蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

合同公演稽古見学

2016年02月23日 23時41分17秒 | 日記
4月と5月に予定している合同公演での
夢幻工房の役割は、キャスト及び制作、スタッフである。

作・演出は、演劇グループ21の村上雅人さん。

私は演出ではないため、自分の稽古時のみ
稽古場へ行くという日々が続いていた。

本番まで2ヶ月を切り、そろそろ他のシーンの稽古を
時々覗いてみようかと思っていたところ
演出の村上さんからも稽古見学要請があったので
先々週あたりから、集団稽古に出席。

夢幻のオープンエア一般参加者から
抜擢したキャスト陣に関しては
私も可能な範囲でフォローをしていくつもり。
で、夢幻の稽古日に一般参加メンバーの
抜き稽古を行うことにした。

今日は、男性キャスト中心の稽古に顔を出してみた。

残念ながら欠席者が2人いて
全てを見学できなかったけど
何となく今の状況は理解した。

今回の芝居は、男性キャストが多く
骨太な芝居であることは間違いない。

村上さんのアプローチを見ながら

 なるほど~

と思うこともあれば

 うーむ…

と思う瞬間もある。

演出する人によって、アプローチ方法は異なる。

最終的に良い舞台にすることが目標であり
その目標が達成されることが何よりも大事。

村上さんのアプローチは内面が中心。

演出からのダメ出しをそのまま受け取り
それを忠実に演じようとしている役者には
何となく戸惑いがあるように見えた。

大切なのは、その役の根っこ。
根っこは、その役の物差しになる。
宗教で言えば曼荼羅であり本尊。
要するに、その役にとって一番大切なもの(こと)

言葉のロジックに囚われ過ぎると
この一番大切なもの(こと)が抜け落ちるんだよね。

演出はそれを元にしてダメ出しをするが
時に、役のイメージがあり過ぎると
そのイメージ通りに役者を動したくなる傾向がある。
私も時々これをやらかし、後で修正することも(汗)

つまり、演出は根っこを中心に据えて
ダメ出しをしているのだ。

役者陣はそれを忘れてはならない。

他者の演出を見ながら、自分を振り返る良い時間だ。
このような機会をいただけたことに心から感謝!

今回は村上作品であり、私はあくまで
脇からのサポート役に徹していくつもり。

縁の下の力持ち♪ って奴ですわ(笑)

一番の難関は、自分の役作り(^_^;)

私の役者としての出来の良し悪しが
そのまま作品の良し悪しになる―
それくらい重く重要な役.。o○

これまで経験したことのない台詞量!

現在、毎日2時間程度、繰り返して自主稽古中。

よどみなく台詞が出るようになるには
外郎売のように、何をしていても台詞が
スラスラ出る状態に仕上げねばならない。
いくら心理や感情がわかっていても
台詞が出てこないことにはお話になりませぬ。

ほぼ台詞は入ったと思ってベッドに潜り込む。

が、次の日の夕方にはいくつかの台詞が出てこない―

そんなことを繰り返しつつ、何としても今週中には
全ての台詞を完璧に入れようと挑戦中。

だってね、そこからがスタートなんですから(汗)

自分が演出・出演しているときは
台詞が入るのが一週間前・・・
なんてことがシバシバだった。

酷い時は3日前なんて時も・・・

なので、いつも終演後は後悔ばかりで

 もう役者は出来ないかな・・・

と思いつつ

 次回こそは!

と努力し続けたが、演出しながらでは
2週間前に入れるのが精一杯だった。

それが一カ月以上前に大量の台詞を
覚えることが出来たとすれば
こんな有難いことはない。


いよいよオープンエアシアターの一般公募が始まる。
その前に、何としても役を自分のものにしたい・・・

今年もオープンエアを心待ちにしている方々が大勢いらして
お会いするたびに激励のお言葉をいただいている。

皆様のご期待に沿えるよう、全てをやり切ります!