モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

幻のキノコ、天然ハナビラタケ!(妻女山里山通信)

2009-07-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 ある日、深山の秘密のシロへと夏キノコを探しに出かけました。ヒラタケ、ハタケシメジ、シイタケ以来ごぶさたなので心配でしたが、雨後ともあってなにか出ているだとうと思ったのです。すぐに見つかったのは、ザラエノハラタケ。たくさんありました。一応食菌です。しかし、人によっては腹痛を起こすとか。マッシュルームの親戚なんですが、これはパス。

 次に見つけたのが、モリノカレバタケ。これも食菌です。味はエノキダケに近い。でもパス。今日はもうひとつかなと思って探すと、シイタケがひとつ。これはゲット。やや老菌に近いので干して出汁用に。さらに昨夜の雨で湿度100パーセント近い森の奥へ藪こぎして向かいます。羽虫やアブ、ヤブ蚊が五月蠅いこと。タオルで追い払いながら藪の中へ。

 すると足元の切り株に大きなキノコが。長い方の直径が25センチはあります。巨大な木耳(キクラゲ)のような風貌は、ハナビラタケに間違い有りません。ベータグルカンがあのアガリスクの3倍とか。癌やアトピーに効くとかで栽培もされている高価なキノコです。ほとんどが高原で採れるという極めて希少なキノコです。栽培ものも高価ですが、天然ものは幻のキノコといっていいでしょう。

 早速サイズを測ると25センチはあります。撮影後、壊さないようにゆっくりと採りました。ずっしりと重みもあります。香りは針葉樹の香りです。これは楽しみです。

 早速、茹でて大根おろし醤油でいただきました。旨味が濃いキノコではありませんが、歯触りがよく癖がないので色々な料理に合います。次は、豚肉と中華炒めにしてみようと思います。なにより、その強力な免疫力アップの力に期待です。梅雨ばてにも効くでしょうか。

 そして、道の真ん中に生えていた直径1センチぐらいの透明なキノコ。その小さな美しさに惹かれて撮影しました。キシメジ科のシロコナカブリだと思います。

 キノコは秋と思っている人がほとんどだと思いますが、実は真冬以外は(天然エノキタケは冬出ることもあります)、キノコはあるのです。そのため、特に夏キノコは採取者も限られるので幻のキノコとなるわけです。しかも、ハナビラタケのように、主に標高1000m以上で採れるキノコとなるとなおさらです。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。キノコ、春の花、昆虫、樹木、滝などを更新しました。
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