蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

お盆返上~長時間稽古

2015年08月16日 23時04分29秒 | 日記
8/13からお盆の集中稽古に突入。
私とケンジはパンフレット製作がずれ込み
午後の稽古は、劇団員に頼んで
自主稽古を主体に行ってもらった。

みんな集中して稽古に取り組んでくれて感謝!
自主稽古の成果は、ダンスに現れている。
ここまでダンスの振付が揃った公演は
これまでなかったのではないかな?

ただ芝居は、やはり演出目線が必要で
午後一から参加できなかったことが悔やまれる。

土・日曜日は、演奏隊・声楽隊・三光スタッフさんに
ご参加いただいての通し稽古。

 



全体的には上々の仕上がりだと思ったが
音響製作が遅れたこともあり
音楽・声楽・音響に一抹の不安がある。

仕込み前の通し稽古はあと2日。
月曜・火曜の通し稽古で不安を解消して
現場入りしたいと思う。
可能なら声楽隊や演奏隊の皆さんにも
ご参加いただきたいと思ったが
皆さんご多忙な方々で難しいとのこと。

現場入りしてからが勝負だ。
集中して取り組まねば…

オープンエアは大勢の人々がかかわる舞台。
それぞれご事情があるため
全員揃って稽古できたことが一度もない。

本来、舞台を製作する立場から言えば
恐ろしいことであり、あり得ないことだ。

けどね…

私は、オープンエアはパズルだと思っている。
各シーンはピース。
そのピースも、演技・音楽・声楽・ダンス・照明・音響と
複数部門に分かれているため
ピース数はいったいどれくらいになるのか・・・
恐ろしくて数えたことがないが(笑)

たくさんあるピース一つずつをそれぞれ良い形に仕上げる
 ↓
ピースのつなぎ目を演出で接着する
 ↓
ピースを組み合わせエンターテイメントが完成

今年は、例年以上にピースが多く
土曜日の稽古では、パンフ製作の疲れもあって
脳が上手く回転してくれない状態だった。

演奏隊・声楽隊の皆さんにはご迷惑をおかけしました。。

パンフレット入稿を週明けに持ち越すことに決め
気持ちを切り替えて、日曜日の稽古に挑んだ。

本来なら、いつも最後の長時間稽古では
音響さんに音出しをしていただくのだが
音響さんと私のスケジュールが合わず
詳細な打ち合わせが出来ていなかったので
私が音出しをしながら進めることに…

演出としてチェックしながらの音出しは難しい。
演技や音楽に気を取られていると
きっかけを見失い、失敗してしまう。
誰かに音響の音出しを頼むべきだったが
手のあいている団員もおらず、それも出来ない。

失敗したところを返し稽古しておけば
良かったなぁと後で思ったが…

通すことも大切だが、きっかけは非常に重要。
どちらを優先させるか、稽古前に判断して
臨む姿勢が必要だと反省。

ただ音響さんが機材を持ち込み
演奏隊の皆さんが演奏する位置や
マイクを置く位置をチェックしてくださり
声楽隊の皆さんにイヤホンで返し音を聞く実験を
させていただけたのは非常に有効だった。
ありがとうございましたm(__)m

みんなに前向きに取り組んでいただければ
舞台は必ず成功する。

今年のチームは非常にテンションが高く
役者陣は日に日に成長しているのがよくわかる。
お互いに助け合い、お互いに励まし合って
本番に向けて頑張ろうと言う意気込みが
ビンビン伝わってくる。

スキルも必要だが、それ以上に重要なのがテンション。

テンションを司るのは精神。
精神状態により、テンションは上がりも下がりもする。

皆さんにいい状態で舞台に上がっていただけるように・・・

それが私の任務だ。

今日の稽古は、大道具班が引き戸を立てこんでくれたので
出演者とイメージが共有でき、とても有効だった。

引き戸は、大工の棟梁・酒井さんのお力添えで
見事な出来栄え(^^)

戸にダイナミックな襖絵を描いてくださった
画家の君島さんも稽古場に顔を出してくださった。

スキルを惜しげなく提供してくださったお二人に
心から御礼申し上げます。

大道具班は、巨大なホリゾント幕と
錦の御旗、堀家の家紋旗、徳川家の巨大暖簾を製作。

錦の御旗の大きさが想像以上で驚いた。
あ、指示を出したのは私ですが。。

この御旗、重さも相当あり
誰に持ってもらうか迷ったが
キャスト陣が皆協力的で

 出がないから持てますよ

と申し出てくれて有難かった。

演出上の肝の一つ、それは階段移動。

先週、階段移動表を製作して渡したが
実際に可能かどうかは
現場入りしてみなければわからない。

出来ないところは諦める―
と、腹をくくっている。
可能な範囲で頑張ってもらおう。

衣装も未だに完成に至っていない。
が、衣装担当のもっちゃん始め
北村さんやナミちゃんも
寝る間を惜しんで作業を進めてくれている。

役の数が多くデザイン数も例年の倍なのだ。
このような大作を執筆した私の責任―

みんな本当に前向きに頑張ってくれている。

ただただ感謝―


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