蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

あと少し・・・

2012年10月12日 23時27分30秒 | 日記
今日、ようやく文化芸術に関する県へのご提案を
県知事にご送信することができ、ホッ。

私の予定では、火曜日に送ることになっていたが
三日もずれ込んでしまった。。

シアターWSの台本も何だかんだで遅れていて…

明日の稽古までに、何とか脱稿しなければ!

午後、予定していたサンクスの会場下見を
劇団員のWケンジ君にお願いして
夜の稽古も自主稽古にしてもらい
自宅に引きこもって執筆作業。

今回は「星の王子様」(サン=テグジュペリ)から
着想を得て創作した書き下ろし作品。
原作とはかなり違うので、あしからず。

とはいえ、原作に関する本は10冊以上読んだ。
これまでも翻訳本は、シェークスピアやチェーホフなどを読み
翻訳者によって訳し方にかなりの違いがあることは知っていたが
実際上演することがなかったので、どの英語がどう変化し
どのように触感が異なるのか、まで研究したことはなかった。
漠然と、全然違う!と思っていただけだった。

が、今回は、短くてあっと言う間に読めるので
翻訳者が異なる4冊の本と、ネットで発見した新訳文を
何度か読んで、違いをはっきりと認識。
本当は翻訳者別の対照表を作成すると良いんだろうね。
そこまでかける時間がないのが、少々残念。

その他に、サン=テグジュベリ氏の生い立ちや
奥さまの自伝、分析本なども数冊読破。

最初に原作を読んだ時と、作者の背景を知った後に読んだ時では
感じ方が全く異なり、その違いに自分自身が驚いた。

一言の重みが違って感じられるんだよね。

執筆者の足跡を辿る必要性って、ここにある。

やっぱり役者にとってもこの作業は重要だね。
だって、台本が書かれた背景を知ることで
発する台詞の重みが変わるもの。

いつものことながら、背景を探り、色々情報を入れ過ぎたおかげで
先週あたりは、とっちらかって、どうしよ~!って感じだったけど
原作から離れて、私が大切だと思うことだけ抽出したら
何となく、流れが出来始めた。

今日中に書き上げたかったが、ラストがどうも納得できず…
無理やり仕上げれば出来ないことはないが
あと少し、閃きが降りて来るのを待ってみることにしよう。


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