●S&P、新銀行東京を格下げ
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は19日、新銀行東京の長期格付けを「ネガティブ(弱含み)」と見通して、その格付けを『3B+』から2段階引き下げ『3B-』とし、短期格付けも『A2』から『A3』に1段階引き下げた、と発表。
理由は、東京都議会で審議中の400億円の追加出資案が可決実行されても、石原都知事が宣言した「4年後に黒字化する再建計画の達成は困難」と判断し、更に追加出資後の都の財政支援は難しいと見られることから判断したという。
●信金を活かした新銀行東京
新銀行東京の融資先の多くは、どこに行っても資金調達できない個人・企業が多く、駆け込み寺的に同行を頼ってきたものがほとんどである。
又信金は、長く密接な貸借関係を継続してきたけれども、金庫内ランクが下がり、自金庫では『追加融資』できない或いは『貸し剥がしたい』取引先に対して、新銀行東京の保証付き融資で、借り換えさせることさえ行った。
一言で言えば、融資先に対して自金庫の影響力と面子を保ちつつ、安全に不良債権を回収することをした。
新銀行東京は、多くの東京都内の信金を救ったともいえる。
新銀行東京 信金が踏台
●原点回帰せよ
そもそも、新銀行東京は、「東京発金融改革」を掲げて『資金調達に悩む中小企業を救済すること』を目的に設立された。しかし、旧経営陣の「貸し倒れを容認する業務執行や、隠蔽体質」が、今日の不良債権を生む結果となった。
新銀行東京は、一朝一夜で東京銀行(東京三菱→三菱東京UFJ)を超えようと考えてはならなかったのだ。これが、無謀な報奨制度や無用の長物となったシステム導入、支店網展開などの無謀投資を生んだ。
今、新銀行夷東京は原点回帰が求められる。
●潰してはならない
さて、新銀行東京の債務者は、おおまかには3つに分類される。
『借り逃げ債務者』
『善良な不良債務者』
『正常債務者』、である。
万一、新銀行東京が清算すれば、『善良な不良債務者』が一挙に倒産・破産し、それに伴う連鎖倒産が心配される。
又、『正常債務者』のうち、他の金融機関が救えない個人・企業も同じ道を辿る可能性が出てくる。
企業というのは不思議な生き物で、赤字でも黒字でも潰れる。件数的にはどちらもほぼ同数だ。
企業が活性を保てるのは『血液たる運転資金』の流れがあればこそで、渇血は即倒産に繫がる。
今、新銀行東京を潰してはならないし、求められることが三点ある。
第一に、『善良な不良債務者』と『正常債務者』の血の流れを止めない工夫
第二に、今尚多くの金融機関から見捨てられている企業・個人を救うこと
第三に、東京都による充分な追加出資
●無担保・無保証廃止せず、無店舗、50人。=3年で黒字
新銀行東京は、支店とATMを閉鎖したが、これは良いことだ。キャッシュカードも不要だし、格付けも気にしないで構わないではないか。
しかし、無担保・無保証を廃止してはならない。
要は、無担保・無保証を武器に、国民生活金融公庫(国金)をライバルとするのである。
今後は、本店のみ都庁内もしくは、交通アクセスの良い場所に置き、徹底して直接融資に特化する。行員は50人でよい。高給な偉い人は不要だ。
区役所と出張所に融資申込書を置いておけばよい。行員50人中の35人を渉外係りとし、融資希望先に必ず訪問して、徹底的な信用貸しに特化するのである。
累積赤字の解消には年数を要するが、単年度黒字は3年で可能である。
●石原都知事の責任
石原都知事の責任は、400億円ではなく、1千億円の追加出資決定と、どぶ臭い金融展開をやってのける人材を登用することだ。
新銀行東京 追資1千億で蘇る
米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は19日、新銀行東京の長期格付けを「ネガティブ(弱含み)」と見通して、その格付けを『3B+』から2段階引き下げ『3B-』とし、短期格付けも『A2』から『A3』に1段階引き下げた、と発表。
理由は、東京都議会で審議中の400億円の追加出資案が可決実行されても、石原都知事が宣言した「4年後に黒字化する再建計画の達成は困難」と判断し、更に追加出資後の都の財政支援は難しいと見られることから判断したという。
●信金を活かした新銀行東京
新銀行東京の融資先の多くは、どこに行っても資金調達できない個人・企業が多く、駆け込み寺的に同行を頼ってきたものがほとんどである。
又信金は、長く密接な貸借関係を継続してきたけれども、金庫内ランクが下がり、自金庫では『追加融資』できない或いは『貸し剥がしたい』取引先に対して、新銀行東京の保証付き融資で、借り換えさせることさえ行った。
一言で言えば、融資先に対して自金庫の影響力と面子を保ちつつ、安全に不良債権を回収することをした。
新銀行東京は、多くの東京都内の信金を救ったともいえる。
新銀行東京 信金が踏台
●原点回帰せよ
そもそも、新銀行東京は、「東京発金融改革」を掲げて『資金調達に悩む中小企業を救済すること』を目的に設立された。しかし、旧経営陣の「貸し倒れを容認する業務執行や、隠蔽体質」が、今日の不良債権を生む結果となった。
新銀行東京は、一朝一夜で東京銀行(東京三菱→三菱東京UFJ)を超えようと考えてはならなかったのだ。これが、無謀な報奨制度や無用の長物となったシステム導入、支店網展開などの無謀投資を生んだ。
今、新銀行夷東京は原点回帰が求められる。
●潰してはならない
さて、新銀行東京の債務者は、おおまかには3つに分類される。
『借り逃げ債務者』
『善良な不良債務者』
『正常債務者』、である。
万一、新銀行東京が清算すれば、『善良な不良債務者』が一挙に倒産・破産し、それに伴う連鎖倒産が心配される。
又、『正常債務者』のうち、他の金融機関が救えない個人・企業も同じ道を辿る可能性が出てくる。
企業というのは不思議な生き物で、赤字でも黒字でも潰れる。件数的にはどちらもほぼ同数だ。
企業が活性を保てるのは『血液たる運転資金』の流れがあればこそで、渇血は即倒産に繫がる。
今、新銀行東京を潰してはならないし、求められることが三点ある。
第一に、『善良な不良債務者』と『正常債務者』の血の流れを止めない工夫
第二に、今尚多くの金融機関から見捨てられている企業・個人を救うこと
第三に、東京都による充分な追加出資
●無担保・無保証廃止せず、無店舗、50人。=3年で黒字
新銀行東京は、支店とATMを閉鎖したが、これは良いことだ。キャッシュカードも不要だし、格付けも気にしないで構わないではないか。
しかし、無担保・無保証を廃止してはならない。
要は、無担保・無保証を武器に、国民生活金融公庫(国金)をライバルとするのである。
今後は、本店のみ都庁内もしくは、交通アクセスの良い場所に置き、徹底して直接融資に特化する。行員は50人でよい。高給な偉い人は不要だ。
区役所と出張所に融資申込書を置いておけばよい。行員50人中の35人を渉外係りとし、融資希望先に必ず訪問して、徹底的な信用貸しに特化するのである。
累積赤字の解消には年数を要するが、単年度黒字は3年で可能である。
●石原都知事の責任
石原都知事の責任は、400億円ではなく、1千億円の追加出資決定と、どぶ臭い金融展開をやってのける人材を登用することだ。
新銀行東京 追資1千億で蘇る
内容の素晴らしさに敬服致しました。
UTLに稚拙ではありますが、私の「独り言ブログ」を入れておきましたので、ご感想を頂ければ幸いです。
またおじゃましてみます。