京の人今日の人:ブラック企業対策に取り組む「労働弁護士」、塩見卓也さん /京都
毎日新聞 2013年11月06日 地方版
◇悪化する職場環境、変えたい−−塩見卓也さん(39)
「労働弁護士」。労働者側に立ち、残業代請求や解雇無効を訴えて使用者側(企業)と闘う弁護士をこう呼ぶ。弁護士8年目で常時30件程度の労働事件を受け持つ。「社会的に強い使用者側の立場を(裁判で勝訴することで)ひっくり返せるのが労働事件の魅力」と語る。
大阪府出身で京都大法学部卒。組織向きではないことを自覚し、個人で仕事を裁量できる弁護士を志望した。舞台設営の大道具の仕事で生活費を稼ぎながら司法試験に挑戦。大阪市立大法科大学院に在籍中の5回目の試験(旧試験)で念願の合格を果たした。
法科大学院では、弁護士として目指すべき方向を示唆(しさ)する出会いがあった。労働法の大家、西谷敏・市立大名誉教授の授業を受講。「労働者側の立場を取りながら理論的に法の解説をする姿に感銘を受けた」という。
京都での司法修習生時代、労働事件を専門的に扱う中村和雄弁護士(京都弁護士会)が偶然指導担当に就いた。労働弁護士の道を歩むきっかけの一つになり、現在は中村弁護士と同じ法律事務所に所属し活動している。
2008年秋の「リーマン・ショック」以前は正規と非正規との「格差」が深刻だった。今は「ブラック企業」という流行語が物語るように、長時間労働で酷使される労働環境が正規職にも及び社会問題化している。
リーマン・ショック以降、職を求める若者がIT関連や外食チェーンのブラック企業に「食い物」にされていると分析する。
「代わりはいくらでもいると脅され、うつ病になり体を壊し再起不能になる若者が増えている。こんな状況を少しでも変えていきたい」【松井豊】
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20131106ddlk26070532000c.html
毎日新聞 2013年11月06日 地方版
◇悪化する職場環境、変えたい−−塩見卓也さん(39)
「労働弁護士」。労働者側に立ち、残業代請求や解雇無効を訴えて使用者側(企業)と闘う弁護士をこう呼ぶ。弁護士8年目で常時30件程度の労働事件を受け持つ。「社会的に強い使用者側の立場を(裁判で勝訴することで)ひっくり返せるのが労働事件の魅力」と語る。
大阪府出身で京都大法学部卒。組織向きではないことを自覚し、個人で仕事を裁量できる弁護士を志望した。舞台設営の大道具の仕事で生活費を稼ぎながら司法試験に挑戦。大阪市立大法科大学院に在籍中の5回目の試験(旧試験)で念願の合格を果たした。
法科大学院では、弁護士として目指すべき方向を示唆(しさ)する出会いがあった。労働法の大家、西谷敏・市立大名誉教授の授業を受講。「労働者側の立場を取りながら理論的に法の解説をする姿に感銘を受けた」という。
京都での司法修習生時代、労働事件を専門的に扱う中村和雄弁護士(京都弁護士会)が偶然指導担当に就いた。労働弁護士の道を歩むきっかけの一つになり、現在は中村弁護士と同じ法律事務所に所属し活動している。
2008年秋の「リーマン・ショック」以前は正規と非正規との「格差」が深刻だった。今は「ブラック企業」という流行語が物語るように、長時間労働で酷使される労働環境が正規職にも及び社会問題化している。
リーマン・ショック以降、職を求める若者がIT関連や外食チェーンのブラック企業に「食い物」にされていると分析する。
「代わりはいくらでもいると脅され、うつ病になり体を壊し再起不能になる若者が増えている。こんな状況を少しでも変えていきたい」【松井豊】
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20131106ddlk26070532000c.html
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