三泊四日の旅二日目は、富山へ向かいます。6時起床で、7時半に出発。鎮魂と癒やしの旅を追走するセンチメンタル・ジャーニーになりました。日本海は、今回も優しく美しい。それを育てるのが後背の山々です。
朝9時に富山県朝日町のヒスイ海岸に着きました。左奥に親不知が見えます。すでにヒスイテラス前の海岸では、何人もの人が翡翠ハンティングをしています。親不知海岸がほとんど観光客なのに対して、こちらはガチです。ほぼプロの人ばかり。装備が全く違います。ウェーダーを履いて海に入ったり、長い柄の先に網のお玉をつけたり。拾った石の量も凄いです。私も一時間少し探しました。成果は最後の日のブログにアップします。
(左)ヒスイテラスの屋上から、あいの風とやま鉄道と国道8号。トラックドライバー御用達のドライブインきんかい。ここのタラ汁定食はおすすめ。ずっと左にある食堂金森のタラ汁も絶品でした。(右)ちょうど上り下りの電車が来ました。国道8号から県道13号に左折して、田園地帯を宇奈月温泉に向かいます。
(左)富山地方鉄道本線宇奈月温泉駅前の噴水。温泉です。(右)駅前の風情ある踏切。車は宇奈月公園の横にある駐車場へ。無料です。温泉街は狭いので歩くことをお勧めします。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅は、宇奈月温泉駅から200m。通称トロッコ電車がやってきました。右の青い階段を下ると、左の赤い橋へ続くやまびこ遊歩道。左のトンネルから宇奈月ダムまで行けます。昨年の11月に訪れた際は、紅葉が見事でした。川魚を追って黒部川をさかのぼってきたのでしょう。カモメが舞っていました。
トロッコ電車が出発しました。乗客はわずかです。ただ温泉街のホテルの駐車場には、たくさんの車が止まっていました。県外ナンバーも多く、団体客も見かけました。ここから県道14号、53号を走って生地(いくじ)の魚の駅へ向かいました。約30分です。
(左)生地の魚の駅。左に鮮魚店と土産物店。右にレストラン「航海灯」と案内所。昨年と比べると客は少ないですね。(右)目の前に黒部漁港。ここであがった地魚が食べられます。
(左)昼は「航海灯」へ。はずれはありません。幻魚の天ぷらもお勧め。(右)前回はしろえびかき揚げ丼をいただきました。今回は番屋の飯。刺し身はもちろん鯖の煮付けも美味。つみれ汁が馬鹿旨でした。食後は隣のとれたて館へ。夜のつまみを買います。
(左)ここの売りは地魚。黒鯛、真鯛、スジガツオ、カレイ、マトウダイ、クロムツなど。(中)ウマヅラハギ、ホウボウ。(右)トヤマエビ、キジエビ。信州ではお目にかかれません。ホタルイカ同様、富山湾の恵みです。
(左)左上がげんげ(幻魚)。げんぎょ、どぎ、みずうお、すがよなどとも呼ばれますが、正式名称はノロゲンゲ。深海魚で見た目はあれですが、これがめちゃくちゃ美味いのです。コラーゲンたっぷりで女性にお勧め。煮物もいいですが、天ぷらをのせた幻魚丼は絶品です。
(中)ニギスとハタハタ。ニギス(正式名称)は信州では新潟系のスーパー原信でメギスとして売られています。唐揚げや天ぷらに干物も美味しい。ハタハタはきりたんぽ鍋には必須ですね。左の小バイはバイ貝の小さなもの。煮付けてほじくりながらビールのつまみに。
(右)きときとの刺し身。鯛やヒラメもいいのですが、真ん中のアラとタチウオで迷いました。結局タチウオを。他に晩酌のあてに、カニの甲羅に身と蟹味噌を詰めたものとホタルイカの沖漬けを。この沖漬けが感動ものでした。こんな大きなホタルイカは見たことがありません。味付けは醤油、酒、本味醂のみ。しかも薄味で旨味が凄い。10匹入って500円弱。これは絶品でした。
(左)10キロを超える大きなメダイ。21600円という値段も凄いですが、こんな大きなものは初めて見ました。美味しい白身で、きときと寿しなどで食べられます。(中)アラ。クエと同じ仲間ですが違います。これも信州では見たことがありません。右はイシモチ。シログチともいいます。きときと寿しへ行くと分かるのですが、北陸のお勧めはマグロではなく白身魚なのです。
(右)あからはちめ。なんですか?煮付けがいいそうです。アクアパッツァにも。右は鮎。岐阜産。これぐらいだと塩焼きよりも、昔上野の鈴本演芸場の小料理屋で食べた、中骨を抜いて素麺で巻いて揚げ、天つゆでいただく俵揚げがいいでしょうね。そのお店はなくなった様ですが。
(左)海岸べりの道を北上してほどなく北洋の館へ。漁師小屋をリニューアルしたお洒落で居心地のいいカフェです。(右)昨年の11月に案内所で勧められて訪れて、お店のお姉さんから生地という地名の由来を聞いたり、拙書の紹介をしたりと楽しいひとときを過ごしました。今回も彼女と色々話すことができました。新型コロナウィルスで来られませんでしたが、GWに大きな蜃気楼が見られたそうです。う〜ん見たい!
(左)手作り感たっぷりのお洒落で温かいメニュー。シフォンケーキとコーヒーのセット。いいですね。(右)お昼も食べてきたのでアイスコーヒーを。ブラックで。クッキーとチョコがつきます。お店のおばちゃんたちもあったかくて、いつまでも長居したくなるお店です。お土産に秋刀魚の糠漬けを買いました。若狭地方ではへしこといいます。鯖のへしこ、フグ、イカ、ハタハタなどのへしこなどがあり、私の大好物です。
(左)併設の漁具や写真の展示も必見です。昔の漁の様子や祭りの写真もあります。味のある写真ですね。(右)古い漁船の舵輪。仕事をし尽くした感があります。帰りは魚津生地入善線を北上。味のある入善の街を過ぎたところで通行止め。仕方なく国道8号へ。
親不知に寄りました。右の洞門は現役の国道8号。アップダウンと急カーブの連続で暗いので点灯とスピードダウンを。下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキを。これを知らない人が多いのは困りものです。高速道路は海の上を走っています。
(左)歌川広重が描いた親不知。江戸時代はこんなだったのでしょう。加賀藩が参勤交代でここを通るときは、人の盾を並べて殿を守ったそうです。正式には親不知子不知といいます。まず自分を守るのに親も子もない。津波てんでんこと同じです。(右)親不知ピアパークの上にある糸魚川市のまるたん坊で入浴。宿泊もできます。日本海が一望できる展望のいいお風呂ですが、いつ行っても客は私だけ。もったいないです。お勧めです。
マリンドリーム能生に戻りました。もう観光客はいません。たくさんのカモメ(海猫)が漁船の帰還と一緒に来ました。ニャーニャーと騒がしいこと。おこぼれはゲットできたかな。
日の入りは7時10分。長野の北アルプスに沈む夕日も感動的ですが、日本海の水平線に沈む夕日も染み染みといいものです。色々な想いが交錯します。生地で買った魚介類をつまみに、辛口の白ワインで晩餐。明日は信州の高原に戻ります。ハーフの可愛い女子大生と邂逅した湿原へも。
◆マリンドリーム能生から親不知へ。黒部峡谷の入り口の宇奈月ダムへ。富山湾へ。魚の駅「生地(いくじ)」と北洋の館(妻女山里山通信):昨年11月の旅の記録です。紅葉の宇奈月ダムも。前後の記事もご覧ください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
朝9時に富山県朝日町のヒスイ海岸に着きました。左奥に親不知が見えます。すでにヒスイテラス前の海岸では、何人もの人が翡翠ハンティングをしています。親不知海岸がほとんど観光客なのに対して、こちらはガチです。ほぼプロの人ばかり。装備が全く違います。ウェーダーを履いて海に入ったり、長い柄の先に網のお玉をつけたり。拾った石の量も凄いです。私も一時間少し探しました。成果は最後の日のブログにアップします。
(左)ヒスイテラスの屋上から、あいの風とやま鉄道と国道8号。トラックドライバー御用達のドライブインきんかい。ここのタラ汁定食はおすすめ。ずっと左にある食堂金森のタラ汁も絶品でした。(右)ちょうど上り下りの電車が来ました。国道8号から県道13号に左折して、田園地帯を宇奈月温泉に向かいます。
(左)富山地方鉄道本線宇奈月温泉駅前の噴水。温泉です。(右)駅前の風情ある踏切。車は宇奈月公園の横にある駐車場へ。無料です。温泉街は狭いので歩くことをお勧めします。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅は、宇奈月温泉駅から200m。通称トロッコ電車がやってきました。右の青い階段を下ると、左の赤い橋へ続くやまびこ遊歩道。左のトンネルから宇奈月ダムまで行けます。昨年の11月に訪れた際は、紅葉が見事でした。川魚を追って黒部川をさかのぼってきたのでしょう。カモメが舞っていました。
トロッコ電車が出発しました。乗客はわずかです。ただ温泉街のホテルの駐車場には、たくさんの車が止まっていました。県外ナンバーも多く、団体客も見かけました。ここから県道14号、53号を走って生地(いくじ)の魚の駅へ向かいました。約30分です。
(左)生地の魚の駅。左に鮮魚店と土産物店。右にレストラン「航海灯」と案内所。昨年と比べると客は少ないですね。(右)目の前に黒部漁港。ここであがった地魚が食べられます。
(左)昼は「航海灯」へ。はずれはありません。幻魚の天ぷらもお勧め。(右)前回はしろえびかき揚げ丼をいただきました。今回は番屋の飯。刺し身はもちろん鯖の煮付けも美味。つみれ汁が馬鹿旨でした。食後は隣のとれたて館へ。夜のつまみを買います。
(左)ここの売りは地魚。黒鯛、真鯛、スジガツオ、カレイ、マトウダイ、クロムツなど。(中)ウマヅラハギ、ホウボウ。(右)トヤマエビ、キジエビ。信州ではお目にかかれません。ホタルイカ同様、富山湾の恵みです。
(左)左上がげんげ(幻魚)。げんぎょ、どぎ、みずうお、すがよなどとも呼ばれますが、正式名称はノロゲンゲ。深海魚で見た目はあれですが、これがめちゃくちゃ美味いのです。コラーゲンたっぷりで女性にお勧め。煮物もいいですが、天ぷらをのせた幻魚丼は絶品です。
(中)ニギスとハタハタ。ニギス(正式名称)は信州では新潟系のスーパー原信でメギスとして売られています。唐揚げや天ぷらに干物も美味しい。ハタハタはきりたんぽ鍋には必須ですね。左の小バイはバイ貝の小さなもの。煮付けてほじくりながらビールのつまみに。
(右)きときとの刺し身。鯛やヒラメもいいのですが、真ん中のアラとタチウオで迷いました。結局タチウオを。他に晩酌のあてに、カニの甲羅に身と蟹味噌を詰めたものとホタルイカの沖漬けを。この沖漬けが感動ものでした。こんな大きなホタルイカは見たことがありません。味付けは醤油、酒、本味醂のみ。しかも薄味で旨味が凄い。10匹入って500円弱。これは絶品でした。
(左)10キロを超える大きなメダイ。21600円という値段も凄いですが、こんな大きなものは初めて見ました。美味しい白身で、きときと寿しなどで食べられます。(中)アラ。クエと同じ仲間ですが違います。これも信州では見たことがありません。右はイシモチ。シログチともいいます。きときと寿しへ行くと分かるのですが、北陸のお勧めはマグロではなく白身魚なのです。
(右)あからはちめ。なんですか?煮付けがいいそうです。アクアパッツァにも。右は鮎。岐阜産。これぐらいだと塩焼きよりも、昔上野の鈴本演芸場の小料理屋で食べた、中骨を抜いて素麺で巻いて揚げ、天つゆでいただく俵揚げがいいでしょうね。そのお店はなくなった様ですが。
(左)海岸べりの道を北上してほどなく北洋の館へ。漁師小屋をリニューアルしたお洒落で居心地のいいカフェです。(右)昨年の11月に案内所で勧められて訪れて、お店のお姉さんから生地という地名の由来を聞いたり、拙書の紹介をしたりと楽しいひとときを過ごしました。今回も彼女と色々話すことができました。新型コロナウィルスで来られませんでしたが、GWに大きな蜃気楼が見られたそうです。う〜ん見たい!
(左)手作り感たっぷりのお洒落で温かいメニュー。シフォンケーキとコーヒーのセット。いいですね。(右)お昼も食べてきたのでアイスコーヒーを。ブラックで。クッキーとチョコがつきます。お店のおばちゃんたちもあったかくて、いつまでも長居したくなるお店です。お土産に秋刀魚の糠漬けを買いました。若狭地方ではへしこといいます。鯖のへしこ、フグ、イカ、ハタハタなどのへしこなどがあり、私の大好物です。
(左)併設の漁具や写真の展示も必見です。昔の漁の様子や祭りの写真もあります。味のある写真ですね。(右)古い漁船の舵輪。仕事をし尽くした感があります。帰りは魚津生地入善線を北上。味のある入善の街を過ぎたところで通行止め。仕方なく国道8号へ。
親不知に寄りました。右の洞門は現役の国道8号。アップダウンと急カーブの連続で暗いので点灯とスピードダウンを。下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキを。これを知らない人が多いのは困りものです。高速道路は海の上を走っています。
(左)歌川広重が描いた親不知。江戸時代はこんなだったのでしょう。加賀藩が参勤交代でここを通るときは、人の盾を並べて殿を守ったそうです。正式には親不知子不知といいます。まず自分を守るのに親も子もない。津波てんでんこと同じです。(右)親不知ピアパークの上にある糸魚川市のまるたん坊で入浴。宿泊もできます。日本海が一望できる展望のいいお風呂ですが、いつ行っても客は私だけ。もったいないです。お勧めです。
マリンドリーム能生に戻りました。もう観光客はいません。たくさんのカモメ(海猫)が漁船の帰還と一緒に来ました。ニャーニャーと騒がしいこと。おこぼれはゲットできたかな。
日の入りは7時10分。長野の北アルプスに沈む夕日も感動的ですが、日本海の水平線に沈む夕日も染み染みといいものです。色々な想いが交錯します。生地で買った魚介類をつまみに、辛口の白ワインで晩餐。明日は信州の高原に戻ります。ハーフの可愛い女子大生と邂逅した湿原へも。
◆マリンドリーム能生から親不知へ。黒部峡谷の入り口の宇奈月ダムへ。富山湾へ。魚の駅「生地(いくじ)」と北洋の館(妻女山里山通信):昨年11月の旅の記録です。紅葉の宇奈月ダムも。前後の記事もご覧ください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
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