる。
 お春「いや、いやだ!」
    お春は後からすがり付き、泣きながら言う。 
 
 お春「死なないで…死んじゃ嫌だ!」 
    お春を引き離し、半兵衛は出て行った。

↑憎まれ口を叩いても、最後は本音を言ってしまうお春。

⑥おせいとの別れ、お春との別れ
    半兵衛とおせいは、亥之吉と熊谷を討ち恨みは晴らした。
    逃げ込んだあばら屋で政吉の短刀をおせいに渡す半兵衛。

半兵衛「政吉は…お袋だってことは知ってましたよ…ずーっと前から」
    おせいは短刀を握りしめると、自害しようとする。
    半兵衛はおせいを押さえつけ、それを止める。  

おせい「死にたい!政吉のそばへ行きたい!死なせてぇ!」

半兵衛「おかみさん、俺たちは無様に生き残ったんだ!人間生きるため死ぬため大義名分を欲しがる。
    そんなものはどうでもいいんだ!明日のない俺たちは無様に生き続けるしかないんですよ!
    おかみさん、いや、おせいさん!無様に生き続けましょうよ…」
    自害を諦め、泣き伏すおせい。
    いつの間にかあばら屋の周りには大勢の捕り手が集まっていた。  

半兵衛「死んじゃいけませんぜ」  
おせい「半兵衛さん!」

半兵衛「じゃあ、これで」
    半兵衛は捕り手にわざと見つかり、夜の町を駆ける。
    坊主そばに戻った半兵衛はお春に別れを告げることもなく、お金を戸に挟み再び駆けて行く。
    半兵衛の気配を感じ戸を開けるお春。  

 お春「…あんた!」
    落ちてくる小判…しかしそこに半兵衛はいなかった。

↑おせいの気持ちも分かるが、無駄死をさせることもできない半兵衛。

↑半兵衛だってお春に絶対会いたいはず。
 その気持ちを断ち切るように勢いよく走り去る半兵衛。

⑦ラスト

↑お墓参りをするおせい。

↑お春は二度と戻ることのない亭主を待ち続ける…。

↑半兵衛は生きていた。お尋ね者になってしまったが、強い精神力を持った彼ならば逃げ切れるだろう。

【感想】
必殺の最終回らしくハードな内容でした(名シーンも多くまとめもちょっと大変でした)。
半兵衛やおせいはともかく、一般人であるお春はただ一人取り残され流石にかわいそう…。
でも、ラストでお春が口ずさんでいる歌(歌詞でググったら南部牛追唄という歌だそうです)を、半兵衛も歌っているんだよね。
遠く離れていても、二人の心はどこかで繋がっているのかもしれません。
おせいと政吉も親子であることを分かっていながら、結局最後まで親子の名乗りをできず仕舞い…。
二人は悲劇的な別れを迎えたけど、お互いが役人に正体を明かさず、最後まで仕事屋としての掟を守った意志の強さはすごいと思います。
無様に生き残ってしまった半兵衛とおせい…二人の行く末は果たして??

【おまけ】

↑半兵衛さん、生存確認しました。

↑半兵衛&秀。こうやって見るとすごい豪華な組み合わせだなぁ。
 リアルタイムで見たら鼻血が出るほど興奮したかも!

↑一方、おせいさんは主水にえらくご立腹の様子です。
 うらごろし、仕事屋と視聴してきましたが、おせい繋がりで次はこれに決まりですね!


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第25話「乱れて勝負」

2016年02月13日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

ある日の仕事で、政吉は標的に刀で刺され行方不明となった。
半兵衛は自分を責め、おせいや利助からの信頼も失ってしまう。
一方、大怪我を負った政吉はおしのという女に保護されていて、次第に彼女に惹かれつつあった。
政吉は仕事屋を辞めておしのと共に上方へ向かうとおせいに告げるが、旅に出ようとした矢先おしのは何者かに殺されてしまった。
政吉はおせいを疑い彼女を殺そうとするが、それをかばった半兵衛を刺してしまう…。
おせいは政吉とおしのを見逃すつもりであり、実は殺し屋だったおしのはその仲間に殺されていたのだ。
政吉は本当の下手人である春海一味のいる寺に乗り込むが、逆に捕えられてしまった。
手負いのまま政吉救出に向かう半兵衛であったが、彼は自分が殺し屋だということをお春に知られてしまう。
最悪の状況の中、半兵衛たちは政吉を救出できるのか…そして最後に半兵衛の選ぶ道とは。

【知ってるゲスト】
梅津栄

【名シーン】
①政吉乱心
    河原にあがったおしのの亡骸を見る政吉。

 政吉(汚ねえじゃねぇか…俺を殺るならともかく、これが仕事屋の掟とでも言うのか!)
    嶋屋に向かう政吉。何も言わずおせいの前に座る。
 政吉「あなたは私がこの稼業に就いた時、言いましたね…あなたが死ぬ時は私も一緒です、と」
おせい「ええ、言いました…」
    長い沈黙を破り、政吉は短刀をおせいに向け襲いかかる!
    しかし半兵衛が身を挺しておせいをかばったため、政吉の刀は半兵衛を刺す。
半兵衛「ぐあぁぁ…」
おせい「半兵衛さん!…何を血迷って!訳を言いなさい!」
 利助「おかみさんは掟を破ってあんたと女を見逃すことにしたんですよ!一体何の怨みが!」
    おしの殺しの下手人が仕事屋ではないことを知り、政吉は愕然とする。

↑政吉を警戒していた半兵衛はおせいを守ることができたが…。

↑主水さんの言葉「仲間内で殺り合うようになったらお終い」を思い出しました。

②半兵衛、正体をばらす
    利助から政吉が捕えられたことを聞いた半兵衛は救出に出発しようとする。
    だが、その一部始終をお春は見ていた。

 お春「あの人が来るといつも出かけてたわね…今日もどっかへ出かけるの?」
半兵衛「うん…」

 お春「さっきしまった剃刀何に使うの!?…このお金…このお金であんた何してんのよ!」

    半兵衛は何も答えることができず、無言で出て行こうとする。
 お春「はっきり言いなさいよ!」
半兵衛「…これから人殺しに行くんだ」
 お春「…違う…違うわ…あんたはそば屋の親父よ、そば屋の親父でしょ」   
    半兵衛はお春の元へ向かうが、お春は後ずさる。
半兵衛「俺は人殺しだ。あの金は人殺してもらった」
    お春の肩を抱く半兵衛。
半兵衛「もう二度とやらねえ、今夜だけだ。待っててくれ、すぐ帰って来っから…」
 お春「いや!触らないで!」
    半兵衛は仕事のため駆け出して行った。泣き崩れるお春…。

↑身内バレする作品って他にあったっけ?

③政吉救出
    政吉を救出するため、閉じ込められている蔵を破る利助。
    やがて助け出された政吉が出てきた。
 政吉「半兵衛さん…」
半兵衛「行こう!」
    優しく手を差し伸べる半兵衛。政吉はその手を握り脱出したが…。
 春海「思った通り仲間がいたんだな…」

↑「行こう」のシーンの顔の優しいこと。

↑なんとなく気まずくなった二人の友情も回復だ!

④乱れて勝負!

↑今回初めて利助も戦闘に参加。武器は使わないが、政吉のアシストを務め立派に戦う。

↑おしのの仇を討つ政吉。

↑怪我人の半兵衛は苦戦するが、政吉の一撃でひるんだ春海にトドメを刺す。
 今回の殺しは敵一人につき、仕事屋二人の協力プレイになっている。
 一時は気持ちがバラバラになった仕事屋たちがチームワークを回復し、力を合わせて闘う展開が熱いです。

⑤ラスト
    仕事の帰り道、半兵衛は剃刀を折って捨てた。そば屋に戻る半兵衛。
半兵衛「帰ったよ…」
    桶の水で手を洗う半兵衛。
 お春「そんなことしたって汚れは落ちないわよ…子供なんてできなくてよかった…あんたの子なんか…」

↑この回は、DVDマガジンに収録されていた回でした。
 マガジン=お試しみたいなイメージがあったので、こんな重要エピソードが収録されていて驚きました。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第24話「知られて勝負」

2016年02月13日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

小間物屋の女房・お久が、亭主・伊八の事を調べて欲しいと嶋屋に依頼してきた。
夫婦となって三年だが、伊八には何処か得体の知れないところがあるというのだ。
調べによると、伊八は茶屋女・お駒と接触があり、そのお駒は鯖江藩の勘定役・小田切と関係を持っていた。
実は伊八の正体は公儀の隠し目付であり、情婦のお駒を使い鯖江藩が行っている抜け荷の証拠を掴もうとしていたのだ。
お駒は伊八の期待に応えたが、手柄のためにはどんな非道も厭わない伊八は、お駒をもはや用済みと始末してしまった。
伊八の非道に怒る半兵衛たちであったが、公儀の者を敵に回したくないおせいは仕事を打ち切り、お久に「伊八には何もない」と告げた。
しかし、伊八はお久の口から仕事屋の存在を知ってしまった…口封じのために動き出した伊八に対し、半兵衛たちも彼を迎え撃つべく殺しに赴く。

【知ってるゲスト】
浜畑賢吉、市毛良枝、川合伸旺

【感想】
仕事屋がその存在を知られてしまう回でしたが、いかんせん相手は伊八一人なので戦いはあっという間に終わりました。
もう少し敵の数は多くてもよかったんじゃないかな^^;
その伊八役には、「からくり人血風編」では仲間になる浜畑賢吉さん。
嫁のお久はなんと市毛良枝さんでしたが、ED見るまで全く気づきませんでした。
伊八は帰ってくることはなく、お久は一体どうなったんでしょうね。
そして、最終話でお春に同じ運命が訪れるとは…。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第23話「取込まれて勝負」

2016年02月11日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

お春が妊娠し半兵衛の周囲は喜びに沸くが、殺し屋が子供を持つことに抵抗がある半兵衛は喜ぶことができない。
一方その頃、江戸の街では油問屋組合が主催している神明講(ねずみ講)が流行していた。
神明講は相模屋伊三郎の発案かと思われていたが、実は与力の村上が伊三郎を強請り無理やりやらせているものであり、伊三郎の妻・おみのもすでに村上の虜になっていた。
村上は神明講の金を着服しその罪を油問屋組合頭取・玉木屋市兵衛にかぶせ死罪とし、村上を訴え出ようとした伊三郎も殺した。
おせいは村上とおみのを始末するように命令するが、おみのはお春と同じ身重の身…まもなく父親になる半兵衛におみのを殺させることはできない政吉は「今回の仕事は絶対にするな」と半兵衛に懇願する。

【知ってるゲスト】
小松方正、赤座美代子、古川ロック、日高久

【名シーン】
①半兵衛と政吉
    おせいからの命令を受けた半兵衛と政吉は帰路に着く。
 政吉「半兵衛さん、今度は本当に絶対やめろよ!
    おかみさんもおかみさんだよ、子供も生んだこともねえくせに。
    半兵衛さんが親になろうなんて気持ち分かりっこねえんだよ、あんなもの!
半兵衛「やめろ、政吉!」
 政吉「ええ?」
半兵衛「おかみさんのこと悪口言うのよせよ、おかみさん関係ねえんだから」
 政吉「何言ってんだよ!半兵衛さんさ、ええ?本当に親になろうって気持ち嘘じゃねえんだろうな?どうなんだよ!
    半兵衛さん…俺あんまりうまく言えないけどさ、な、こんな時にさ、そんなのってねえだろ。
    男は…弱くなる時だってあるじゃねえか
    半兵衛は立ちふさがる政吉を払い飛ばす。
 政吉「半兵衛さん!」
    政吉は半兵衛の前に回り込み土下座をする。政吉の意外な行動に困る半兵衛。
半兵衛「…おう、立てよ…よう、立てったら!おい!
 政吉「やらねえだろうな?
半兵衛「おう…
 政吉「本当かよ!
半兵衛「分かったから立てよぉ…
 政吉「絶対にだぞ、ええ!?
    半兵衛はしばらく考えうなずいた。
半兵衛「俺帰るよ…

↑普段はならず者のような政吉も子供を持つということの重さを分かっていた。

↑なかなか折れない半兵衛さんも政吉の気持ちは痛いほど分かっているのだ。

↑一方おせいさんも何かを考えている様子…。


②殺しシーン
    半兵衛に殺しをさせないため、約束の刻限より早く殺しに行く政吉。
    風呂にいる村上に短刀を突きつけた時、半兵衛が現れ彼もまた村上に剃刀を突きつけた。
    約束を違えた半兵衛に怒る政吉は、半兵衛をビンタする。
半兵衛「来ねえわけにいかねえだろ!…行かしてくれ、一緒によ…」
 政吉「……」
半兵衛「……な?」
    政吉も半兵衛の気持ちを知り、二人でおみのの始末に向かう。
    しかしおみのはすでに死んでいた…何者かの気配を感じる二人。
おせい「仕事は明日のはずでしたね…そちらは済みましたか?」
 政吉「おかみさん…」
おせい「半兵衛さん、お春さんの具合いかがですか?」
    半兵衛は軽くうなずく。
おせい「そう…明日午の刻、両国のあずま屋でお昼ご飯でも…待ってます」


↑見つめ合う二人。小松方正さんはすでに空気だ(笑)

↑仕事屋として、友として、泣きそうになりながらも仕事へ向かおうとする半兵衛さん。

↑政吉もそれを知り折れてしまう。二人ともとてもいい表情です。


↑おせいも政吉と同じく半兵衛に身重の女の殺しはさせたくないと思い、自ら手を下してくれていた。
 おみのを始末したことに触れることもなく去っていくおせいさんがかっこいい。
 ちなみにおみのの妊娠は嘘でした。


③ラスト
    お春が店に帰ってきた。しかし何やら落ち込んだ様子。
半兵衛「おう、おかえり。どうした、なんだよお前、気分でも悪いか?ほら…ほら、水」
 お春「お腹の子供間違いだって…」
半兵衛「ん!?」
 お春「お医者さんの見立て違い…あんた喜んでなかったからよかったわね…」
    呆然とする半兵衛。彼は懐から竹の貯金箱を取り出す。
 お春「何それ?」
半兵衛「ん?…お前に子供ができるって言うから銭貯めてたんだよ…」
    貯金箱をお春に渡す半兵衛。お春はそれを胸に抱き涙を浮かべる。
    半兵衛もまたお春を抱きしめ慰めるのであった。

↑半兵衛の本当の気持ちを知り、それがなおさら堪えてしまう。


↑どうしても子供が欲しいお春。だけど25話では…。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第22話「脅して勝負」

2016年02月07日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

美濃屋の若旦那・富造が、賭場の手入れで捕まった。
富造を捕えた同心の神尾は、富造の父親である伝右衛門を脅し五百両を奪い、富造や女中のおみよ、おみよの兄である佐八
を殺してしまう。
実は神尾の後ろで糸を引いていたのは与力の岡村であったが、彼は同心の中道を使い、今度は邪魔になった神尾を斬り捨てる。

【知ってるゲスト】
上野山功一、中井啓輔、稲葉義男、伴勇太郎

【感想】
単純なストーリーを補うために色々詰め込んで、最後は中途半端に終わったような感じでした。

狼同心と言われる恐ろしい神尾との対決を前に不安がる政吉や、殺し前に半兵衛の草履の鼻緒が切れて不安を感じさせるシーンも挿入されるが、結局神尾は中道に殺されてしまうので何かすっぽかしを食らったような気分…。

↑岡村と中道の俳優さんが似ているので、分かりにくい。

↑それに比べて上野山さんのこのモミアゲ悪人面は非常に分かりやすい。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第21話「飛入りで勝負」

2016年02月07日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

元は盗賊の与兵衛は、今は渡海屋の番頭として真面目に働いていた。
その与兵衛の前にかつての盗賊仲間・巳之助の使いである銀次という男が現れ、巳之助を逃がすための船を三日以内に手配しろと要求してきた。
与兵衛の娘・お民は父の身を案じ仕事屋に相談するが、巳之助の行方も銀次の正体も杳として知れない。
そして約束の夜、船着き場で対峙する与兵衛と銀次であったが、交渉は決裂し銀次は人質としてさらっていたお民を殺し、銀次は政吉に殺された。
仕事は失敗に終わってしまったかと思いきや、仕事屋一同の元にはなんと死んでしまったはずの銀次とお民が現れる!
銀次の正体、そしてお民から語られる本当の依頼内容とは一体何か。

【知ってるゲスト】
寺田農、御木本伸介、武周暢、ゼンジー北京、北見唯一

【感想】
渡りの仕事屋・銀次が登場。
最初は敵として登場して、与兵衛や政吉たちだけではなく視聴者も騙す名演技を披露します。
その銀次役には寺田農さん、キリリとしていてとてもかっこいいです。
せっかくなので半兵衛や政吉と一緒の殺しシーンも見たかったですね!


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第20話「負けて勝負」

2016年02月04日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

薬種問屋・大和屋では西洋博打(ポーカー)が開催され、おせいもそれに参加していた。
そこにやってきた新たな参加者・人形師の伊三郎。
メンバーは伊三郎に大負けし、それが悔しいおせいは半兵衛に博打の仇討ちを頼むが、半兵衛もまた敗北する。
不審を抱いた半兵衛たちが調べたところ、実は伊三郎は大和屋のお照とできており、伊三郎はテーブルにカードを仕組むイカサマを仕組んでいたのだ。
半兵衛たちはテーブルの仕掛けを崩した上で、再び伊三郎に勝負を挑む。

【知ってるゲスト】
津川雅彦、二宮さよ子、小坂一也

【名シーン】
①伊三郎登場

↑来ました、待望の津川回。今回の津川さんはポーカー名人の伊三郎役です。
 札読みや騙しのテクニックに加え、イカサマまで使う強敵です。
 江戸時代の人なのに、タートルネックを着ている時点で並みの人間でないことが窺えます(笑)

②お春と伊三郎
    お春は伊三郎と偶然知り合う。伊三郎に誘われ彼の家に行くお春に伊三郎は強引に迫る。
 お春「いや、あの…まだ気持ちが…」
伊三郎「気持ちが?」

 お春「ええ…」
伊三郎「分かりました。今日のところはひとまずお帰りなさい。でも気持ちが決まったら…いいですね?」
    お春を送り出す伊三郎。
伊三郎「明日も明後日も同じ時刻に待ってます」

↑最近半兵衛に相手にされないお春の気持ちは揺れ動く。

③おバカな政吉、そしてその真の狙い
勝負中に酒を飲んだ半兵衛は寝込んでしまう。
代わりにおせいのおい・政吉が登場するが、彼はルールも分かっていないド素人だった。

↑「一両の上に一両♪」「一両の上に一両♪」「一両の上に一両♪」「一両の上にもう一両♪」
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    伊三郎は殿様を四枚集める(キングのフォーカード)。
    伊三郎は勝利を確信し上乗せするが、政吉も負けずにどんどん上乗せしついには五千両出すと言いだす。
伊三郎「よろしい、あたしがね、今あたしの手を見してあげるから、ね。
    その上で、あなたが勝てると思うんなら五千両でもいくらでも来なさい。いいですね?
    はい、あたしはこの手なんだ。ん?これでも来ますか?」
 政吉「うん
伊三郎「
ん?

 政吉「うん
伊三郎「何?これでも五千両来るって言うの?」
 政吉「うん」
伊三郎「分かってるのあなた、殿様があたしは4枚持ってるんだ、それでも5千両来るの?
 政吉「
五千両…」

    BGM「裏稼業・仕事屋~さすらいの唄」が流れる。
    伊三郎は政吉の自信のある様子に不安を覚え始める。
伊三郎「本当に?
 政吉「五千両!
伊三郎「……まさか……まさか
おせい「え~しめて六千五百両になりますよ」

    伊三郎はおせいを見る。先ほどまで政吉の暴走で慌てふためいていたはずのおせいが満面の笑みを浮かべる。
    政吉も自信たっぷりの顔だ。
伊三郎(しまった!仕組まれた!こっちに殿様入れときながら向こうは1を持ってるんだ!
    下手なふりして騙しやがった…
    呆然とする伊三郎、悔しそうにカードを放る。
伊三郎「おりた…
    お照は力を落とし座り込む。逆に眠っていた半兵衛はムクリと起き上がる。

半兵衛「終わったか?
    政吉が得意げにカードを投げる。ブタだ。
伊三郎「え?なんにもない…え゛あぁぁぁーーーーーーー!!!!!」


↑普通の津川さん。

↑この笑顔(笑)

↑ポーカーフェイス完全崩壊!ビックリ顔の津川さん。
 見事な爆笑3コマ漫画です。この辺の件は面白すぎてリピートで30回くらい見ました。

↑殺されはしないけど奇声はあげてくれます。

④伊三郎、負けて勝負
伊三郎「博打の借りは博打で返しますよ、悔しいからね」
    上方に行くという伊三郎は、半兵衛と再戦を誓い別れを告げる。

    最後の頼みとして、今日自分の家に気に入っている女が来るから人形を渡してくれと言う。

↑爽やかな二人の別れ。だけどこれで終われない伊三郎は最後の博打を仕掛ける。
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伊三郎の家で女を待つ半兵衛。そこに来たのは…お春だ!
だがお春は伊三郎の家に入ることなく、去って行った。
半兵衛は伊三郎の身代わりともいえる人形の首を剃刀で切り落とす。


↑玄関を開けなくてよかった…。


↑今回は殺しのない回かと思いきや、最後の最後でありました。

↑ラストは仲睦まじい二人で。
 中尾ミエさんはシリーズでは仕業人、新仕置人にも出演しているけど、お春が一番好きだな。

【感想】
「金をもらって怨みを晴らす」という必殺のコンセプトからは外れていたけど、今回はかなり面白かったです。
今回の津川さんはわりと真面目なタイプかと思いきや、相変わらずのキチガイキャラだし、本編のポーカー勝負とは別にお春にちょっかいを出して最後に半兵衛さんを陥れようとしたところもよかった。
そして、ポーカー勝負では今回は脇役かなと思った政吉が伊三郎を倒すとは。
林さんの演技もよかった、頭の弱そうな演技が上手すぎて、途中本当にアホの子に見えてきました。
あれじゃプロの伊三郎でも騙せますね!

ところで今回のポーカー勝負、ジョジョ三部のダービー兄とのポーカー勝負に似てますね。
この作品も随分前のものなので気付いている人は少ないですが、ネットを見ると同じように思った人もいるようです。
僕はジョジョも仕事屋も好きですが、ポーカー勝負に関して言えば、仕事屋の方に軍配を上げたいと思います。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第19話「生かして勝負」

2016年02月04日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

材木問屋・桧屋の主人の伝蔵は旅先で焼死し、店は妻・おとよが切り盛りしていたが、そのおとよの元に伝蔵を名乗る男が現れた。
困ったおとよは芸者時代の先輩であるおせいに助けを求め、おせいは半兵衛たちに始末を頼む。
その男が悪人と思えない半兵衛たちは彼から話を聞くが、彼は確かに桧屋伝蔵であるが火事の後遺症で記憶が曖昧だと言う。
その男‐本当の伝蔵は、おとよが不仲から伝蔵を憎み、更に作事奉行の大山と結託し自分を殺そうとしたことを知り、桧屋に戻ることを諦めてしまった。
おとよは邪魔者の番頭の忠七を消し、ついに哀れな伝蔵も殺す。
おせいは自分を騙し裏切ったおとよと決着をつけるため、彼女の元へ赴く。

【知ってるゲスト】

浜村純、井上昭文

【名シーン】
①おせいの頼み
    おせいの依頼に難色を示す半兵衛。
半兵衛「そんな人を簡単に始末しろって言われても…」
おせい「おとよちゃんとは芸者時代からの深い付き合い。私に嘘をつくわけはありません。
    元締の私が間違いないと思って決めたことです。それをとやかく言われたのでは私の立つ瀬がありません。
    もう結構です、頼みません!」


↑珍しく感情的なおせいさん。仕事に私情を挟むと碌なことになりませんが…。

②おせい殺しシーン
    おせいに必死で言い訳をするおとよ。
おとよ「お姉さん、分かって!欲でやったんじゃないんだよ。つらい惨めな毎日から逃げ出したかったんだよ!」
おせい「でも…あんたあたしを裏切った」
おとよ「お姉さん!」
おせい「許せない…」

おとよ「お姉さん…許して…」
おせい「おとよちゃん…馬鹿な人…」
おとよ「近寄らないで…」

    おとよは刃物を持っておせいに切りかかるが、おせいはそれを制する。
おせい「嘘をついた報いを受けるのよ!」
    おせいはおとよを返り討ちにする。倒れこむおとよ。おせいは倒れたおとよの顔に羽織をかける。

↑おせいさんと夜桜、絵になりますねぇ。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第18話「はめ手で勝負」

2016年02月01日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

将軍の御召馬預・黒田策二郎は、継子の新一郎を将軍家お世継ぎの遊び相手にし、それを足掛かりに出世することを望んでいた。
容赦ないスパルタ教育に恐怖を感じた新一郎の母・梓はおせいに頼み息子と共に江戸からの脱出を図るが、時すでに遅く新一郎は死んでしまった。
それでもなお出世を望む策二郎は、新一郎の身代わりにするため馬の世話係である鉄平の息子・千吉を養子にする。
千吉を手放してしまった鉄平は後悔し、息子を返すように策二郎の元へ行ったため斬り殺されてしまう。
梓と千吉のため、黒田の家名に傷をつけず策二郎を殺すように求められた半兵衛たちはどう動くのか。

【知ってるゲスト】
城所英夫、五味龍太郎、日高久

【名シーン】
①どこかで見た極悪コンビ

↑この組み合わせどこかで…??

↑あんたら仕業人でも悪さしとったな!


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第17話「悟りて勝負」

2016年01月31日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

半兵衛が知り合った男・弥兵衛‐彼の世を悟り人生を達観した様子に、なぜか半兵衛は惚れ込んでしまった。
一方、鳴海屋の娘・おたみは父親から政略結婚を強いられたことに反発、家を飛び出し弥兵衛の家に転がり込んだ。
不思議な同棲生活が始まり二人は年の差を超えて密かに惹かれあうが、弥兵衛はおたみのためを思い鳴海屋に戻してしまった。
おたみがいなくなり落ち込む弥兵衛に人間臭さを見た半兵衛は彼を慰める。
おたみは鳴海屋に戻ったが、鳴海屋はおたみが弥兵衛に惚れていることを許せず刺客を差し向ける。
別口で鳴海屋への仇討ちの依頼も入り、おせいは半兵衛と政吉を差し向けるが、半兵衛は弥兵衛を殺した刺客は絶対に許せないと一人息巻く。

【知ってるゲスト】
志賀勝、酒井靖乃、古川ロック

【名シーン】
半兵衛殺しシーン
弥兵衛の仇を討つため標的でない寅吉の元へ向かう半兵衛。
その顔は涙に濡れ、寅吉を弥兵衛と同じように火箸と短刀を使って殺す。


↑BGMは最高に悲しい時に使われる「女の血、そして涙」だ。

↑返り血を大量に浴びた半兵衛さんはグロッキー状態に。政吉は一人で鳴海屋を討ちに行くが…。

②政吉殺しシーン
一人で鳴海屋の元へ向かう政吉…が、鳴海屋はなんと拳銃を持っていた!
大ピンチに陥る政吉。しかしそこに復活した半兵衛が現れた!半兵衛は鳴海屋の隙をつき、政吉と二人で始末する。

↑銃を突き付けられ、血の気の引く政吉。

↑夜の闇を走る半兵衛さん。先ほどと打って変わり、力強い走りだ!

↑救われた政吉。さすがの政吉も半兵衛にすがり付く。

③弥兵衛流博打の打ち方
    弥兵衛に心酔する半兵衛。
半兵衛「
あの人はなぁ、博打で身代潰したんだよ。極道の極みだな、まぁ俺たちのなれの果てみてえなもんだよ。
    でもあそこまで行けりゃあなぁ、ハハハ…」
 政吉「そりゃあカッコいいかもしんないけどなぁ」
半兵衛「あのよ、博打を3回やるんだよ、3回!いいか、1回目に1文賭けるんだ。つまりこれで負けるだろ?
    したら2回目3文。つまり元値と儲けがあるよ。3回目6文。元値と儲けがあるよ。な?
    これがあの人が長年、博打で得た筋道みたいなもんだな。
    3回やってな、勝っても負けてもサラッと帰る。サラッと帰る!
    これができないよ、オイ、サラッと帰る!いいよぉ~!」
 政吉「じゃあ悪いけど俺サラッと帰るよ…」

今回は政吉が半兵衛に若干引き気味。
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    賭場に行き弥兵衛の3回勝負を挑む半兵衛と政吉。
半兵衛「1回目…1両…半」
 政吉「私も乗せて頂きましょう」
    勝負!グッピンの丁!
半兵衛「2回目…3両…丁目に」
 政吉「今度も乗りましょう」
    勝負!グニの半!

半兵衛「3回目…最後の6両…半目に!」
 政吉「常に乗りましょう!」
    勝負!ニゾロの丁!
半兵衛「大変面白く遊ばして頂きました…」
    3回負けてサラッと帰ろうとする2人だけど、諦めきれない様子。

 政吉「もう3回だけやん兵衛さん、やりましょ…」
半兵衛「いや…いや!」
 政吉「いや…小銭あるんだしよ」
半兵衛「…いや!」
 政吉「な、な、いや、あと3回だけだよ、3回だけ、3回だけ、3回だけ…」
    見つめ合う2人。
半と政「やろーーーーー!!!」       

↑結局サラッと帰れない二人でした(笑)


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第16話「仕上げて勝負」

2016年01月30日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

妖艶な女・おらんと付き合いのあった職人の長次が行方不明になった。
彼の許嫁から長次を探してほしいとの依頼が仕事屋に入ったため、半兵衛と政吉はおらんに近づく。
おらんは男をたぶらかしイカサマ博打を働かせ、用済みになれば消していた悪女だったのだ。

【知ってるゲスト】
菅貫太郎、島米八、北見唯一、伴勇太郎

【感想】
面白いか面白くないかと言えば、あまり面白くありませんでした。
悪女が主役ゲストで今回みたいなドロドロしたストーリーはちょっと苦手なので…。

まぁそれはいいとして、今回初めて瑳峨三智子さんという人を見ました。
この人が山田五十鈴さんの娘ということはウィキで知っていたので、どんな女優さんかと期待していましたが…。
山田さんの娘だし面影はある、それは当然だけど…あの、顔がどう見ても整形顔では…。
調べてみるとやっぱり整形だったみたいですね。
大女優の娘ながら母親との確執もあり、その人生はトラブルが多くて色々苦労されたようです。

でもこの瑳峨さんの必殺出演をきっかけに、母親の山田五十鈴さんも必殺に出演するようになったとか。
山田さんはからくり人シリーズや、仕事人のおりくさんなど、必殺シリーズでは欠かせない女優さん。
そう言った意味では、この回で瑳峨三智子さんの艶のある演技が見られてとてもよかったと思います。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第15話「大当りで勝負」

2016年01月30日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

江戸市中は間近に迫った流鏑馬試合と、それに伴う優勝予想の賭けで賑わっていた。
一番人気の浪人・岩岡鉄五郎は優勝すれば仕官できるため、借金をしてまで試合に参加していたが、堅実な生活を望む彼の妻・弥生は夢と名誉を追い求める夫の生き方に頭を悩ませていた。
賭けの胴元・淀屋は一番人気の岩岡に優勝させないため、八百長を申し込んだり、事故に見せかけて岩岡を負傷させたりしたが効果がない。
ついに強硬手段に出た淀屋は弥生を誘拐して監禁するが、そこには偶然八百長の現場を目撃したため捕えられていた半兵衛もいた。
監禁中に負ってしまった傷が原因で死期を悟った弥生は、夫の優勝を願い命を落とす。
なんとか逃げ出した半兵衛は、岩岡を優勝に導くため、そして弥生の仇を討つため流鏑馬会場へ向かう。

【知ってるゲスト】

榊原るみ、戸浦六宏、古川ロック

【名シーン】
①源ちゃんの一言
    いつものように半兵衛に利用だけされて逃げられる源五郎。
源五郎「半ちゃん!半ちゃん!…
    騙されると分かっていながら騙されちゃう。怒っていながらつい顔を見ると嬉しくなっちゃう。
    あたしって複雑な人ねぇ~」

↑最初の頃はけっこう強気だった源五郎も、最近は半兵衛に振り回されっぱなし。
 

②半兵衛の脱出
半兵衛は手を縛っている縄を切るためろうそくの炎を利用しようとするが、高さが足りない。

↑亡くなった弥生の遺体を足場にする半兵衛…。

↑ろうそくの炎で腕を縛っている縄を焼く。心も腕も痛い半兵衛さんだ。

↑手が自由になった半兵衛はすぐ弥生の目を閉じ、髪を整えてあげた。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第14話「招かれて勝負」

2016年01月28日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業




【知ってるゲスト】
岡田英次、新藤恵美、西田良、田中弘史

【感想】
ネットチェンジを挟んだ前後編の後編。
前後編と言っても
板倉屋がボスというのが共通点で、ストーリーは特につながりはないのね。

視聴者の囲い込みのためにスタッフも気合を入れたのかもしれないけど、はっきり言って今回は全然面白くありませんでした…。

前回の板倉屋は、身分がずっと上の家老までもその財力であしらい、侍(しかも大物俳優の藤岡重慶)も自分の手足のように使っていた。
しかも自分を始末に来たおせいを脅して追っ払うという度胸まで見せた大悪党だった。

が、今回は何ですか。
浜田屋をつぶしたのはまだいいとして、今回はただの寝取られ男じゃないですか…なんかすっかり小物になってるんですけど。


板倉屋の妾の
おこまも改心してたけど、結局は悪党の妾だったわけだし新しい男が殺されようがいまいち同情が…。
しかもおこまは最後どうなったんだよ、中途半端で終わらすなよ。

今回はストーリーを書きたくもないキャプも取りたくない、実に陳腐な回でした。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第13話「度胸で勝負」

2016年01月28日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

朽木藩の城代家老・大原頼母は日光東照宮の改修工事費を、札差の板倉屋藤兵衛に借りようとするが断られてしまった。
困った大原はおせいの元へ行き、密かに蓄えていた御用金562両を30日の間に5千両に増やしてほしいと頼む。
半兵衛と政吉は博打でその金の大半を失ってしまうが、富くじでの当選金と、お春が助けた六部の老人が遺した大金でなんとか5千両を集める。
大原の喜びもつかの間、大原が仕事屋に金を増やしてもらうよう頼んだことが気に入らない板倉屋は、朽木藩の御留守居役・脇坂に命じ、大原を殺してしまう。
板倉屋に奪われた5千両の手形を取り戻し、大原の仇を討つために仕事屋は再び動き出すが…。

【知ってるゲスト】
美川陽一郎、岡田英次、藤岡重慶、松田明

【名シーン】
①半兵衛さん、ヒゲを剃る

↑ヒゲは緒形さん自前のだったのかな?すっきりしちゃった半兵衛さんです。

②六部の老人
    お春は行き倒れの六部の老人を保護する。
半兵衛「お前があんな奴…あんな貧乏神を引きずり込むから、俺が肝心の勝負の時に全然つかなくなるんじゃないか」
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    自分の買った富くじが当選していたことを知る半兵衛。
    半兵衛は六部の老人の布団に隠していたくじを抜き取るが、それを老人は見ていた。
半兵衛「じいさん、これからも飯食わして貰いてぇと思ったら、余計な口きくな!」
    うなずく老人。
半兵衛「ようし!」

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    容体が悪化する老人。
半兵衛「しっかりしてくれよおい、じいさん!
    俺が悪かった…つらく当たるつもりはなかったんだけど、ついつい冷たくしちまってよ…
    だけど俺恨まねえでくれよ、な?
    本当はよ、いつまでもここにいてくれていいんだ。
    じいさん一人くらいいたって、別に食うに困ることは…」
    涙を浮かべる老人。彼は自分の身の上話をし、最後に半兵衛夫婦に感謝の言葉を述べる。
 老人「これでやっと極楽へ行けます…つきましては…」
半兵衛「うん、なんだい?」
 老人「お世話になったお礼として、これあなた方ご夫婦に差し上げます…」
    事切れる老人。
半兵衛「じいさん!じいさん!…じいさん!」

↑老人は半兵衛にとっては貧乏神ではなく、福の神だった。
 都合のいい展開ではあるが、こういうの嫌いではないです。

③板倉屋、度胸で勝負!
    おせいは板倉屋の元へ向かうが、正体がばれてしまう。
板倉屋「さあ、殺せるものなら殺してみなさい。
    私は金儲けが仕事、お金儲けは人を泣かさなければできません。それのどこがいけないのか。
    ま、今度は私の負けだ。5千両は差し上げましょう。
    それが博打で稼いだ汚い金だなどと公表は致しません。仕事屋のことも黙っていてあげましょう。
    それで五分と五分…」
おせい「…」
    おせいは板倉屋暗殺を諦め、去っていく。
おせい「あなたとは、またどこかでお目にかかるような気がします…」
板倉屋「フハハハ…ハハハ!」

岡田英次演じる巨悪・板倉屋。おせいを脅し、ついに追い払う。


第05作 必殺必中仕事屋稼業 第12話「いろはで勝負」

2016年01月24日 | 第05作 必殺必中仕事屋稼業



【ストーリー】

米問屋・伊呂波屋は裏で歓楽街・いろは通りを営んでいたが、二代目の太吉は跡を継いだことを機にいろは通りを畳もうとした。
そのため怨みを買った太吉は何者かに殺されてしまい、おせいは下手人探しを引き受けた。
いろは通りの経営を任されていた仙一、金二、徳三の三人に的を絞り、半兵衛と政吉は経営指南をしつつ彼らに近づく。
仙一金二を消し、仙一は怨みを買っていた女郎に殺され…最後に残った徳三はついにその本性を現す。

【知ってるゲスト】
東野孝彦(東野英心)、北村英三、武周暢、長谷川明男

【名シーン】
①博打狂の遠州屋さん

↑今回賭場のシーンでてよく出てくる遠州屋さん。下手の横好きのおっさん。
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 政吉「おい、遠州屋さん。ピンゾロが空いてるよ、ピンゾロが。えぇ、男は度胸だ、張ってみな。
    なんだ遠州屋さん、行くのか行かねえのか、えぇ!?
    行くんだったら行く、行かねえんだったら行かねえって言わなきゃ
    行くんだか行かねえんだか分かんねぇじゃねーか、行けーー!!」
    無理やり政吉に促されピンゾロに賭ける遠州屋さん。

 政吉「勝負!」
    ピンゾロの丁!
遠州屋「ウーウー勝った~勝った~ウンウン~やったー」

↑政吉との絡みが多い。たまには勝つ遠州屋さん。
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    崩壊したいろは通りの賭場から遠州屋がふらふら歩いて来る。
遠州屋「やらしてくれよ~金はあるんだ…しょ、勝負させてくれよぉ~!」

↑結局いろは通りは復活したけど、また遠州屋さんは博打をしているんだろうか。

②おせいさんの一言
おせい「男がいなくならない限り、いつまでも残っていくのかしら…それを食いものにする奴らも…」


↑う~ん、男としては何も言えません(-_-;)

【感想】
三人のうち下手人は誰か?
標的三人の騙し合いのスリリングな展開だけでなく、なぜかいろは通りを活性化させてしまう半兵衛たちや、博打狂いの遠州屋さんなどコミカルな要素も多い。
最初の仕事屋への依頼のシーンで頼み人が不明なんだけど、最後にその不明だった依頼人から強烈な一言が飛び出すのも面白い。