蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

須坂市長のメルマガに「維新の彗星」が登場❣ 感謝‼

2021年03月25日 23時01分07秒 | 日記

3月19日の信濃毎日新聞・建設標という読者投稿欄に
「維新の彗星」上田公演をご覧になった方のご意見文が
掲載されました~

タイトルや劇団名が出ていないので
観劇された方やチラシ・ポスターをご覧になった方しか
おわかりにならないかもしれませんが・・・

ご投稿くださった方、誠にありがとうございます!

これをお読みになった須坂市長が
この度、市長のメルマガに
「維新の彗星」長野公演詳細が掲載された。

記録としてここに全文を掲載させていだきます。


「維新の彗星 信州の偉人 赤松小三郎」

NPO法人 劇空間夢幻工房により
演劇「維新の彗星 信州の偉人 赤松小三郎」が次の日程で上演されます。
(すでに、上田公演及び飯山公演は終了しました。)

●長野公演
 日時:2021年3月27日(土)17:00~/3月28日(日)14:00~
 会場:松代文化ホール(〒381-1231 長野県長野市松代町515番地―2) 
 上演時間:二幕 3時間(休憩15分を含む)/開場30分前
 原作:江宮隆之著「龍馬の影」
(江宮隆之氏は、「将軍慶喜を叱った男 堀直虎」を執筆されており
 さらに、須坂市で度々、ご講演をいただいており
 須坂市にご縁があります。)

脚本・演出 青木由里(日本演出者協会&日本劇作家協会会員)

《あらすじ》(劇団ホームページより)
信州上田藩の貧しい武家に生まれた赤松小三郎は幼い頃から
数学と天文に興味を持ち、片時もそろばんを離さない。
凧づくりが得意。
山の向こうの世界を夢見て
いつかあの山の向こう側にいきたいと願っていた。

学問に励み優秀だった小三郎はついに
上田藩から江戸での研修許可がおりる。
算数・測量・天文・地理 西洋の学問を学ぶも
黒船来航に衝撃を受け、日本の未来のために
諸外国の造船、武器などの技術や兵法を学ぶ必要があると痛感。

勝海舟(麟太郎)との出会いにより
幕府が開設した長崎海軍伝習所へ院外聴講生として学ぶが
いつしか勝の右腕となって良き働きをするようになる。

しかし幕府は、知恵と才能がある小三郎よりも門閥を優先させ
小三郎はアメリカ行きの船に乗ることができなかった。
傷心の小三郎は泣く泣く上田に帰還。
次男のため養子になって結婚。
この頃、松代に蟄居中の佐久間象山から手紙が届き
象山と会う機会に恵まれ、これが日本の中心地・京都で
塾を開くきっかけとなった。

この時期に「英国歩兵練法」を翻訳し
攘夷派と開国派の争いが激化する中
小三郎は「天幕一和(てんばくいちわ)」を唱え
平和的解決を目指すが―

実は・・・

信濃毎日新聞建設標の3月20日に
この演劇について、次の投稿(要旨)がありました。

「信州の偉人劇で伝える魅力

 何より良かったのは、地元の偉人がこうした演劇に取り上げられ
 それが若者世代によって演じられていることだった。
 地元の偉人の業績を子どもたちにどう伝えたらいいのか、思い悩んでいた。
 それが今回、体感を刺激する舞台を目にしたことで
 興味を喚起する新たな方法があることを知った。
 舞台芸術を通して、子どもたちをはじめ
 より広範囲の方に心地よく受け止められるのではないか。

 願わくは、この劇団のこの演目を
 地元の文化遺産のような形で
 子どもたちに提供するシステムができないものかと思う。」

須坂キッズシアター・プロジェクトの主催により
NPO法人劇空間夢幻工房は、須坂市で堀直虎を題材にした
子どものみによる公演をされ、好評です。

この公演の目的は、建設標の投稿にあるように
堀直虎を子どもたちに理解をしてもらうことです。
須坂新聞WEBサイト 「ストレートタイガー直虎」小学生だけで1月6日に創作劇 

赤松小三郎は、あまり知られていませんが、幕末の偉人です。

「龍馬の影 悲劇の志士・赤松小三郎(江宮隆之著)」では
次のように紹介されています。


 旧上田藩士で洋式兵学者の赤松小三郎(1831~67年)。
 幕末、坂本龍馬よりも早く議会制政治を提唱したものの
 維新を前に暗殺され、歴史に埋もれた。
 その業績を掘り起こし、波乱の人生を描いた時代小説。

 向学心に燃えた小三郎は、18歳で江戸へ出て
 25歳の時、勝麟太郎(海舟)の門下生となる。
 勝の勧めもあって、長崎の幕府海軍伝習所で
 オランダ人から洋式兵学を学び
 ヨーロッパの政治制度へと知識を広げた。

 ともに勝の弟子だった小三郎と龍馬だが
 「小三郎は、龍馬の二歩も三歩も先を歩いた」と著者は述べる。
 小三郎は、幕府の要職にあった松平春嶽に提出した意見書で
 上下議院制度、議院内閣制といった「公議政体論」を訴えた。
 それは、龍馬が後に考えた政治綱領「船中八策」と内容が「そっくり」だった。

 だが、「歴史の神は、龍馬にはスポットライトを当てるが
 小三郎にはピンライトさえ当ててはくれない」。
 1867(慶応3)年9月、「幕府の密偵」と疑われた小三郎は
 京都の路上で薩摩藩士に斬殺された。

 著者は、議会政治の先唱者として小三郎を評価。
 「小三郎、龍馬、どちらも流血革命を忌避し、
  穏便な形での幕府から朝廷への『政権交代』を考えていた。
  その共通点に驚かされる」
 と書いている。


須坂市で3年連続継続している「須坂☆キッズシアタープロジェクト」は
幕末の須坂藩第13代藩主・堀直虎公を主人公に描いた「Straight Tiger 直虎」を
小学生が演じて歌って踊る演劇企画。

この企画の演出・脚本を私が担当し
夢幻の劇団員が小学生の演技指導にあたっている。

これまではドリーム・コンシェルさんの企画だったが
継続事業にするために昨年暮れ、実行委員会が発足し
来年度の開催も決定している。

この「Straight Tiger 直虎」の初演は
夢幻工房主催の野外劇「NAGANO open-air THEATER 2015

これは2001年から我が劇団が継続している市民劇で
15周年記念公演と銘打ったこの年は
より一層地元に根差した作品にすべく
長野県北信地方の偉人を探していたところ
江宮隆之先生の「将軍慶喜を叱った男 堀直虎」に出会い
タイトルにひかれた私は早速購入して読破。

幕末のことは何となく知っているつもりでいたが
直虎公のことは全く知らなかった。

この本との出会いで衝撃を受けた私は
すぐに舞台化を決定し、2015年8月に
小布施総合公園で上演するに至った。

それをご覧になった須坂市長始め須坂市の方々から
この舞台を堀直虎公没後150年記念企画として上演したいという
お申し出をいただき、2017年4月に住民参加の演劇として
メセナホール大ホールで上演させていただいた。

芝居、生演奏、歌、ダンスのコラボによるエンタメ風の舞台は
満員御礼、大好評で幕を閉じた。

これで終わらせたくない・・・と思う方も大勢いて
もちろん私もそう思い、市長や支援者の方にご相談したところ
翌年ドリーム・コンシェルの杉本さんが主宰となって
「須坂☆キッズシアタープロジェクト」が発足され
須坂市民が誇るお殿様・直虎公の舞台が
毎年上演される運びとなった。

ご縁がご縁を結び、熱い思いの人が集まれば
道が開けていく・・・

まさに「念ずれば花開く」
これは赤松小三郎さんの墓石に刻まれている言葉。

今回の「維新の彗星」もこれで終わりにせず
何らかの形で継続していけたら・・・と思っている。

建設標の投稿が一石となり、何かが動き始めたら・・・

考えるだけでワクワクする♪

 

そうそう!

飯山公演を観劇してくれた青年から
今日、嬉しい感想が届いた。


色々と考えさせられるお話でした😌

考えさせられた事は、
今や当たり前、むしろ若者たちの中には
気持ちが離れつつある人もいるであろう議会政治を
命を落としてまで唱えると言う事そのものが
現実的を通り越して非現実的に思えてしまう自分と言うか…😅

今まで概念に無かった事を教えてもらった気がします💡
自分も理容業を通じて新しい概念やサービスを提供したい
ニーズに応えるのではなくニーズを作っていきたいと思う気持ちが
一層強まりました😌
ハードル上げてしまいましたかね?w


そう・・・自分の概念にない考え方や
価値観を知ることができるのも
観劇の醍醐味の一つ。

舞台は、様々な角度からのアプローチを施しているので
十人十色の捉え方があって良いし、あるのが普通。

ただ、この青年のように舞台から刺激を受け
小三郎さんと自分の違いを知り
自己の生き方を考えるきっかけになってくれれば・・・
という願いを込めて製作した作品であることは確か。

さあ、明日は巡回公演の最後となる長野公演の仕込み!

お客様が大いに楽しめる作品を目指し
創り上げていこう❣

ご来場予定の皆さま、会場でお待ちしています!

当日券は開演の90分前から販売となります。

偶然予定があいた方は、ぜひとも会場にお越しください。

観て損のない舞台だと思います(*'▽')

 

 

下記は本日の稽古の様子♪

  

 



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