椅子に座ったまま両膝でラストを挟むと、木型を覆った革をワニと呼ばれるペンチで力強く引っ張りあげた。引っ張った革には釘を打って、仮止めしていく。
この行程を「釣り込み」と呼ぶ。
靴作りの中では、もっとも高い技術が求められ、職人のセンスの差が出る作業の一つだ。
皺が出ないように結構な力を入れて革を張らなくてはならない。かといってあまり強く引っ張ってしまうと革は破けてしまう。
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あー、そうそう!と、思った方。
この前読み終えた本の、冒頭の文章です。
(一部変更&割愛しました)
なので、私の文章ではありません(笑)
(ちなみに「ワニ」の部分は、本文では「ピンサー」となっていました。
英国圏ではワニをピンサーと呼ぶらしいです。ワニは日本だけみたいですね)
靴作りをしている皆さんならば、少し引き込まれる文章ではないですか?
この本に出てくる職人は、凄腕の靴職人で、本人もかなりの自信家、そして相当に靴に関して厳しい目を持った人物です。
まるで他人事、という感覚で読みました(あはは笑)
タイトル
「シューメーカーの足音」
本城雅人著
幻冬舎出版
図書館をぶらぶらしていたときに、たまたま目に飛び込んできたこの表紙。
気になりますよね!
しかも、
何コレ、紐のところ、イミテーション!
と、ますます気になり、借りました(笑)
最後、ちょっとしたどんでん返しアリ。
興味ある方読んでみてください♪