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「組合活動はリスキー」。セブンイレブンの萬歳顧問は契約更新をネタにこう語った

2015-10-02 | 労働ニュース
【深層セブンイレブン(4)】

 セブンーイレブン・ ジャパンはコンビニオーナーの労組であるコンビニ加盟店ユニオン 委員長の池原匠美氏に対し、 加盟店契約の打ち切りを通告した件は、既報のとおりだ。 契約更新をどんな風に使ってきたのか。 契約更新拒否を通告された池原氏はこう証言する。
 
 ゾーン・マネジャーからの8月末の通告に先立って、「 今年の1月と6月、萬歳教公(ばんざい・のりとも) 顧問がゾーン・マネジャーらを連れて、2回、岡山まで来て、 1月の時に、こう切り出したのですよ。『 池原さんの組合活動は契約更新についてリスキーである』と。 これがすべての始まりでした」。

 萬歳顧問とは08年までセブンイレブンの専務取締役・ 法務本部長を務めた萬歳教公常勤顧問(早大法学部卒、73歳) のことだ。長年、 フランチャイズが原因の紛争処理を一手に引き受けてきたセブン問 題のキーマンだけに、池原氏が受けた衝撃も大きかった。

 ユニオンの活動など本部に従順でない加盟店主に対して契約打ち切 りをしてきた例は数知れなかったが、まさか「不当労働行為」 といえる執行委員長を狙い撃ちにした契約更新の拒否まで言ってくるとは思っていなかったからだ。

 池原さんは証言する。「エッと思って、『萬歳さん、今、 組合活動がリスキーである、っていわれましたよね』 とすぐ確認したら、『いや、そうじゃなくて、 池原さんがユニオンの代表者であるだけに、 あなたを取り巻く人たち(労働弁護団や報道関係者か) の発言がリスキーである、と言っているんです』と、 こう言い変えたんですよ。私たちは、 最初から話し合いを求めてユニオンをやっているので、 本部が悪だと誹謗、中傷する気などはさらさらないのですよ。 しかも、ユニオンを結成したとき、本部役員にも、 今後はマスコミへの対応もオープンにやっていきますよ、 至らないところは何でも言ってほしい、 とはっきり説明しているのですよ」

 「そこで、『私一人に言っても(秘密交渉のようで) ラチがあかないので、代表メンバーと話し合いませんか』 と提案したのですよ。それには答えないで、『( セブン批判の報道など)周りが、周りが・・・・・・』 というだけなのですよ」

 2回目に萬歳さんが来たのは、 前回のリスキー発言の撤回だったという。

 「委員長解約問題」をよく理解してもらうために、 セブン経営陣の意思決定システムを説明しておこう。

 セブンイレブンはわが国コンビニの生みの親、鈴木敏文会長( 82歳)の個人商店と説明した方が分かりやすい。 92年のイトーヨーカ堂総会屋事件で、 ヨーカ堂創業者の伊藤雅俊名誉会長(91歳)が退任し、 全権を鈴木会長に任せた。

 それ以降、セブンの利益にオンブに抱っこのヨーカ堂グループは、 鈴木会長の独裁色が強まった。05年、セブン&アイ・ ホールディングスに経営統合し、鈴木独裁がますます強固になり、 誰も諫める人間がいなくなっている。

 その鈴木会長の指揮のもとで全国の加盟店との訴訟や契約紛争、 自殺・過労死などトップシークレット案件(紛争始末) を一手に引き受けてきたのが、この萬歳顧問だ。 彼の片腕が丸山吉一・法務本部マネージャー、 法律顧問がセブンお抱えの飯塚俊則弁護士だ。

 09年6月、 独禁法違反で公正取引委員会の排除命令を受ける直前、


「組合活動はリスキー」。セブンイレブンの萬歳顧問は契約更新をネタにこう語った


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