蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

運気が上がる日♪

2016年12月21日 15時49分23秒 | 日記
今日は冬至。

一年の中で太陽に照らされる時間が一番短い日――

冬至の日は、太陽の昇る高さが一年でもっとも低い。
なので、必然的に日没が早くなるってわけ。

今日を境に、また日は長くなっていくんだよね。

冬至のことを一陽来復とも言うんだって。

一陽来復(いちようらいふく)とは・・・

これは中国の「易経」に出てくる言葉。

中国の昔の暦では10月はすべて陰の気で覆われ
11月になると陽の気が復活し
冬至を境に長くなっていくため
衰えていた太陽の力が甦って来るという意味。

わかりやすく言うと・・・

冬至は太陽の力が一番弱まる日で
この日を境に太陽の力が復活!

このことから、運気が上がる日としているそうで。

つまり、みんなが上昇運に転じる日!

ってことは、全世界の人々が上昇運に転じることができる?
だとしたら、凄いことだよね。

日本人は昔から縁起を担ぐ国民で
「ん」のつくものを“運盛り”といい
運気が上昇するように冬至の日には
「ん」が2つく食べ物を食べていた。

れんこん、だいこん、にんじん、ぎんなん
きんかん、かんてん、うんどん(うどん)

「ん」のつく名の野菜を食べて、「運」を盛る。
それが、昔ながらの縁起担ぎ「運盛り」♪

運盛りは縁起担ぎだけじゃない。
栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵だった!

土用の丑の日に「う」のつく「うなぎ」を
食べるようなものか・・・

アレ?
じゃ、なぜかぼちゃを食べるんだっけ?

当然のように冬至はかぼちゃを食べるものだと
思い込んでいたが、うんはつかないよね。

で、再調査!

かぼちゃを漢字で書くと南瓜。

これ「なんきん」とも読むらしい。

お?

「ん」が2つだ!

そうなんです!

かぼちゃも運盛りのひとつだったんですねぇ~

かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富で
風邪や脳血管疾患予防に効果的。
本来かぼちゃの旬は夏だけど
長期保存ができるので
冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあったそうで。


じゃ、柚子湯は?

運盛りじゃないよね?

で、またもや調査(笑)←モノズキ

どうやら、運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)らしい。

昔は毎日入浴していなかったので
一陽来復のために身を清めるってもわかる。

冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには
邪気がおこらないという考えもあったそうな。

端午の節句の菖蒲湯も同じなんだって。

刷り込まれて当然のように思っていた年中行事
意味を知ることも必要だよね。

っていうか、多分、教えてもらったんだわ、小さい時。

けど、意味は忘れて、行為だけが残っている・・・

あ、役者の演技と似てる・・・
中身を忘れて、行動だけを覚えている、というところ。

意味は忘れるけど、行動は覚えやすいのか・・・
指導のヒントになりそうな気がする・・・


というのは、置いておいて(笑)

ついでだから・・・と思って
更に冬至について調べみた。

と、こんな記述を発見!

クリスマスは、太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭と
キリストの生誕が結びついたもので
その年の冬至が12月25日だったため
諸説あったキリストの降臨日が12月25日になったといわれている――

クリスマスってそういう意味だったの?
イエス・キリストの生誕のお祝いだと思ってた・・・

イエス・キリストの誕生日は実際はわからないとも言われている。

その昔は「イエスは生まれながらに救世主であった」という解釈から
一月一日を誕生日としていた時代もあるようだ。

なんでも、 教皇ユリウス一世が
「イエスの誕生日は十二月二十五日である。」と布告
で、 キリスト教国全体でこの日を降誕祭として祝うようになったそうで。

クリスマスが12月25日に祝われた最古の記録は
西暦354年だとか。

へぇ・・・

クリスマスも作られた歴史の一つか。

祭りだって似たようなものか。

大切なのは“祈り”――


よし!

柚子湯に浸かって、運盛りの食べ物を食べて
運気を上げて行こう!!


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