538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

メランコリア

2012-03-12 01:08:18 | 洋画
ラース・フォン・トリアー監督凄いですよね
鬱病で療養中にそのものズバリ「鬱病」というタイトルの
脚本を書いて仕舞われるとは・・・
鬱のお話しではあるんですけど、タイトルの
「メランコリア」とは地球にぶつかろうとする惑星の名前
確かに巨大惑星が地球に衝突するっていうのは
地球人にとっては「鬱」そのものであることに間違いはない

オープニングの映像でワグナーをバックに宇宙ってのは
「2001年宇宙の旅」をふっと思い出したけど
超スローで展開される映像は映画の内容だったのね
ってのが見終わって判るけど、

ジャスティン、クレアという二人の姉妹を通して
地球に惑星衝突という衝撃のお話しでした
全体を二章にわけ
第一章は キルステン・ダンスト扮するジャスティンの
結婚披露宴
ここでジャスティンが精神的におかしいことを
一時間に渡ってトリアー監督は描いていくけど

母親やジャスティンの上司たちの言動みてれば
彼女自体精神に変調きたしても
全然おかしくはないと思ちゃう
ってトリアー監督にしては理路整然としたシノップスに
見てるこっちが???って感じに・・・

第二章は シャルロット・ゲンズブール扮するクレア
のタイトルが冠されてますが、
キルステン・ダンストの妹が結婚披露宴に夫から捨てられ
一緒に暮らしてる
姉の旦那さんは何とキーフアー・サザーランド

惑星が月に見えるけど
その光りを全裸で浴びる キルステン・ダンスト
そうですよねまさにこれは「Lunatic 」
でも映画では姉が惑星衝突の不安から精神的に異常に

逆に妹は達観の境地を見せ始めるのが
トリアー監督の明晰な頭脳にこっちが翻弄させられちゃった(汗
そう言えば書くの忘れるところだった
キルステンさんのおっぱいおっきいンですね
ウエディングドレスの時は上げ乳だと・・・

結局惑星との衝突を回避することは叶わないわけで
モブシーンでのパニックではなく
家族が結局手を握り合い運命を受け入れる
鬱病(メランコリア)が地球を、人類をほろぼす
ってトリアー監督は比喩的に言いたかったのか

なんか震災1年目の日に家族の絆の映画を見せてもらった のか
新宿 武蔵野舘の最終回で鑑賞したのですが
そう言えば一年前この新宿で一夜をあかしたんだよなぁ