538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

ゴモラ

2012-05-28 22:08:14 | 洋画
5月25日に発売されたDVDです。
昨年11月に公開された映画ですが・・・なんとなんと
2008年に製作されたイタリア映画。
ナポリを中心に非合法活動するギャングたちのお話し
それも現代のイタリアの一つの現実

そもそもイタリアはマフィアの国でしょ
「コーザノストラ」とかイタリア映画って
セミドキュメンタリー風な映画作るのは得意分野でもある

カモッラというのですねギャング組織は
マフィアを産んだ環境はシチリアの一族の結束だったようですが
このカモッラってのは劣悪な底辺生活圏が温床になってる
そんな中で育ったと思われる人々が生きていくには
手っ取り早く金を手に入れるには犯罪しかなく、
またつるむのも必然ですか

カモッラになるには防弾チョッキ着て銃弾撃ち込まれる試練が
ここいらから「キック・アス」はパクったらしい
と私は一人合点してますが・・・

中国の進出はスゴいですね、
プレタポルテのノウハウもおカネにもの言わせてるんだけど
カモッラは相手に有無言わせずに銃で解決

産廃による環境汚染もなんのその
産廃廃棄は金を生む手段でしかないのは
何処も同じですけど・・・

チンピラもすごいなぁ
ゲーセンで遊んで金を無くしたら
カモッラの武器庫から盗んだ銃で、その場で強盗ですものね

そんなチンピラでさえ、全力で抹殺しちゃうカモッラ
組織の規律守るには当然なんでしょうけど
人の命なんて何とも思っていない

三つのエピソードしか書いてませんが
映画は五つのエピソードを交錯させながら
血と暴力と老人たちの老獪さを
2時間15分の尺に纏めていて
ちっとも厭きませんでした

タイトルのゴモラってのは
聖書に書かれているあの邪悪と腐敗によって
神に滅ぼされたソドムとゴモラの
ゴモラですよね、そして犯罪組織のカモッラに
音でかけてゴモラなんだ!

2008年製作、イタリア映画
マッテオ・ガローネ脚本・監督作品