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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

ミヤマザクラ散る雨の菅平高原(妻女山里山通信)

2011-06-21 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は菅平高原へ。天気予報では昼から雨ということで、ダッシュで登りました。ゲレンデの下の方ではお年寄りが山菜採り、すると大松山山頂方面から若い女性の歓声が聞こえてきます。なんだろうと次第に急傾斜になるゲレンデを登って行くと、集団はほとんどリフトの降車場に下りて最後の集団とすれ違いました。「こんにちは!」と明るい声が。「遠足ですか?」と聞くと朝の日課のようです。麓の高原にある専門学校の研修生達でした。夏合宿でしょう。もう少しだからがんばってくださいねという、有難い声援を受けてターボ全開というところなのですが、傾斜はさらにきつくなってきます。

 大松山山頂は、標高1648.7m。菅平高原を挟んで向かいにある2354mの四阿山や2207mの根子岳と比べると山の成り立ちも違うし、亜高山という感じもしません。むしろ北の保基谷岳からの山脈の続きにあるため里山という風情です。山頂から菅平側はスキー場のため所謂登山道というものはなく、適当にゲレンデを登って山頂を目指すことになります。ガレ場にはマムシがいるので、それだけは要注意です。

 山頂付近は、ズミの白い花と低木でやはり真っ白なミヤマザクラが満開を過ぎて散り始めていました。(写真のミヤマザクラとあるのはズミです。リンクの花がミヤマザクラ)また、多くはありませんがレンゲツツジも満開でした。これは有毒です。高原を見下ろすと高原野菜のレタスを栽培する畑に白いマルチ(ビニールシート)の列が見えます。黒いマルチを使わないのは、温度が上がりすぎないようにするためでしょう。新鮮なレタスは、夏場出荷場や産直販売所で買えます。サラダが一般的ですが、強火でさっと炒めて牡蠣ソースでいただくのがおすすめです。

 ゲレンデの下で山菜採りをしていた同行者達と合流してリフトの降車場でお昼。ゲレンデに見える黄色い花は、爆発的な繁殖力で信州の山を荒らすハルザキヤマガラシ(春咲山芥子:Barbarea vulgaris)。別名は、セイヨウヤマガラシ(西洋山芥子)。ヨーロッパ原産で北アフリカ、オセオニア、北アメリカなどの温帯に分布します。昨年見たツマトリソウを探したのですが、見当たりませんでした。高さ50センチもあるシナノタンポポが大きな綿毛を飛ばしていました。東京の人はカントウタンポポやセイヨウタンポポしか知らないので、この巨大なシナノタンポポを見ると驚くだろうと思います。

 昼食中に雲が覆い始め雨が降り始めました。仕方なく下山開始。全員ヤッケを持っていたのでずぶ濡れではありませんが、結構激しく降った時間もあって、ズボンや靴はずぶ濡れになってしまいました。晴れていれば、向かいの根子岳・四阿山が見れたのにと、それだけが残念でした。
 同じ日に長男は、大学のサークルの仲間と黒姫に登ったのですが、標高1800m辺りのネマガリダケの薮から熊が出て来たのと、やはり雨が昼始めたので引き返して来たそうです。ネマガリダケ狩りは、熊も大好物なのと薮に入らなければならないので遭難者が毎年出るというかなり山菜狩りの中でも危険なものなんです。

 昨年の夏に、息子達と米子大瀑布から登り、四阿山カルデラを一周したトレッキングルポはこちらをクリック!  ジャズのBGMつきのスライドショーもあります。

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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。ニホンカモシカの写真も。
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