アンティークのある暮らし  DORIS

ハウステンボス在住のネットショップ「DORIS」店長のブログです。http://mttaki.shop-pro.jp/

イギリス旅行記~ロンドンの地下鉄で切符がすり替えられた!?

2013年04月03日 | イギリス

3月24日 日曜日だし、相変わらずみぞれも降っていてものすごく寒そうなのでゆっくりしようと

と思い遅めの朝食をとり、10時過ぎにパディントンの地下鉄の駅へ。いつものように機械に7,30

ポンドを入れて一日乗り放題の切符を購入。

 

二つ目の駅で降りようと改札口を通ろうとしたら通れない。別の改札ゲートにトライしても

やはりダメ。切符を見てみると「あっ、私が買った切符じゃない!さっき、確かに7,30ポンド

を入れて切符を買ったのに・・・よく見ると、私が買ったのはゾーン1,2なのに、この切符は

ゾーン1,2,3,4,5になっている。しかも、日付は昨日のだ!値段も違う!」私は窓口を

叩いて駅員さんを呼び事情を話した。駅員さんは私の切符を見ると「なんだこれは昨日の

切符じゃないか」 「でも、私は確かにパディントンの駅で切符を買ったんです。だから、今

ここに来ているわけで・・・・」と私。駅員さんは面倒くさそうに「切符をちゃんと確かめなかった

のはあんたの責任だ!」と言って、また自分の席に戻って行ってしまった。

 

私はしばし放心状態で頭の中が真っ白になり「ええー、どういうこと?確かに私は10分前に

7,30ポンドを払って切符を買ったのに、なぜ違う切符にすり替わっているの?なぜ?・・・」

しかし、このままここにいるわけにはいかない。再び駅員さんに向かって窓ガラスをたたく。

「あのー、じゃあ、私はどうしたらいいんでしょうか?」「新しい切符を買うしかないね」

「「じゃあ、買います。ゾーン1,2のを下さい・・・・」私はまた7,30ペンスを払って新しい切符を

手に入れる。今度は大丈夫だ、と思いながら改札口を通ろうとするとまたまた開かない。「なぜ

?」と不安になっていると係員らしき女性がやってきて一番端の改札口に呼ばれ、「ここで買った

切符では通れないのよね」と一言(そんなら、早く言ってよね)。

 

ついでに、このいきさつをその女性に話したら「そんなこと信じられないわ」と怪訝そうな顔で

私を見たので「私だって信じられないです。こんなこと初めてだから。切符はずっと握りしめて

いたので誰かにすり替えられたとは思えないし、もしかしたら駅の機械が壊れていたんじゃない

でしょうか?」と私。「そんなことはありえない!」ときっぱり言い張る女性。もう何を言っても

無駄だ、この女性も駅員さんも、たぶん私のことを「頭のおかしな外国人」もしくは私が不正を

働いてお金をごまかそうとしたと思っているに違いない。

 

私は諦めて駅を出た。外はまたまた激しいみぞれが・・・・寒さの中を歩きながら悔しくて涙が出た。

お金は日本円にしたら千円ちょっとなのでたいした額ではない。私自身の人格を否定されたことが

悔しいのだ。日本なら地下鉄の(もしくはJRの)駅員さんがこういう態度をとるだろうか・・・最初から

私のミスだと非難し、私を見下したような態度をとるなんて・・・・

 

その後は、目指すお店もなかなか見つからず、やっと探し当てたと思ったら閉まっていたりして

その日はさんざんだった。

 

しかし、いったいあれはなんだったのだろう・・・・私はけっこうおっちょこちょいのところがあるので

スーパーなどでも違う会員カードを出してしまったりすることがある。だから、旅行中はそんなミスを

しないために、使い切った一日乗車券はその日のうちに破ってゴミ箱に捨てている。だから、私が

前日の乗車券をまた使うと言うことはあり得ない。しかも、私が購入した切符とすり替わった切符は

ゾーンも値段も明らかに別のものなのだから。

 

いったいどうしてこんなことが起こるのだろう・・・・誰かが、電車の中で私が油断した際に自分の

切符をすり替えたのだろうか?いいや、それなら同じ右ポケットのコートの中に入れておいた財布

を盗る方が価値があるのだから。どう考えてもどちらかの駅の機械が壊れていて、私の切符と昨日

の使用済みの切符がすり替わって出てきたのだ、と私は考えている。

 

ちなみに、その件を帰りのヒースロー空港内で出会ったイギリス人の女性に話をしたところ、彼女も

そんな話は聞いたことがありませんと言う。私だって、イギリスに通いだして二十数年、ロンドンの

地下鉄には数え切れないほど乗っているけれどこんな経験は初めてなんだから。

 

これが、今回私がロンドンで体験した「ありえない話」です(長らくお待たせしました)。連れ合いが私の

話を聞いて「そんなに嫌な思いをするならなロンドンに行かなきゃいいのに・・・」と一言。「だって、リバティ

とかロンドンにしかないお店があるんだもの・・・」と私。

 

もし、ブログをご覧のみなさまの中で私と似たような体験をした、もしくは話を聞いたことがあると

いう方はお知らせくだされば嬉しいです。だって、このままでは私の「冤罪」は晴れないのですから。

コメント (2)
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