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黛信彦の時事ブログ

五輪参加は チベット間接攻撃

2008年03月19日 | 国際
チベット騒乱 五輪開会式不参加を 仏外相、EUに促す(産経新聞) - goo ニュース

●ボイコットの動きは、政府レベルに
北京五輪参加予定者のチベット騒乱に対する不安と、中国政府に対する嫌悪感は止めようがない中、ボイコットの動きは各国政府にも波及している。

フランスのクシュネル外相は18日、「騒乱が続けば、欧州連合(EU)は北京五輪開会式への不参加を検討すべきだ」とEUに促した。

台湾でも、22日に総統選挙を控えた、親中の国民党・馬英九候補さえ、「当選後、五輪ボイコットを排除しない」との声明を発表した。支持率下落防止策だけとは思えない。

●北京五輪参加が意味するもの
今、中国当局が如何に糊塗しても、チベット自治区において、人民解放軍による武力弾圧が行われ、相当数の人命が失われていることは現実だ。

この状況下、北京五輪に参加するということは、中国政府による少数民族弾圧を肯定することになる。

その意味するところは、各国が武器を持たない兵士を送り込むのと同じで、チベット民族にとっては、これ以上のプレッシャーはない。「米国も日本も欧州も、どうせなら、武器防具持参で来い!」と言う気持ちであろう。

又、仏・クシュネル外相の発言も無責任である。「競技には参加するが、開会式には参加しない」という。開会式ボイコットで大きな抗議姿勢を示すようにも見えるが、実態は、中国から招待を受けた皇室・政府関係者等が出席を拒む形で、(国旗を背負う)選手たちのみに辛い思いをさせることになり、政治的には責任回避となろう。
更に、お祭りであるにしても、参加選手のモチベーションは低下し、散々なオリンピックになるはずだ。

●北京五輪は参加しないことに意義がある
米国共和党・フランク・ウルフ議員は、「このままだと北京五輪はジェノサイド(大量虐殺)五輪となる」などと非難した。

ヒューマン・ライツ・ウオッチのリチャードソン・アジア部長は声明で「国際社会が北京五輪に絡んだ弾圧に沈黙すれば、その弾圧に青信号を出したのと等しい」と
警鐘を鳴らしている。

北京五輪は、参加しないことに意義がある。

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