KFS会員誌「フェーマス」の「絵本のサプリ」のカットの仕事。
3回目。(これで私の担当は終わり)
たった3回のイラストぐらい
同じタッチというかスタイルというか世界観というか
で描けないものかと自分でも思うのに
テーマをもらうたびに右往左往して
自分の軸というものがない。
ついつい説明的になり過ぎてしまっていけません。
あらためて前任者の方々の偉大さを知る。
今回のお題は「鉄腕アトム」だった。
なんで「“絵本”のサプリ」でアトム??
と焦った(キャラクターそのものは描く訳にはいかないから)ことはさておき
エッセイの中で谷山さんは、
やりきれない理不尽な状況にあっても、まっすぐ生きていきたいという意思を
手塚治虫さんはアトムに託したのでは、というようなことを書かれている。
「人魚姫」について書かれた際も、
どんなに理不尽でも、不幸から抜け出すためには
自分で縮こまった自分の心を広げていくしかない
とあって、
谷山浩子さんのように、才能に恵まれて名を成して
多方面で活躍している人でも(だからこそ?)
よくよく理不尽な思いをしているんだろうなあ・・・
などと(余計なことを)考えてしまった。
「理不尽」と言われてまず思い出すのは、私の場合
数年前に事務所(造形の)で、S本おぢに理不尽な言いがかりをつけられたこと。
一生忘れられないトラウマになりそうな一件だったけど、
自分でも知らず知らずのうちに(注意欠陥だから)
人に理不尽な振る舞いをしてしまってきたかもしれないから
まぁどうでもいいこと。
いちばん理不尽だと思うのは
子どもが虐げられたり
若い人が亡くなったりすること。
そういう理不尽な試練は理不尽だ。