昨年、群生地を見つけたキンポウゲ科のセリバオウレン(芹葉黄連) がそろそろ咲いているだろうと撮影にでかけました。23度にもなった前日とはうって変わり昼になるほど気温が下がってなんと5度。北風も吹いて寒の戻りの寒い日でした。登山道を外れ、獣道しかない藪山をかなり歩いて群生地に着くと咲いていました。
どんよりとした曇り空なのであまりいい写真が撮れなかったのは残念ですが。
雄花です。真ん中に雄しべに隠れて退化した赤紫色の雌しべが見えます。左奥の花は、萼片の先も赤紫に染まっています。雄しべの根本が少し黄ばんでいるのも分かります。大きなのは5枚の萼片で、その内側の少し黄ばんだ10枚ほどの小さなものが花びらです。生薬の「黄連」は根茎を乾燥したものでベルベリン(アルカロイド)などを含み、消炎、止血、精神不安に効く薬です。薬草ですが、貝母と同じく毒草でもあります。
(左)カタクリで有名な髻山ですが、このある場所にセリバオウレンの群生地があります。カタクリの後には、これも可憐なシロバナオドリコソウが咲きます。(中)山藤の実。豆は炒って食べられます。(右)藪山を少し迷いつつたどり着いた群生地。昨年と比べると草丈が低く、花も少し小さめです。
雄花ですが、白花で、中央に赤紫の退化した赤紫の雌しべは見られません。花の直径は、1センチあるかないか。昨年は草丈が20センチぐらいのものもあり、葉ももっと生い茂っていました。昨年の様子と比べてみてください。動画もあります。
◉可憐なセリバオウレン。北信濃の春を告げる花の群生地を探しに上杉謙信の山城がある髻山へ(妻女山里山通信)
◉GWの前半は、山菜採りと松代夢空間のハイキングと春爛漫の髻山へ(妻女山里山通信)
◉北国街道沿いの上杉謙信の山城がある髻山へ季節の移ろいを求めて。縮緬山椒を作る午後(妻女山里山通信)
こちらは少し離れた場所にあるもうひとつの群生地。手前は中央に赤紫の退化した赤紫の雌しべがある雄花。
(左)両性花。真ん中に雌しべ。周りに雄しべ。雌しべだけの雌花もあるようです。(右)黄色い花ではなく、これは残花ではないでしょうか。
帰路で日当たりの良い場所に山蕗がたくさんありました。袋いっぱい採れました。スギヨのビタミン竹輪とかき揚げにしたり、蕗味噌にします。今が旬のホタルイカと和風パスタにしても美味です。苦味はデトックスに。ニホンカモシカも食べます。セリバオウレンの葉も食べます。
帰り道から須坂市方面の眺め。冬に戻った様な寒い日でした。三寒四温の三寒ですね。
髻山の記事の一覧です。
◉上杉謙信の城跡が残る花の山、髻山。読めないですよね(妻女山里山通信)
その山蕗で二品作りました。左は信州人のソウルフード、スギヨのビタミンちくわとのかき揚げ。衣に塩を入れます。さくさくで馬鹿旨。右は蕗味噌。ごま油で粗切りの山蕗を炒め、仲間と作った自家製信州糀味噌を加え、料理酒と本味醂、和風出汁で炒めます。アツアツご飯にはもちろん、おにぎりの具に、焼きおにぎりには塗って、酒の肴にもぴったりです。旬のホタルイカと和風パスタにしても美味です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
どんよりとした曇り空なのであまりいい写真が撮れなかったのは残念ですが。
雄花です。真ん中に雄しべに隠れて退化した赤紫色の雌しべが見えます。左奥の花は、萼片の先も赤紫に染まっています。雄しべの根本が少し黄ばんでいるのも分かります。大きなのは5枚の萼片で、その内側の少し黄ばんだ10枚ほどの小さなものが花びらです。生薬の「黄連」は根茎を乾燥したものでベルベリン(アルカロイド)などを含み、消炎、止血、精神不安に効く薬です。薬草ですが、貝母と同じく毒草でもあります。
(左)カタクリで有名な髻山ですが、このある場所にセリバオウレンの群生地があります。カタクリの後には、これも可憐なシロバナオドリコソウが咲きます。(中)山藤の実。豆は炒って食べられます。(右)藪山を少し迷いつつたどり着いた群生地。昨年と比べると草丈が低く、花も少し小さめです。
雄花ですが、白花で、中央に赤紫の退化した赤紫の雌しべは見られません。花の直径は、1センチあるかないか。昨年は草丈が20センチぐらいのものもあり、葉ももっと生い茂っていました。昨年の様子と比べてみてください。動画もあります。
◉可憐なセリバオウレン。北信濃の春を告げる花の群生地を探しに上杉謙信の山城がある髻山へ(妻女山里山通信)
◉GWの前半は、山菜採りと松代夢空間のハイキングと春爛漫の髻山へ(妻女山里山通信)
◉北国街道沿いの上杉謙信の山城がある髻山へ季節の移ろいを求めて。縮緬山椒を作る午後(妻女山里山通信)
こちらは少し離れた場所にあるもうひとつの群生地。手前は中央に赤紫の退化した赤紫の雌しべがある雄花。
(左)両性花。真ん中に雌しべ。周りに雄しべ。雌しべだけの雌花もあるようです。(右)黄色い花ではなく、これは残花ではないでしょうか。
帰路で日当たりの良い場所に山蕗がたくさんありました。袋いっぱい採れました。スギヨのビタミン竹輪とかき揚げにしたり、蕗味噌にします。今が旬のホタルイカと和風パスタにしても美味です。苦味はデトックスに。ニホンカモシカも食べます。セリバオウレンの葉も食べます。
帰り道から須坂市方面の眺め。冬に戻った様な寒い日でした。三寒四温の三寒ですね。
髻山の記事の一覧です。
◉上杉謙信の城跡が残る花の山、髻山。読めないですよね(妻女山里山通信)
その山蕗で二品作りました。左は信州人のソウルフード、スギヨのビタミンちくわとのかき揚げ。衣に塩を入れます。さくさくで馬鹿旨。右は蕗味噌。ごま油で粗切りの山蕗を炒め、仲間と作った自家製信州糀味噌を加え、料理酒と本味醂、和風出汁で炒めます。アツアツご飯にはもちろん、おにぎりの具に、焼きおにぎりには塗って、酒の肴にもぴったりです。旬のホタルイカと和風パスタにしても美味です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。