蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

15周年記念公演初日開幕!

2015年08月23日 02時53分28秒 | 日記
いよいよ15周年記念公演の初日です♪

朝9:00集合。
10:00から音楽中心のリハーサルを行うことにして
取りあえずテントの移動や、舞台掃除を行う。

昨日、着替えテントの指示は出したが
みんな譲り合って上手くやってくれているようだ。
有難いm(__)m

3人ほど、体調不良や怪我で午前中不在。
マナブンさんは、24時間TVへの出演が入り
夕方合流することに。

つまり、この日の午後のゲネプロも
全員揃わないということが判明。

正確に言えばゲネプロではないけど
ゲネプロとして行います、絶対に!

昔だったらもっとヤキモキしたのだろうけど
15年もやっていると、例え何があっても
本番はみんな必ずやり遂げてくれる…と思える。
何だろうね、裏付けのないこの自信…
いや、裏付けがあるのだ。
キャスト陣を信頼しているのだ。
なので、焦りはなかった。

芝居部分を飛ばしながら、演奏隊や声楽隊の
不安な部分をチェックしていく。

最後の白幕がどうしても上手くいかず
原因を聞いて、再度やり直すことに。
最後の最後で、これが決まらなかったら
お客様をがっかりさせてしまう。

ゲネプロ開始が予定より30分遅れたため
終了予定時間がずれ込みそうな気配。

14:00過ぎに受付担当から

 予定通り終わらせてください!
 会場準備が間に合いません!

との進言があった。

全部通さずに本番を迎えるのは恐かったが
会場準備もお客様を迎える側として
おろそかにしてはいけない事柄。

恐らく大丈夫であろうシーンは飛ばして
最後の大評定~エンディングだけは
やらせてもらった。

直虎の着替えは、何とか想定内で出来そう。
白布も何とかいけそうだ。

スケジュール表通りの時間でゲネプロ終了。
キャストは即刻本番準備に入る。

…ゲネプロじゃなくて
 通し稽古になってしまったけどね…

昨夜は全部通せたので、きっと大丈夫―
後はキャスト陣の底力に委ねるのみ―

舞台の構造上、マイクで拾いずらい箇所があり
それだけが心配。。

みんなに伝えはしたけれど、どこまで意識できるか…

今年は稽古期間中から、マイクの位置や
マイクの方向を意識して大事な台詞を言うようにと
注意しながら取り組んで来たものの
自分の演技に夢中になると
マイクのことなど忘れてしまいがち。

にしても、なぜ下手張り出しは
あんなに声を拾えないのかな…
と思いつつ、原因追究する時間がなく…

当日ボランティアスタッフさんが
13:00から公演パンフレットのチラシ挟み込みや
受付準備を行ってくれている。
今年は人数が少ないかも…と聞いていたが
大勢の方々が手伝ってくれている。

今日は、真夏日。
炎天下の作業、お疲れ様です。
ありがとうございます!

中野市の職業訓練校の受講生だった
大ちゃんとユウシ君も手伝いに来てくれた。
まさか受講生が来てくれるなんて
考えもしなかったから本当に嬉しかった(^^)

それと、今年は千葉の妹が
ボランティアスタッフとして参加。
彼女は、衣装デザインもしてくれたので
みんなに紹介しようと思っていたのだが
タイミングを逃し、紹介できずじまい。。
ごめんね、ミカ…
彼女は翌日もボランティアをして
夜行バスで千葉へ帰る予定。

さて、キッズのメイクはどうなっているかな…
気になってメイクテントに行ったところ
アイリちゃんのお母様が子どもたちのメイクのみならず
他のキャストのメイクも引き受けてくれていた。
アイリちゃんのお母様はダンスの先生で
ステージメイクはバッチリ出来る方でした。

ありがとうございます!

若干キッズのメイクが大人っぽかったので
頬紅だけ私が入れさせてもらった。
チークを入れながら、一人ずつ話が出来たので
これはこれで良い時間かも…と。

ダンサーのメイクの完成度はハンパない!
髪型もバッチリ♪
色々と工夫を凝らしてくれている。
流石だな…
役作りとしてい大事なことだよね。

で、ヘアメイクが上手な二人に
ここ数年、主役のヘアメイクもお願いしている。
今回は、アイメイクのシャドー部分だけ私が施し
後はダンサーにお願いしました。

17:00過ぎ、受付テントのそばには既に列が出来始めている。
17:25には長蛇の列が…



17:30、開場10分前に舞台裏へ全員集合し本番前の挨拶。
みんなで気合いを入れ、イザ、開場!
18:00の時点で相当座席が埋まっていた。

18:05 マナブンライブ開始。

いい感じで会場が盛り上がっている。
マナブンさん、ありがとうございます!

18:20過ぎ、ライブ終了。
5分押し確定。
次回、公演前ミニライブを行う時は
最低15分以上、準備時間をとることにします。

既に満席。
椅子がないため、お帰り頂いた方もいたそうで
大変申し訳ないことをしましたm(__)m



座席不足の原因は、使用出来る
空気椅子の少なさだった。
これも事前確認不足。
気になっていたし、購入すべきだと
思っていたけれど、その時間が取れなかった。

これも誰かに頼むべきでした…
と言って、誰に頼めば良かったのか
今はすぐに思い当たらないが…

椅子は最低550脚は必要。
空気椅子は最低100個。
次回、要チェック事項の一つだね。

18:35 大勢のお客様が見守る中
15周年記念公演『Straight Tiger ~直虎~』が開幕!

私はブースで祈るような気持ちで見守る。
演出家は幕があいたら要なしです。
キャストとスタッフに委ねるのみ。

雲行きは怪しかったが、終演まで雨は降らなかった。
守られました~
キャスト・スタッフ・お客様の
強い願いが天に届いたのでしょう(^^)

心配した通り、台詞が聞こえにく箇所はあったし
声楽隊の歌声がはっきり聞こえない箇所があり
それが残念だったが、気になるほどの大きなミスはなく進行。

バイオリンの音色が胸に染みわたる―
フルートの音色は温かいな~
ギターもベースも超かっこいいい!
パーカッション、工夫してくれてるね~
声楽隊の歌声、美しい~

などと、すっかり観客気分(笑)

演者もみんな良く頑張ってくれているヽ(^o^)丿

一番の見せ場、大評定のシーンは
お客様が食い入るように集中して
ご覧になっているのがわかった。
後は、直虎の切腹シーンと最後の白幕―
ここさえ、成功すれば…

いよいよ問題の直虎の早替えシーン。
この間に踊るダンサーの振付が
何ともかっこいいのだ。
二人のダンスに見とれつつも
早替えが時間内に収まるか気になって…

舞監Tさんから、着替え完了の合図が来て
直虎切腹の音楽に変化。

ふぅ…想定内で収まった…良かった…
血の演出も想定どおり出来て、ホッ。

場内は水を打ったような静けさ―

声楽隊の歌声とダンサーの美しい舞の後
白い布が後ろからやって来た。
どうか上手くいきますように…
白布が舞台一面を覆い
音楽がエンディング曲に変化。
きっかけで、白布が舞台奥へ飛び
キャストの姿が現れた!

よし!
ここまでくれば、もう大丈夫♪

キャスト全員の歌声が場内に響き渡る。
歌の2番は声楽隊の美しい歌声と演奏に乗って
キャスト陣がパワフルなダンスを踊りまくる♪

そして、直虎と桜の精が登場!

終わり方がはっきりしているので
音楽終わりと同時にお客様から大きな拍手が!
ブラボーの声も聞こえた(^^)

成功だね…良かった…

本当に大きな大きな拍手でした(^^)
ご来場頂きました皆様、誠にありがとうございましたm(__)m

終演後は、キャストが受付テント付近に出て
お客様のお見送り。
大勢のお客様の笑顔・笑顔・笑顔(^^)
面識のない方からも

 感動したよ
 良かったよ

というお声をいただきました。

30分ほどキャストがお客様と歓談。

その後、記念撮影。
カメラ撮影は、イメージバンクナカジマ様。
いつもありがとうございます!



スタッフ・ボランティアスタッフの皆さんにも
写真撮影に入っていただき、パシャ!

こうして初日はお天気にも恵まれ
大きな事故もなく、終えることが出来ました。

そうそう。
須坂市の三木市長様と市立博物館の丸山館長さん始め
大勢の須坂市の方々がご来場くださいました。

 生演奏が良かった
 声楽隊の歌声が美しかった
 バレエが美しかった
 衣装が華やかだった
 役者がパワフルだった
 総踊りが見応えあった

というご感想は毎年いただいているが
今年は、オープンエアを初めてご覧になられた方が多く

 想像以上に素晴らしかった
 こんなに凄い舞台だとは思わなかった
 面白くて感動した

というご感想が届いています。

リピーターの方々からは

 これまでで一番わかりやすかった
 これまでで一番エンターテイメント性が高かった
 長かったけれど、長さを全く感じなかった
 
と言うご感想をいただきました。

が、やはり「長い」という声もあり
もっと圧縮できるのではないかとのご意見も…

それと、私自身が気になった点
声が聞きとれない、というご意見も届き
これは明日、原因を追究し修正しようと決めた。

上演時間に関しては私の力不足…
申し訳ありません。
これに関して、現時点での修正は不可能なので
もし再演が決まった暁には精査して
時間短縮に努めたいと思います。

生演奏シーンでいくつか不明瞭な点があり
それも修正して、明日の千秋楽は
更に完成度を上げた舞台を目指そう!

まずは初日、無事故で終えられて良かった.。o○
動員は約500名。
大勢のお客様にご来場いただけて、感謝です。

が、通常日曜日のほうが動員が減るので
今年も1000名を超えられそうにないのが残念…

後片付けをして、舞台にブルーシートを敷いて解散。

ふと、ブースを見ると―

照明のHさんが、オペレーター席に座り
照明チェックをし続けている。
連日連夜、遅くまでお疲れ様です。
有難いことです、ホントに。

そうだ…一か所だけ気になった照明があった…
言うべきか言わざるべきか…
ちょうどその時、そのシーンの照明が照らされた!
なので、希望を伝えてみたところ
快く変更してくださって、感謝!

本来なら最後までご一緒すべきところだが
今日は、千葉から妹が来ていて
私の帰りをホテルで待っているため
お先に失礼させていただくことに。

その後、ファミレスにて妹と私の家族で食事会。

妹は舞台に大変感動した様子。
彼女は2001年の初回オープンエアに
今回のようにお手伝いに来てくれて
その後は、オープンエアを見る機会がなかった。
15年ぶりに観たオープンエアは相当凄かったようで
15年の成長を褒め称えてくれた。
特にダンスと芝居が上手く融合している点が
とても気に行ったようだった。
15年前は、ダンスと芝居が分離して見えたらしい。

辛口の彼女がここまで手放しに誉めるとは
思ってもいなかったので、私の方が驚いたくらい。

衣装デザインしてくれた上に
わざわざ千葉から来てボランティアをしてくれた妹が
舞台を観て満足してくれて、本当に良かった。

15年ぶりに観た人でなければ、その違いはわからない。
そういう意味でも、妹に観てもらえたことの意義は大きい。

15年間、継続して来て良かった…と素直に思った。

さて…明日は二日目だが千秋楽でもある。
更に完成度を上げて、より良い舞台にしていこう!


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