国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて佐藤 優 新潮社 2005-03-26売り上げランキング : 574おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何がきっかけでこの本を手にしたんだっけ?
あまり覚えていないけど、おそらくだんなさんが買って
読んでいたのを、横取りしたような・・・
政治家鈴木宗男事件で、逮捕された元・外務省官僚の著者。
神学を研究していて、ロシアで外交官をしていたときには
大学で教鞭もとったそう。
本書の内容は、「鈴木宗男事件」と「国策捜査」の実態をきちんと
明らかにしていくことを目的としています。優秀な検事とのやりとりや
東京拘置所での過ごし方や、ロシアでこれまでに築いてきた
さまざまな人脈の話など、興味深い内容の数々。
本書でわたしが一番気になったのは、論理的な分析と解釈を反映させた行動が
どうも凡人には思いもよらなかったり、まねできなかったりするところ。
例えば、拘置所は読書に最適と、ここぞとばかりに難しい本を読みまくるとか。
信念を貫くため、また自分の主張を効果的に伝えるために、ハンガーストライキを
決行するとか。検事さんの必死の説得にも心動かされず、「これは、これこれ
こういう意味があってやっているんだよ。きみ。」みたいな感じで、
いつでも行動の裏には、冷静な計算が働いているのがこわい。
感情的で物事深く考えずに行動するわたしとしては、ちょっと憧れるタイプです。
本の執筆以外にも、以下サイトに記事を書いたり
本屋さんなどで講演を開いたり、非常にお忙しい方です。
ラスプーチンと呼ばれた男 佐藤優の地球を斬る