モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

小春日和の好日に妻女山と茶臼山恐竜公園と自然植物園へ。キノコ狩りと銀杏拾い。ヒオドシチョウ舞う(妻女山里山通信)

2022-11-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
 小春日和の好日に妻女山と茶臼山恐竜公園と自然植物園へ出かけました。晩秋の森の貴婦人・ムラサキシメジと森の男爵・シモフリシメジを探したのですが出ていませんでした。

 妻女山奥の堂平大塚古墳の鮮やかな紅葉。妻女山山系では赤い楓は少ないので貴重です。最低気温が5度を切るようになって一気に進みました。

 落葉松も色づきかなり落葉しています。両側が落葉松林の林道は、オレンジ色に染まっています。枯れ葉は滑ります。特にイチョウは油分が多いので滑りやすい。山村の人は知っています。

 長坂峠の紅葉。右少し奥の緑は斎場山(旧妻女山)。512.8m。山頂は円墳です。上杉謙信が最初に本陣としたと伝わる場所です。

 峠の陽だまりでアキアカネが交尾をしていました。アキアカネの交尾で検索すると分かるのですが、通常はオスがメスの首根っこを捕まえ、メスは体をオスの方に曲げてオスの体をつかむのですが、これは一直線。初めて見ました。しかもこれは地面の上の枯れ葉上なのです。朝晩冷え込んで天敵のトカゲやカナヘビに襲われる危険がなくなったからでしょうか。

 クヌギの太い倒木に大きなヒラタケ。反対側にももっと大きな株がありました。

 妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーで栽培しているホダ木に椎茸が出ていました。十数本を採取。干し椎茸にします。

 上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる陣場平。枯れ葉が厚く積もっています。信濃柿の実もほとんど食べられていました。右のクマノミズキの実もかなり鳥に食べられています。

 妻女山展望台は、長野市の怠慢で老朽化が激しく危険なので、うしろにある四阿から茶臼山と北アルプスを撮影しました。帰郷した十数年前と比べると麓の長芋畑は6割ぐらいに減少しています。農家の高齢化でどんどん耕作放棄地が増えています。このままでは自給率は落ちていくばかり。食糧危機が来るかもしれません。軍事力よりも食料の安全保障の方が遥かに重要ということを政府もマスコミも言わない。腹が減っては戦はできぬ。戦争以前の問題です。茶臼山へ向かいます。

 茶臼山の恐竜公園へ。イチョウの黄葉が眩しい。

 ここに来たのは銀杏を拾うためでした。ものすごい数が落ちています。以前は拾いに来る人がけっこういたのですが。臭いのを我慢して100粒ほど拾いました。帰りの車内がもの凄い臭いで閉口しました。
 よく知られていると思いますが、ギンナンには、ビタミンB6と構造の似た4'-メトキシピリドキシンを含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。症状は、主に嘔吐と痙攣、呼吸困難、めまいや意識混濁、便秘、発熱など。許容量は、大人で1日10粒、子供はその半分といわれていますが体質によっては少なくても出る人も。6歳以下には食べさせないほうがいいでしょう。

 プロントザウルスのハリボテ。息子達が小さな頃に帰省すると訪れました。不具合がある様で立入禁止になっていました。遠く笠ヶ岳や横手山、竜王スキーパークが見えています。

 茶臼山の東斜面は林檎畑が続きます。現在真っ赤に実っているのはサンフジ。麓の共和園芸農協りんご直売所で、お安く買えます。少量ならば篠ノ井のAコープで買えます。

 登って茶臼山登山道入り口へ。クヌギもかなり散っています。この山にもキノコはありませんでした。

 北アルプス白馬三山の絶景。この一週間でかなり降雪がありました。横手山・渋峠スキー場もオープンしました。スノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑の猿たちも温泉につかっていることでしょう。

 茶臼山自然植物園の上部へ。シロガネヨシは、イネ科シロガネヨシ属の多年生植物。英語ではパンパスグラス。東京の調布市の深大寺の公園にはもっと大きな株があります。

 ノコンギクにヤドリバエ(寄生蠅)の仲間。コガネオオハリバエでしょうか。幼虫は他の昆虫などに捕食寄生します。

 やはりノコンギクで吸蜜するヒオドシチョウ(緋縅蝶)。成虫のまま越冬し、春一番に舞い始めます。ノコンギクは園芸種かもしれません。

 冬のグルメ。幻の小麦粉イガチクオレゴンに松代名産の長芋のとろろ、地卵、出汁粉を大量に入れた大阪風お好み焼き。キャベツと豚バラ肉をたっぷりと。アオサ海苔と花鰹をたっぷりかけてソースと明太子マヨネーズを。とろろを入れると軽くなりたくさん食べられます。また冷めても固くなりません。

 信州の冬といえば野沢菜漬け。添加物を一切入れない本漬けです。野沢菜に粗塩、煮干し、干しアミ、唐辛子、柿の皮、昆布で漬けました。今年は溜まり漬けも。醤油漬けとも。醤油、本味醂、キビ糖、自家製柿酢、塩昆布、煮干し粉、鷹の爪を適当に。野沢菜だけでなく大根、人参も入れました。今夜は冷え込むので、大根、ヤリイカ、天然ムキタケ、ヒラタケの煮物を作りました。粕汁や鍋が恋しい季節です。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蕎麦好き信州人は新蕎麦を食... | トップ | 初冬の妻女山陣場平と堂平大... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
銀杏 (かたくり)
2022-11-28 19:04:05
こんにちは

ここの銀杏私も拾いに行きました。
小さめの銀杏が多いのですが、なるべく大き目のなっている銀杏を拾いましたが、大き目のもののほうが少し遅い感じでした。
千曲市の武水別神社の本殿の奥のほうに持ち帰り用に袋詰めの銀杏が置かれてました。10月27日のこと
返信する
Unknown (モリモリキッズ)
2022-11-29 09:05:23
銀杏は買うと小さなパックで300円と意外と高いですね。
ということで拾いに行きましたが、帰りの車内の臭いには参りました。
お互い食べすぎないように注意しましょう。
妻女山へオニグルミとヒメグルミを拾いに行こうと思いましたが、今年は実なりが悪いですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アウトドア・ネイチャーフォト」カテゴリの最新記事