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古賀メロディ聴き比べ14:新妻鏡

2010年03月13日 | 歌謡曲
 日米開戦の前年、昭和15年(1940)に東宝映画『新妻鏡』(主演:山田五十鈴
、岡譲二) の主題歌として作られ、映画ともども大ヒットした。
1956年に再映画化(主演:池内淳子、高島忠夫)され、島倉千代子が特別出演した。
 「新妻鏡」は小島政二郎の原作。文代は、見合いの当日、隣家の少年・邦男に誤って空気銃で目を射たれてしまう。病室に邦男を連れて兄の博が見舞いにくるが、文代は冷たく追い返す。薄幸な美女がたどる数奇な運命と、純粋な愛を描く。

 古賀政男

<「新妻鏡」 自選聴き比べ>
1.霧島昇、二葉あき子 初めてレコードをだした時の歌唱。
2.島倉千代子 戦後島倉千代子がカバー曲としてレコード化しヒットした。クリアーな声がこの曲にピッタリ。


     新妻鏡

  作詞:佐藤惣之助 作曲:古賀政男
  歌:霧島昇・松原操 (昭和15年)

 1 僕がこころの 良人なら
   君はこころの 花の妻
   遠くさびしく 離れても
   なくな相模の 鴎どり

 2 たとえこの目は 見えずとも
   聖(きよ)いあなたの おもかげは
   きっと見えます 見えました
   愛のこころの 青空に

 3 むかし乙女の はつ島田
   泣いて踊るも 生計(くらし)なら
   清い二人の 人生を
   熱い泪で うたおうよ


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2 コメント

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「新妻鏡」 (メロディ)
2018-04-10 22:52:00
「新妻鏡」(佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲)

「新妻鏡」・・太平洋戦争直前、昭和15年、東宝映画『新妻鏡』(佐藤惣之助作詞、古賀政男作曲)は、目の見えない新妻が苦労の果てに結ばれると言う話で、霧島昇、二葉あき子歌。
「目ン無い千鳥」(サトウハチロー作詞,古賀政男作曲、霧島昇・ミスコロムビア歌)もすばらしい挿入歌。

古賀メロディは「人生の並木路」「影を慕いて」「あけみの唄」など人生の、青春の苦悩をテーマにしたものにより名曲が多い。

その中で 詩人・佐藤惣之助の歌には人生の苦悩、青春の苦悩を歌った歌が多いですが、人生の苦悩を歌った詩としては、『人生の並木路』にも匹敵したすばらしい応援歌ではないかと思います。

歌にはないが、二番と三番の間に・・

(三)
強くなろうよ強くなれ
母となる身は幼児(おさなご)の
愛の揺籠花の籠
なんで嵐にあてらりょう

「遠くさびしく離れても」・・と言うと結婚式には不向きかもしれぬが、一語一語味わいに満ちた詩で、「強くなろうよ 強くなれ母となる身は幼児(おさなご)の」

・・今の歌とは決定的に違います。まだ日本が貧しかった時代、貧しくとも心豊かだった時代が生んだ、すばらしい、人生・青春の応援歌ではないでしょうか!。

この歌は、すごい重みのある歌といえ、男女・年齢を問わず勇気ずける人生の応援歌として、今の世でも生きている時代を超えた普遍性を持った、味わい深い歌だと思います。


強くなろうよ強くなれ ・・
こうした重い歌詞が、簡潔な言葉が
簡潔な詩の中に、さりげなくちりばめられている名曲である。

この佐藤惣之助の詩を目にするなり古賀政男が感涙に楽譜を濡らしながら作曲した名曲。

児童虐待が珍しくなくなった今の飽食の時代、ぜひ聞かせてあげたい。

「目ン無い千鳥」・・薄幸の美女が辿る「数奇な運命と美しい愛の物語」 (メロディ)
2019-02-21 22:48:17
「新妻鏡」、とてもいい曲だと思います。

この時代の歌は人に寄り添い、やさしさ、温かさに満ちています!、詩人の作る優しい詩,一流作曲家の作り出す優しいメロディ、貴重な日本の文化遺産です。いつまでも残しておきたいですね!。。

現代ではいろんな人が作詞、作曲されたくさんの歌がでいますが、このように場面が浮かび心に残る曲がないのが残念でなりません。 
 
このようなきれいで心に残る曲を後世に伝え、これからも数少ない名曲を大切にみんなで歌い継がれるようにしたいですね!。

「新妻鏡」と、もうひとつの「目ン無い千鳥」(サトウ・ハチロー作詞)は、日米開戦前年、昭和15年(1940)に公開された,小島政二郎原作、東宝映画「新妻鏡」の挿入歌です。(主題歌「新妻鏡」(佐藤惣之助作詞)のB面)

戦前戦後2回映画化され、戦後テレビドラマでも3回放送されています。

映画化(1940,1956) 

TVドラマ化(1966,1869.1974) ・1969年挿入歌「目ン無い千鳥」 歌・大川栄策

♪目ン無い千鳥の高島田 見えぬ鏡に いたわしや 曇る今宵の 金屏風 誰のとがやら 罪じゃやら・.・

「目ン無い千鳥」とは、「目隠し鬼ごっこ」のこと。

子供の空気銃の誤射によって失明した薄幸の美女が辿る「数奇な運命と美しい愛の物語」。

詩人サトウ・ハチローは、 目が見えぬということを、一言も触れずに,それを短い言葉であらわしています。

多分、今ではこういう歌はできないでしょう。

この美しい歌が、放送禁止曲とかになったということはありません。

太平洋戦争前に、こうした「青春歌謡」ができていたことは驚きです。

日本がまだ草深くまずしかった時代、貧しくもこころ豊かな時代だからこそ生まれた歌でしょう。

飽食の時代といわれ久しいですが、日本が豊かになるにつれ、こうした歌が歌われなくなっていると言うことは残念なことです。


目ン無い千鳥
作詞 サトウ・ハチロー  
作曲 古賀政男
昭和15年(1940)

1 目ン無い千鳥の 高島田
  見えぬ鏡に いたわしや
  曇る今宵の 金屏風
  誰の科(とが)やら 罪じゃやら

2 千々(ちじ)に乱れる 思い出は
  過ぎし月日の 糸車
  まわす心の 杯に
  紅はさしても 晴れぬ胸

3 雨の夜更けに 弾く琴が
  白い小指に 沁みてゆく
  花が散る散る 春が逝く
  胸の扉が また濡れる

4 目ン無い千鳥の 寂しさは
  切れてはかない 琴の糸
  青春(はる)の盛りの 若い葉に
  咽(むせ)び泣くよな 小糠(こぬか)雨


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