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フレート・フォワーダー、フォワーダー、混載業者、乙仲さんと貿易アドバイザー

2012年07月20日 | 貿易取引
恒例の金曜日の夜です。もうじき10時になります。以前に比べれば “The night is still young.” (自分的な訳をすると、「まだ宵の口」本当はもっとロマンチックに使いたいのですが)。もう半年以上、「朝方人間改造計画」を行ってきましたが、結局「元の木阿弥」で夜の残業が戻ってきています。

前回のブログで車で船会社へ行くと書きましたが、最近の傾向は輸出者は殆ど船会社へ行く事がなくなっていると思います。貿易実務も近年かなり変遷を遂げています。15年くらい?前までは、輸出者は自分で船会社へ直接連絡を取り出荷する貨物出荷の予約を行っていました。船腹の予約(教科書的)とかBookingといいます。(ホテルの予約などの場合もBookingという言葉は使います。Reservationと同様の意味でしょうね)近年は、船会社へ直接bookingするのではなく、殆どの場合はフレート・フォワーダーにブックすることになります。

フレート・フォワーダーっていう言葉はあまり耳慣れない言葉だと思います。今日はこのフレート・フォワーダーについて話したいと思います。

同意義の言葉では、フォワーダー、通関業者、混載業者、コンソリデーター、海貨業者、乙仲さんなど色々な呼び方があります。すでにぼうえきを行っている皆さんは乙仲というとピンと来ると思いますが、最近はあまり「乙仲」さんという言葉は使わない傾向にあります。私も、乙仲さんとは決して言いません。

どのような仕事をする業者さんでしょうか。
皆さんもきっと知っているかもしれませんが、どのような貨物でも輸出したり、輸入したりするときには必ず税関に申告しなければなりません。私への相談にも多いですし、顧問契約の場合も多いのですが、この通関の手続きを含めてお願いしたいという場合が殆どです。

実は、貿易業者(輸出も輸入も)はこの通関手続きは自分では行いません。通関手続きをフォワーダーさんに依頼(委託)して行ってもらうのです。

また、港はとても広いです。出荷する貨物は広い港のどこへ持っていけば良いでしょうか?港は岸壁(埠頭)や倉庫、コンテナ・ヤード、税関や植物検疫所や動物検疫所、船会社の事務所など色々な施設があります。出荷しようとする船はどこの埠頭に接岸されるのでしょうか?船の側まで自分の貨物を持っていくのでしょうか? 通関はどこでするのでしょうか?どこで自分の貨物を船会社に引渡すのでしょうか?
答えは、貿易会社はとてもこのようなことはできません。フォワーダが全部引き受けてくれるのですね。

こんな訳で、フォワーダーは港或いは飛行場で活躍してくれるプロフェッショナルな企業です。貿易業者にとってはなくてはならない大切なパートナーです。

今日は、この辺にしておきます。フォワーダー其の1としておきましょう

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