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「秘めやかなラヴストーリー」
河合奈保子さんのベストアルバム「Masterpieces -河合奈保子作品集-」に収録されている曲です。
作詞:小谷野宜子
作曲:河合奈保子
編曲:ミッキー吉野
この曲は奈保子さんの1984年の秋のライブのために発表された曲で、このアルバムで初めてレコーディングされたことになります。
1985年の奈保子さんのバースデーライブ(EAST)でも歌われており、映像は今でもDVD「PURE MOMENTS」の中で見ることができます。
ライブ映像の他、奈保子さんの弾き語りで当時のTV番組でも放送されていたようです。
映像を見ると、当時のライブでのアレンジとミッキー吉野氏によるアレンジではかなり雰囲気が異なるように思います。
このアルバムのミッキー吉野氏のアレンジを聴いて、いい意味で意外性のある編曲だと思いました。
ストリングスを主体としたアレンジは、歌詞の情景に深みを与え、愛を思う心の中の寂しさ、優しさが自然と伝わってくるようです。
もちろん、奈保子さんのメロディのすばらしさが根本にあることは言うまでもありません。
歌い出しの、詩の朗読を思わせるしっとりとした雰囲気からさびにかけては胸の中にある熱い思いを一気に押し出すように歌い上げる奈保子さんの歌声は、聴いていて胸にジーンと来てしまいます。
曲のタイトル「秘めやかなラヴストーリー」、JASRACで検索するともう一つのタイトル「秋の静けさの中に」というものが登録されています。
1984年の時点でどちらのタイトルで発表されたのかは私は分かりません。
歌詞の要約
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ふと思い出す昔読んだ詩集
いちょうの葉
ふたつの葉が結ばれてひとつになったのか
ひとつが別れてふたつになったのか
そんな言葉が心によぎりながら
ひとり歩くいちょう並木
舞い降りるいちょうの葉に
様々な愛を思う
空、海、陸、生きとし生けるものを育む愛
そして男女の愛を思う
巡る季節の中で愛も巡る
命の色づく秋は、神々がもたらした愛の印なのだろうか
彩りと影、この季節の風景の中
様々な愛を秘めて舞い降りるいちょうの葉
思わず手に取り、自分の愛に思いを重ねて見る
秋の静けさの中に秘められた熱い思い
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