シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

再会

2008-03-04 | 近況・イベント
昨日もまた濃い一日でした。濃いイベントが続くと時間の感覚が変になります。感動したかっこちゃんの講演会は一昨日なのに、もう2週間くらい前のよう。その前の日の映画のうちあげも、そのまた2週間前の出来事みたい。まあ時間なんて人間が便宜上創った概念だから、どうでもいいちゃあどうでもいいんだけれど。

昨日は20年ぶりに大学の後輩たちに再会し、これまたとっても感動しました。皆素敵な大人になっているなあって。そして、それからまたミクシィで他の後輩や先輩にも繋がって・・。

今、自分に何が起こっているのかと言えば「統合」かな。学生の頃の自分を許したのかもしれない。

私は23歳のとき、大学を卒業して一年してアメリカに行きました。アメリカに行って一生懸命勉強したり、仕事を探したり働いたりしてやっと「自己」「自分」というものに出会いました。そして、アメリカの状況から必然的にですが自己主張、自己表現というものが少しずつできるようになってきました。

それはそれで素晴らしいことなんだけど、そうなると今までの日本に居たときの自分が「なんて弱くて、思うことも何一つ言えなくて、表現できなくて・・」そういう自分が許せなくなりました。だから日本に帰るたびに学生の頃に着ていた服なんかを捨てていました。

それから15年ほど経って、いろんな事を経て、アメリカに居たころのように「必死にがんばらなくても」自己表現ができるようになりました。アメリカで頑張っていた私も自分の中で愛しい子供のようだけど、学生の時の私も今では愛しい。傷つきやすくておどおどしていて・・でも、小さい世界で一生懸命生きていたなあって。

それに、自分の思うことが言えなかったのは、怖かったのもあるけれど、今になって分かるのは自分の感覚を言葉にすることが難しかったから。今やっとその感覚を言葉にすることができるようになったんだもん、20歳の私には到底無理なことだったのだと思います。

人と再会するって、その時代の自分を許していくプロセスなのかもしれない。

先日も数年ぶりくらいに偶然会った人がいたんだけど、私はその頃の自分をよく考えてしまうのです。そして、その偶然会った人とは全然関係ないのだけど、その時はあのことでつらかったよな~と思い出していました。

要するに楽しい思い出より辛い思い出を私は身につけているのですね。でも、一週間くらい前の気づきで「意識によって全ては楽しい思い出になる」を知り、体験したのでもう大丈夫です。しかし、私ってどの時代も辛い思い出の方にフォーカスするって元々はすごい暗い人なのね・・と新たなる発見です。別に明るい=いい、暗い=悪いということもないですけど、まあ、暗くないとこんなにいろんなこと考えたりしないわな・・。

そんなプロセスを経たから再会がたくさんやってきて、そしてとっても嬉しい再会になったのでしょう。人は会うべきときに会うべき人に会うようになっているんでしょうね。全て起こることは最高最善のこと。

再会に感謝。