52 Crescent Street

東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

人間ウォッチング@神宮球場

2008年05月27日 | 徒然のこと
今月2度目の神宮球場。
だんなさんがファンのヤクルトと、ボヤキの野村監督の楽天との対決。
野村監督のボヤキには私も日頃から注目。
だんなさんは「人生の師」と仰いでいる。

今回は生まれて初めて外野席に。
仕事で試合開始には間に合わなかったから安いチケットで、
というのもあったけど、
前回内野から見てて外野席も楽しそうだなと思っていたのでした。

満員気味の自由席に何とか席を見つけて落ち着くと、
いつも遠くで眺めていたビニール傘が、目の前で踊っています。
内野席とはずいぶん景色が違う。

私たちのうしろに陣取ったお兄さんたちは、
試合の間中ず~~っとしゃべってる。
選手を批評したり、芸能人と同じ名字というだけで名前を変えて呼んでみたり、
ボヤいたり、よ~~~しっ!て叫んでみたり、沈黙することがない。

だんなさんもそうだけど、野球好きな人はしゃべり続けるものなのか?

それにしても外野席の人間模様は面白い。
格好も顔つきもヤジも何もかも上品でおとなしめの内野席とは違う。
試合よりも、通路を行き交う人を見ているほうが楽しかったりして。

特にヤクルトが負け始めてからのダレ具合は最高で
球場に目を向けている人の少ないこと。
競馬新聞広げて予想するおじさん、
飲んだくれて完全に酔っぱらってるおじさん、
野球カードで遊び始める子供たち、
ガールフレンドの肩を抱き寄せ
「ほら、あの星を見てごらん♪」ってやっている(?)王子様風の男の人と、
彼と全く服装が合っていない女の人のカップル。

売り子も外野はやる気がない。
内野の売り子のほうが容姿も上なのには驚いた。売上に関係あるのかしら。
内野の子はキビキビして愛想もいいのに、
外野の子たちは売り声も上げずに、
重そうなビール樽を担いでダラダラとさまよっている。

それでもなんか、みんな楽しそうなのよね。
とにかく、外野席の面々は自由に生きていましたよ。
人間ウォッチングに気をとられ、
はるかかなたでまだ続いている野球はいつの間にか楽天の一方的な展開に。
試合は大敗、外野は頽廃、でも妙に楽しかった野球観戦でした。


楊令伝 5 (北方謙三)

2008年05月25日 | 本のこと
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ついに方臘が童貫に敗れた。

方臘のことは、ここにくるまであまり好きではなかった。
生肉を獣のように喰らうし、信徒の命を屁とも思っていないし
呉用を惹きつけて虜にしちゃうし・・・

呉用のバカ!梁山泊はどうなるの?

でも、やっと方臘の器の大きさがわかってきた、というか
認めたくないと思っていた器の大きさを認めざるを得なくなってきた。

それは晁蓋や宋江にはなかった、楊令にもない魅力なのかもしれない。
いい悪いではなく、天下を獲るというのに必要なひとつの力ということか。

旧古河邸の洋館とバラ園

2008年05月24日 | 徒然のこと
今年もやって来ました。
旧古河邸のライトアップとバラフェスティバル。



仕事帰りに西ヶ原にたどり着いたのはまだまだ明るい6時ごろ。
庭園に足を踏み入れると、何ともいえないあま~い香りがします。

うちで使っているバラの石鹸なんて目じゃないぐらい濃厚で
頭がクラクラしてくる感じ。。。いや、クラクラの原因は2日間連続
1日8時間続いたドイツチームとの殺人的会議のせいだったかも。

とにかく、庭園はどちらを向いてもバラ・人・バラ・人・人・人。。。
駅からけっこう遠い場所なのに、みんなよく来るなあ、ってわたしもか。

ここ旧古河邸は、日本庭園も見事なのですが
今回はとにかくバラの庭園がメイン。
あまり広くはない庭園をグルグルグルグル。

そうこうしているうちにだんだんと日も暮れ始め、大撮影大会開始。



わたしの撮影技術は未熟なのでうまく撮れていないのですが、
夕暮れ時の空の濃い青さと洋館のライトアップが
とってもロマンチックなんです。






年に1度しか足を運ばない旧古河邸からのレポートでした。

楊令伝 4 (北方謙三)

2008年05月21日 | 本のこと
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う~ん、気のせいかしら。

なんか童貫が好きになってきちゃったんだけど・・・ 

できれば方臘軍に勝ってほしいんだけど・・・

精神的に辛い闘いに耐えながらも
周りの状況、他人の心境、自分の気持ちを冷静に分析して
勝機を伺うところが格好良く見えてきちゃったんですけど・・・

でも、童貫って梁山泊の敵なのよね。
呉用が方臘のもとに潜入しているのも、梁山泊のために
童貫軍の力をできるだけ削いでおくためなのに。

童貫を好きになっちゃうなんて・・・どうしたらいいの?

mother-esta@中目黒

2008年05月20日 | 食べ物のこと
中目黒のピラティス教室に通っている友人が
前から気になっていたというオーガニックのお店
mother esta」に連れて行ってくれました。

中目黒駅から目黒川沿いにちょっと歩くんだけど
新緑の葉が美しい桜のトンネルは散歩に最適。

ちょっと人通りが途絶えたかな、というところで
ちょうどお店に着きました。



オーガニックのお店と聞いていたので
想像していたのは、ナチュラル感を意識した
白っぽい内装に木のテーブルなど。

でも、実際のお店は想像とは全然違っていて
落ち着いた大人の雰囲気。



こちら↓は、本日のパンの「手ごねパン」。モッチモッチです。



季節の野菜のグリル。野菜が甘い。
塩をつけて食べるのですが、これまた塩がいいお味。



アスパラの・・・なんだったけ?忘れました。
ホワイトアスパラもあったんだけど、
写真を撮るのを忘れていてなくなっちゃった。



大好きなラム。どこでも食べられるわけではないので注文。
お肉がやわらかい。独特なにおいはあるけど、それがいいの。



料理はこれぐらいにして、デザートに。
バナナとくるみのタルト。
ふんわりとやわらかくて軽い。






カプチーノとカフェラテで締めてこの日は解散。
また、行きたいと思うお店でした。


A Funny Thing Happened on the Way to the Forum

2008年05月19日 | 徒然のこと
東京で本格的な英語のお芝居やミュージカルを見ることができる
って知っていました?

つい先日友人から

   知り合いの劇団がミュージカルやるので行かない?
   面白いかどうかは保証できないけど・・・

とお誘いがあり、ちょっとした野次馬根性で行くことに。

これが大正解だったので、早速ブログで取り上げることにしました。

Tokyo International Playersというのが劇団名です。
新宿御苑のシアターサンモールという劇場での上演。
ミュージカルの邦題は「ローマで起こった奇妙な出来事」というらしい。



素直に笑える、誰もが幸せな気分で終わるコメディでした。
あらすじは・・・長いし複雑なので割愛。

ミュージカルなので、いろんな歌が合間に歌われるのですが
感激したのは、バンドがステージ脇にいて、きちんと演奏していた点。
録音じゃなくて、ライブだなんて贅沢ぅ 

ミュージカルの冒頭と終わりに歌われる「Comedy Tonight」が
耳に残って、グルグル回ってる。

♪Something familiar,
Something peculiar,
Something for everyone:
A comedy tonight!♪

♪Something appealing,
Something appalling,
Something for everyone:
A comedy tonight!♪

とってもディズニーっぽい声の女性がいたのですが
パンフレットの紹介を読んだら、この方は本当に
ディズニーの声優をしているらしい。

最後に写真撮影。



9月には別のお芝居を恵比寿の劇場でやるというのですが
うちからも近いし、また行っちゃおうかなって思ってます。

絶海にあらず 上・下 (北方謙三)

2008年05月17日 | 本のこと
絶海にあらず〈上〉絶海にあらず〈下〉

藤原純友の物語。

縛られることを徹底的に嫌い、本来束縛なんてないはずの
海上における束縛を断つため、ときの権力者藤原忠平に立ち向かう!

動物占い「ペガサス」のわたしとしては、純友の気持ちよくわかる。
ちなみに、「ペガサス」の特長は、

自由が大好き。
親や恋人などに束縛されたり、ひとつの場所に拘束されるのが大嫌い。
いつも自由な身でいたい。
細かく指図されるのもいや。

というもの。

「絶海にあらず」の純友は、常に、自分が息苦しくないか、
自由でいられるか、ということにこだわり、
その気持ちを中心に行動を決めていく。

地位もお金もそんなに興味はないけど、「自由」に生きるために
必要だと思えば、もらえるものはもらうし、集めるべきものは集める。
ただ、こだわりはないので、行動は潔い。

一見自分勝手に見えるかもしれないけど、純友の場合、
自分の周りにいる人にも利益になるように計らっている。
自分だけっていう気持ちでやっていないから格好いい。

あ~あ~、わたしも「絶海にあらず」の純友ぐらい潔く
腹を括って毎日に向かいたいよ。ちょっとしたことで
浮き足立っちゃう自分が嫌い。。。

まあ、それはいいとして、純友は国との戦いの途中に
寧波に拠点を築き、最後は自らも日本を離れることになったけど
この部分が、あの「波王の秋(とき)」につながって生きてくる、
なんてことに気がついて、ひとり自己満足。

恥ずかしいぐらい、自分スキ~・・・

楊令伝 3 (北方謙三)

2008年05月12日 | 本のこと
楊令伝 (3)楊令伝 (3)北方 謙三 集英社 2007-10売り上げランキング : 3555おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

2巻もそろそろ読み終わりそうというとき
リビングのテーブルの上に本書がポンと置いてあった。

そろそろ終わるかなと思って買ってきた~

と、だんなさま。
なんて気が効くのかしら。惚れ直しました

3巻では、子午山の王進と王母の元を楊令が訪れます。
年を重ねた王母の最後のときが近づいているらしい。

思えば、子午山の王進と王母は、これまでに
心に問題を抱える多くの漢(おとこ)たちを梁山泊から受け入れてきた。

王進の武術は内向きらしいが、
彼と対峙することで漢(おとこ)たちは自分と向き合うらしい。

また、書見をしたり、畑を耕したり、馬の世話をしたり
土をこねくり回して焼き物を作ったり、日々の生活を通して
王母や王進から人としての温かさや人として大事なことを学んでいく。
楊令もそうやって辛い過去を受け入れて強くなっていったんだよね。

心の目がしっかり開いていて真実を見通すことができる
王母のような温かい存在が消えてしまうとしたら
まだ王進がいるとはいえ、梁山泊にとっては大きな損失だあ。

もうちょっと元気でいてほしいなあ。

林蔵の貌 上・下 (北方謙三)

2008年05月08日 | 本のこと
林蔵の貌〈上〉 (集英社文庫)林蔵の貌〈下〉 (集英社文庫)
このペースでは「楊令伝」もすぐに5巻まで読み尽くしてしまいそう。
ということで、ペースダウンするために、
北方さんのその他の時代物を読むことにしました。

で、調度良く図書館にあったのが、本書です。

タイトルの「林蔵」というのは、江戸時代後期の日本人探検家、
蝦夷地測量家の間宮林蔵のこと。

どんな人物かなんてまったく知らなかったけど
北方ワールドにて描かれる人はやっぱり魅力的。

顔や手足は凍傷で崩れ、外見的には相当醜いらしいけど
コツコツと測量を続けて、地勢学、薬草学、航海術などなど
相当な博識。

その上、闘いにも強い。

ところで、わたし、いわゆる「イケメン」にはまったく興味なし。
顔がちょっとばかりきれいな男の子より
オツムがしっかりつまっていて
味のある面構えの男子が好み。
女の子のように骨が細いのは論外なので
どちらかというと「デブ専」ということになる。
林蔵はデブではないかもしれないけど
絶対にハンサムさんではないと思うのよ。
どちらかというとブサイクさんで、でも味のある顔をしているはず。

ちょっと話はずれましたけど、狼のように孤高な林蔵が
唯一心を通わせたのが水戸藩士狩野信平。
その狩野信平が島津藩の陰謀で殺されてからの林蔵は痛々しい。
周到に計画した復讐劇は成功したものの、狩野信平は生き返らないのよね。。。