先日NHK・BSでアラーキーのインタビューを見た。
再放送。
「仕事が終わったと感じたことはない」
「見たくないところは、フレームアウト」
「(納豆や空き地に)お、いいねぇ」
「毎日、歯を磨くように、目を磨いているんだ」
数々の名台詞。
写真だけじゃなくて、人生を楽しむヒントに溢れている。
彼のように街に、人に、親しみたい。
できるわけないけど、ね。
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本屋さんに立ち寄ったら『東京日和』が目に入った。
亡き奥様ヨーコさんの随筆とアラーキーの写真のコラボ。
二人はとても仲の良い夫婦だ。喧嘩しても何しても結局仲良し。
だから、最愛の奥様ヨーコさんが亡くなる前の話は心が痛む。
いつでも泣ける。
入院中のヨーコさんに毎日会いに行く途中の道と
病院からの帰り道の風景を撮った写真は本当に切ない。
けど、好き。
雪の上を愛猫チロちゃんがジャンプしている写真が特に好きだ。
ちなみに、本書にはこれらの写真はない。
ヨーコさん亡き後、ヨーコさんを思って一人で歩いた東京の街。
アラーキーの手書きの日記は涙なしでは読めない。
本屋で立ち読みしたときから、涙腺が緩み、目は湿ったまま。
うっかり電車で読もうものなら、滝のように流れる涙と鼻水のせいで
窮地に陥り大変困ったことだろう。