今日ももたもた

絵本描いています。
たまーに更新。主に愚痴。

石井聖岳展

2009-08-08 10:58:00 | ノンジャンル


 








電気文化会館で開催中の石井聖岳展を観た。

以前同じ場所であったスズキコージ展や宮西達也展のような
作家に対する強い印象があまりなくて
今どきの、よくあるタッチの絵を描く人のような気がしていて
それほど期待していなかったのだけど、

よかったです。
おもしろかった。

原画の他にもラフが展示されていて
(展示というよりは無造作にばばっと机の上に置かれていて)
絵本がつくられる過程がわかる。
絵本作りを目指す人には参考になると思う。
たこが「どうやってそらをとぼうかなあ・・・」
と空想する「ぷかぷか」のラフは見ていて笑える。










靴下だかセーターだかをリフォームした
縫い目の荒い縫いぐるみもかわいかった。
造形で子どもたちとやっても面白そう。










コラージュや身近な草花のスケッチや展覧会の感想や
絵本の一場面で埋められた本もい~な~!
MOEからもらった手つかずのままの束見本も
こんなふうにしたらすてきだろうな、
と真似したくなった。
















それから中区役所ホールであった
「ブタがいた教室」の原作者の講演を聴き
(自分が小学校の先生だったとしても
きっと真似できないだろうな
相当の覚悟がいることだな、と思った)
同じ建物の市民ギャラリーに寄って
「21世紀の主役たち」という造形クラブの展示を観た。
知り合いの造形教室、というわけでは全然ないのだけれど、
何年か前からほぼ毎年拝見している。








(許可をもらって写真を撮らせていただきました。)
モールをこんなにふんだんに使ってしまっていいのか?という力作があった。
(多分一人の子がいくつも)
大人でもこんなふうになかなか作れないものだ。
モール作家として個展を開けるのではないか?

ちびまるこちゃんの一場面
(「わたしも富士山にいきたいよー」という吹き出し付き)
をそのまま描いた油絵(アクリル画?)があって
一瞬えっ!?と思ったが
ロイ・リキテンスタインがアメリカン・コミックの一場面を
描いたのと同様の感覚のポップアートなのかもしれない・・・
私が先生だったら
「う~ん、他のもの描かない?」と言ってしまいそうだ。
先生の度量を感じた。

それから
案内をもらった「現展」を県美術館で観て
事務所に寄って明細をもらったら
先月に引き続き今回もアシスタント手当が
交通費しかついておらず(もともと大した金額ではないが)、
あれだけ準備やら試作やら余計なお世話をしてあげているのに
ううううう・・・・
となりながらよたよた帰った。