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黛信彦の時事ブログ

五輪で排外あらわ、自国礼賛と民族主義増長

2008年08月19日 | 中国
排外・自国礼賛増長の兆候は、長野の聖火リレー(↑↑)でも強く感じた。

●五輪で排外あらわ、自国礼賛と民族主義増長
19日付産経新聞“【古森義久の北京奥運考】中国の異質性”という記事の文末に、40代半ばの米国人男性ラリー・マルーニ氏の話が掲載されている。
彼は、「夏冬両方のすべての五輪に毎回必ず、どんな遠隔の地でも駆けつけ、開会から閉会まで多くの競技の観戦だけでなく、主催国の社会や市民や文化までをじっくりと観察する」という。又、このような「五輪観察常連は米欧豪などに合計数百人いる」らしく、しかも個人で単独行が殆どとのことである。
記事の文末はラルー・マルーニ氏の次のような感想で締めくくられている。
~・~・~実はマルーニさんは中国は昨年も含めて数回、仕事で訪れたことがある。その体験を踏まえ、最も気になることとしてあげたのが以下の点だった。
「中国の人たちが以前からは考えられないほど民族主義的、自国礼賛になっていることです。そこには排外の要素があらわです。まあ五輪期間中だけの傾向だと思いたいですが」~・~・~

●「逃げの劉」
110米ハードル決勝でスターティング・ブロックにスパイクを掛けながら突然のアクシデントで棄権した英雄・劉翔。
中国のネット掲示板は、想定外の敗北を怒った書き込みであふれたという。
棄権の英雄・劉翔に容赦なし、ネット上には「この脱走兵め」(読売新聞) - goo ニュース

●劉翔は、自国礼賛と民族主義増長の犠牲者
国際世論は北京五輪開催を大いに危ぶんでいたけれども、開催されるからには、様々な意味で、当局と人民が国際社会のレベルに近づくことを望んでいた。

しかし、開会式のCG・口パク・民族衣装着せ替え、又、相次いだテロ事件・米人殺傷事件・記者拘束、そして“英雄・劉翔”が一瞬にして地獄に落ちたことなどを考えると、「やっぱり、北京五輪は早かった」と、又、グルジア紛争を思うと「社会主義国での五輪はごめんだ」となってしまった。

劉翔選手については、新華社通信や国家副主席までが擁護しているが、このことさえ、彼に対する心からの配慮ではなく、国際社会に対する中国の寛容性をアピールしようという当局の企画であることが見て取れる。

「劉翔は神ではない」=棄権に理解と支持を-新華社〔五輪・陸上〕(時事通信) - goo ニュース
劉翔へ慰めのメッセージ=国家副主席〔五輪・陸上〕(時事通信) - goo ニュース

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