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黛信彦の時事ブログ

金大中事件、韓国政府の対応に疑問

2007年10月27日 | 朝鮮半島
金大中事件 どこがやっても拉致は主権侵害(読売新聞) - goo ニュース
韓国政府は、「金大中事件は韓国が日本の主権を侵害した」という結論を出したが、いくつか疑問がある。
●韓国の「過去事件の真相究明委員会」は、金大中事件はKCIAによって引き起こされた、と昨年の夏に結論したが、当時の日韓関係が更に悪化することを懸念して公表しなかったという。しかし当時の日本は小泉政権の末期、日韓関係は教科書問題・竹島問題・日本海呼称問題など、韓国が言いたい放題にしていた時期だ。これ以上の日韓関係悪化を懸念するような韓国政府の態度ではなかったはずだ。
●間もなく、安倍政権が誕生し関係改善に向かいつつあったから、発表のタイミングを失ったのかも知れない。とすれば、福田政権を馬鹿にしているのだろうか。或いは、日本の懐の深さに甘えたのだろうか。
●北朝鮮は、日本人拉致事件を認めたが公権介入は否定しているから、金正日総書記とすれば、国家として日本に謝罪する必要性はないと考えている。この北朝鮮の理論は間違っていない。
しかし、韓国の場合は公権介入を自ら認めているのに「過去事件の真相究明委員会」は《金大中事件の謝罪「当時の政権関係者が行うべき」 (産経新聞) 》と述べている。
こんな無責任な政府があるのか?
●大統領選挙の直前の発表であることから、選挙活動の一環であることは容易に想像できる。日米韓の3国はいずれも与野党逆転の局面にある。
盧武鉉政権は、金大中事件当時の朴政権の悪を暴き、流れを汲む野党ハンナラ党を叩こうということであろう。
●個人的に最大の懸念は「南北核付統一」である。南北の日本に対する感情は北朝鮮よりも韓国の方が、より嫌日である。
北朝鮮の核開発が停止した状態であっても、南北統一が成されれば韓国の技術と富で核兵器の開発は容易となる。
現韓国政府が「北朝鮮の核の傘」を背景に「日本脅し」をしているとしたら、恐ろしいことだが、可能性はある。
韓国も中国と同様に、北に進めないので南下することを考えている。
●韓国国民世論はどうか?
日本国民も同様だが、すでに風化しつつある事件。しかし、主権侵害の事実を重大に受け止め、政府を正していただきたい。

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