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黛信彦の時事ブログ

年齢詐称結婚はよくある話だ(中国五輪決算)

2008年08月25日 | 中国
産経新聞中国支局・福島香織記者は、北京五輪の中国内での決算を発表した。
それによれば、~・~・~
新聞は軒並み大成功を報じ、ネット上の書き込みやブログでは厳しい批判が多かった。

例えば、胡錦濤主席も重視している人民日報の掲示板「強国論壇」には
「そんなに金をかけて五輪をするな。金持ちはそんなに多くないし、素直な人民もそんなに多くない」
「金メダルの数からすると中国は強大になった。だが、われわれが必要なのは毎日1人当たり300グラムの米と150グラムの肉だ」
「五輪でどれほど浪費したのか。劉翔は国家のものか。五輪の総括が必要だ」
「金メダルが増えると劉翔みたいな選手が増えるのか、たえられない」

又、体操選手が年齢をごまかしたとの報道については、
「農村では年齢を詐称して結婚することはよくあることだ」といった皮肉もあった。
新聞は「成功」 ネットでは批判(産経新聞)
~・~・~

いずれにしても北京五輪は、多くの犠牲を伴いながら形式的には成功を収めた。
その犠牲とは、チベット問題に代表される少数民族問題と、土地強制収用・農民工問題などがある。

北京五輪の成功は、共産党政権の地盤強化につながるとの見方があるけれども、当局が五輪大成功を唱えるほど、少数民族や貧しい人民の被害者意識・反体制意識は高くなり、当局の舵取りは難しくなる。

又、メダル大国とスポーツ大国の違いが取りざたされている。
一部の選ばれた者たちが富貴と栄光に包まれるほど、貧困人民の不満は高まる。
進出企業を前触れなくいじめて所得倍増計画を推進することでは治まらないだろう。

中国、止まらぬ賃金上昇 「所得倍増計画」に企業悲鳴(朝日新聞) - goo ニュース

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