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黛信彦の時事ブログ

中国とまじめに付き合えるのか?⑯神韻芸術団

2008年02月01日 | 中国とまじめに付き合えるのか?
米国を拠点とする中国舞踊の「神韻芸術団」は3月下旬にスエーデンで公演を予定していた。
しかし、30日付のスウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルによると、駐ストックホルムの中国大使館当局者がこのほど、「法輪功」との関係を理由に、公演の中止をストックホルム市文化局に求めた。
理由は『実施すれば中国とスウェーデンの関係が悪化する』と警告したという。
市文化局幹部は中国大使館側からの要求を拒否した上で「逆に好奇心を駆り立てられ、トップの局長自ら見に行きたくなるかもしれない」と語ったそうだ。
中国当局は、ローマ法王ベネディクト16世を脅かして中国カトリック司教を国選で決めさせたり、ダライラマ14世との会談を中止させるなど、圧力の例は事欠かない。日本でも、先の民主党大訪中団が、訪中および胡主席との写真会・握手会実現のために、予定していたウイグル活動家ラビア・カーディル氏との「ウイグル勉強会」を在京駐大使館の圧力で中止させられたり、鳩山幹事長が昨秋ダライラマ14世と会談したことを釈明させられたりしている。
それにしても、圧力に屈しないストックホルム市文化局には拍手を贈りたい。逆に、日本で、民主党の対中方針はだらしない。

中国当局の思想・信教の自由に対する抑圧は、体制上やむをえないものである。それゆえ中国当局は諸外国に自国の体制を理解させるために、諸外国の自由主義体制に寛容にならなければいけない。

「神韻芸術団」は世界各地を巡回公演していて、日本でも2月中旬に東京、名古屋、大阪で公演を予定しているそうだ。

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