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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

野球観戦@釜山サジク球場

2010年09月17日 | 散歩・旅のこと


釜山の締め括りは地元野球チーム釜山ロッテ・ジャイアンツの試合観戦。
「球都」と呼ばれるほど野球熱の高い釜山。前日にはサヨナラ勝ちしたばかり。

当日券を購入するためチケット売り場に。
たっくさんのお客さんが並んでるゾ。

内野はすでに売り切れだったので、外野席に。


これ↓が釜山サジク球場だ!



ところどころ、芝がはげているのが痛々しい。
が、チームも応援団もファンもそんなことはお構いなしだ。
「弱いが熱いチーム」として有名なロッテ・ジャイアンツ。
客席は持ち込んだ焼酎やつまみですでに各々盛り上がっている。



我らは我らで、球場でもパッピンス☆



この日の対戦相手はソウルのSKワイバーンズ。
いまのところトップのチーム。

しょっぱなから、応援団長の声援が熱い。(ちなみに、写真は9回のもの。でも、本当に最初から熱いのよ!)

なんせこの応援団長、美脚のチアリーダー4人を従えて歌えや踊れやもう大変。
応援団長の周りの観客たちもガンガン踊りまくって、ここはディスコ(←古い?)か状態。



外野席はむしろおとなしく、新聞紙を割いて作ったボンボンをふっての応援。



イニングの間に、こちら↓に観客席が映るのは日本と同じ。



しか~し!映った人の反応が全ッ然違う!

画面に映ったとたん、ガンガン踊り始めて球場を盛り上げるお兄さんやお姉さん。
Kiss Time なるものもあり、画面に映し出されたカップルはキスをしなければいけないらしい。
球場がkiss, kissのコールでわいちゃって、カップルもちゃ~んとブチューッと応えているではないか。
さすが、アジアのイタリアと呼ばれる韓国人。ラテンの乗りがすばらしい!


ひとりひとりの選手に応援歌もあるみたいで、とにかく声が止まない。
知っている曲もチラホラあるので、一緒になって歌いやすい。
一番ノリやすいのは「ロ~ッテロッテロッテロッテ~♪」だけどね。



外野席は外野席で面白い光景あり。

目の前のカップルはすでに膝マクラ状態でラブラブ。
周りのグループはチキンを囲んで酒盛り。

日本の球場みたいに売り子もけっこういる。
こちら↓は、ホットドックの売り子の兄さんたち。



なぜ二人で売り歩いているんだ? 

ビールはスルメとともに売られ、トッポギやサムギョプサルなどもあった!
日本とは違ってけっこうおばちゃんの売り子率が高い!
中にはドネルケバブを売るトルコ人の売り子もいたよ!





試合はというと、先制されたロッテジャイアンツ。すぐに逆転。
その後また逆転され、なかなか面白い展開。



ロッテ・ジャイアンツはファンサービスがけっこう良いらしく
ボールを客席にけっこう投げ入れてくれ、グローブを持った子供たちが喜んで取りに行く。
この辺は日本と同じ。

異なるのは、誰かがボールをとると一斉に「アジュラ、アジュラ(←のように聞こえた)」コールが響くこと。
どうも子供にやれって言ってるみたい。この雰囲気では大人は決してボールを持ち帰れない・・・


ロッテ・ジャイアンツには今年9試合連続ホームランの記録を作ったイ・デホという選手がいる。
彼が出てくるとみんながホームランを期待して、(ラララララララ)ホームラン イ・デ・ホ!と大合唱。
でも、みんなで合唱するとどうも「ひ・で・お」にしか聞こえない。

この日はキャッチャーのカン・ミンホも大活躍。前に座っていたおチビちゃんはカンミノのファンらしい。



我らも一緒に「ロッテ エ カンミノ!ロッテ エ カンミノ! オーオーオーオー オーオーオーオー」♪あ~気持ちいい♪




相手側の攻撃、ロッテ・ファンのしばしの休息時間。静かになった客席で
しばらく、じーっと、黙りこくって何かを考えていたらしいたいちゃん。
突然、「あっ!」と大声を出して、「ガルシアだ、ガルシア」叫び始めた。
目の前に座っていた親子がびっくりして後ろを向いた。

たいちゃん、オリックスにいたガルシア↓を発見し大騒ぎだったのだ。



すると、前にいた親子のお父さんが、「そうです、ガルシアです」っと流暢な日本語で反応してきた。
そこから一気に野球話で盛り上がったたいちゃんとお父さん。
このお父さんは会社で1ヶ月日本語を勉強しただけらしいが、十分上手だった。
しかも帰り際には、その流暢な日本語で

  「日本と韓国の平和のためにがんばりましょう」

すばらしいね。我らも韓国語でこれぐらい言えるようになりたいものだ。


ちなみに、ガルシアの応援歌はハレルヤで「ガールシア、ガールシア、ガルシアッ、ガルシアッ、ガルーシア!」




応援が盛り上がるも、点差は開くばかり。今日もサヨナラおねがいしますよ~
そんなファンの気持が伝わってくる。

8回に入ったところでオレンジ色のビニール袋が配布された。
ゴミ捨て用の袋だと思うが、ロッテ・ファンは発想力豊か。
ゴミ袋でさえ応援の材料に変身させる。

みなさん、ビニールを膨らまして頭にくくりつけはじめたのだ。
球場が一気にチームカラーに染まる。




たいちゃんもロッテ・ファンになりきってこの通り↓



女の子たちは工夫してリボン風。





それにしても、ロッテ・ジャイアンツ・ファンの応援は凄まじい。
10-5の負け戦9回でも帰る人少なく、立ち上がっての応援。



応援団長とチアリーダー4人も最後の力を振り絞って場を盛り上げる。





最後にはなんと日本でも大ヒットしたチョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」をみんなで熱唱。
いや~、ここで「釜山港へ帰れ」が出てくるとは!!!

結局10-5で負けてしまったロッテ・ジャイアンツ。
だけど、ファンの応援はすばらしかったあ