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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

演劇ユニットbites「なまもの」

2009年04月04日 | 徒然のこと
坂本三成って俳優さんをご存じですか?

「黒革の手帖」や「セレブと貧乏太郎」などTVドラマにも出てますが
舞台活動にも精力的に取り組んでいる俳優です。

実は留学時代からの知り合い。
ボストン時代のルームメイトのお兄さん。

「体を鍛えることと格言が好きなやさしいお兄さん」っていうイメージだったのが
いつの間にか俳優さんですよ。

何か舞台があるときは連絡をくれるんですが、これが今のところ外れなし。
南阿佐ヶ谷かもめ座で行われた今回の二人芝居もすっごくよかった♪



ハロルド・ピンター作「そこがいけない」は、短い劇をいくつかの異なるパターンで演じるもの。

頭だけののんびりしたやりとり、理解不能な言語での激しいやりとり、
ディナーの席での紳士的且つ静かなやりとりで、同じ会話を繰り返す。
何者だかわからない人物をよくこんなふうに演じ分けられるなあってちょっと感動。

着替えのシーンのテンポがよく、また鍛えられた二人の背中に惚れ惚れしました。
津軽弁が使われていたのにもちょっとニヤリ。
(坂本三成さんは青森出身)


岸田國士作「命を弄ぶ男ふたり」は自殺の話なんだけど
ちょっと古くさい言葉遣いでたくさんしゃべりながら
尚かつ会話には表れない心理描写がきちんと伝わる。

重いテーマを、ときに緊迫感たっぷりに、ときにコメディタッチに演じて
まったく飽きさせない。

照明と音声で鉄道の接近や通過を表現していたのもとっても効果的。
シュールな世界にどっぷりはまってしまいました。

東京公演はたったの4日で終わってしまいましたが、またぜひやってほしいなあ。