建築士に合格して、ようやく色々振返る事ができるようになった。
一つ肩の荷が下りた感じがする。
結局、学科で苦しんだ。
皆そうだと思うけれど、建築とかデザインとかの職種は、時間があればあるだけやる事があるので、仕事がハード。
毎日終電で、土日も仕事ってのが当たり前だと思う。
その中での学校通い、しかも自分はインテリアが主の会社で、建築士なんか受けてるんじゃない位な感じで理解も無かった。
そういう意味では、学科に受かるまでに4回かかったのはきつかった。
初受験で、あと2点って感じだったので、行けるかなと思ってしまったのが良くなかったのか、次の年は惨敗。
しかも、試験制作者が数年で交代とからしく、傾向もずいぶん変わり、ものすごく難しい三年間くらいだった。
で、昨年はご存知の通り、ちょっと楽になったので、ようやく受かった。
これは、かなり高得点を取れて割と余裕があったので、今まではなんだったのか?年ごとで違いすぎるのはいかがな物か?
と思ったりした。
そしたら、昨年はまた今までに無いくらいの難問の製図試験だった。
しかも、自分自身結構気が抜けたのか、10枚程度描いただけで受験したから、未完であった。
今年は、角番。気合い入ってやりましたよ。
やっぱり、ちゃんとやらないと受からないし、ちゃんとやると成果が出るんだな。
ただ、今年は難問というより、奇問らしく、あの既存に引っかかってしまうと、いくら力とセンスがある方でも落っこちるという恐ろしい試験であったので、引っかからずに済んで助かった。
意識的に問題文のチェック方法をミスの無い形にもっていく工夫をしていたので、それが奏功した。本当は、読めば判る試験ではあったと思う。なので、実はこんなに簡単で良いのだろうか?と不安になって、何度も見直してしまう位、スパスパはまっていった。これは、読み込みの勝利だと思う。
やはり、作図能力、計画能力に加え、総合的な理解力というか、短時間で状況を理解し、それを的確に伝達指示するというスキルが求められている気がする。実務に近いのだとは思う。
建築とは関係ないが、東京芸大の油絵の試験が、一時期予備校の攻略がすごくて、合格した人の中には、お前が芸大にうかるのか?というやつも少なくなかったらしい。芸大の試験の為に作られた人間の様な、実際にはそれ以上には力や創造力を伴わない人が入学していた。
なので、予備校に通って受かるような試験ではなく、本当に実力のある人を選ぶ試験に切り替わっていったという事があった。
一級建築士試験も、結局似た様な状況にあり、今年の試験は予備校のスキルというか、攻略法の様な物に対して一石を投じる事になったのだと思う。ただ、もしもたった一文の読み落しで落ちてしまったセンスのある方がいるとしたならば、可哀想と言うほかないけれど。
予備校パターンでそのまま行くと、入口の近くにエレベータと階段があって、となる。
それで、既存の保護という一文の読み込みが欠落していると、階段を作ってしまう。
入口も開き戸という今までに無い形であるし、そこは、ハートビル法や、身障者の方の使い勝手という事の理解、また、シンボルとして保存する場合、保存建築物のエントランス部の元々持っている意匠性へ思いを馳せる想像力などが必要になっていたと思う。
普段から、そういった建築に触れていればそれほど難しくない試験であった。
しかし今年の解答例は各学校ごとに見事にまちまちであった。
JAEICの標準解答例も見たけれど、サービス導線と客導線の交差しまくりであった。
というか、そこには重きを置かなくても大丈夫な施設の内容であったということだろう。
実際、事務所の方が一般の方のいる場所を通過するだけなら何ら問題は無い訳だし。
図書館や、レストランなどのワゴンや荷物の通り道でなければ、交差してもいいよという当たり前のことなのかもしれない。
自分は、しかしきっちり導線を分けて作ったので、それはそれで可能な問題でもあった。
いずれにしても、来年からの試験は見えづらい。
基本をしっかり学んで、建築に沢山触れるのが大事になるんだろうな。
来年以降受験の方には、頑張ってもらいたいものでございます。
一つ肩の荷が下りた感じがする。
結局、学科で苦しんだ。
皆そうだと思うけれど、建築とかデザインとかの職種は、時間があればあるだけやる事があるので、仕事がハード。
毎日終電で、土日も仕事ってのが当たり前だと思う。
その中での学校通い、しかも自分はインテリアが主の会社で、建築士なんか受けてるんじゃない位な感じで理解も無かった。
そういう意味では、学科に受かるまでに4回かかったのはきつかった。
初受験で、あと2点って感じだったので、行けるかなと思ってしまったのが良くなかったのか、次の年は惨敗。
しかも、試験制作者が数年で交代とからしく、傾向もずいぶん変わり、ものすごく難しい三年間くらいだった。
で、昨年はご存知の通り、ちょっと楽になったので、ようやく受かった。
これは、かなり高得点を取れて割と余裕があったので、今まではなんだったのか?年ごとで違いすぎるのはいかがな物か?
と思ったりした。
そしたら、昨年はまた今までに無いくらいの難問の製図試験だった。
しかも、自分自身結構気が抜けたのか、10枚程度描いただけで受験したから、未完であった。
今年は、角番。気合い入ってやりましたよ。
やっぱり、ちゃんとやらないと受からないし、ちゃんとやると成果が出るんだな。
ただ、今年は難問というより、奇問らしく、あの既存に引っかかってしまうと、いくら力とセンスがある方でも落っこちるという恐ろしい試験であったので、引っかからずに済んで助かった。
意識的に問題文のチェック方法をミスの無い形にもっていく工夫をしていたので、それが奏功した。本当は、読めば判る試験ではあったと思う。なので、実はこんなに簡単で良いのだろうか?と不安になって、何度も見直してしまう位、スパスパはまっていった。これは、読み込みの勝利だと思う。
やはり、作図能力、計画能力に加え、総合的な理解力というか、短時間で状況を理解し、それを的確に伝達指示するというスキルが求められている気がする。実務に近いのだとは思う。
建築とは関係ないが、東京芸大の油絵の試験が、一時期予備校の攻略がすごくて、合格した人の中には、お前が芸大にうかるのか?というやつも少なくなかったらしい。芸大の試験の為に作られた人間の様な、実際にはそれ以上には力や創造力を伴わない人が入学していた。
なので、予備校に通って受かるような試験ではなく、本当に実力のある人を選ぶ試験に切り替わっていったという事があった。
一級建築士試験も、結局似た様な状況にあり、今年の試験は予備校のスキルというか、攻略法の様な物に対して一石を投じる事になったのだと思う。ただ、もしもたった一文の読み落しで落ちてしまったセンスのある方がいるとしたならば、可哀想と言うほかないけれど。
予備校パターンでそのまま行くと、入口の近くにエレベータと階段があって、となる。
それで、既存の保護という一文の読み込みが欠落していると、階段を作ってしまう。
入口も開き戸という今までに無い形であるし、そこは、ハートビル法や、身障者の方の使い勝手という事の理解、また、シンボルとして保存する場合、保存建築物のエントランス部の元々持っている意匠性へ思いを馳せる想像力などが必要になっていたと思う。
普段から、そういった建築に触れていればそれほど難しくない試験であった。
しかし今年の解答例は各学校ごとに見事にまちまちであった。
JAEICの標準解答例も見たけれど、サービス導線と客導線の交差しまくりであった。
というか、そこには重きを置かなくても大丈夫な施設の内容であったということだろう。
実際、事務所の方が一般の方のいる場所を通過するだけなら何ら問題は無い訳だし。
図書館や、レストランなどのワゴンや荷物の通り道でなければ、交差してもいいよという当たり前のことなのかもしれない。
自分は、しかしきっちり導線を分けて作ったので、それはそれで可能な問題でもあった。
いずれにしても、来年からの試験は見えづらい。
基本をしっかり学んで、建築に沢山触れるのが大事になるんだろうな。
来年以降受験の方には、頑張ってもらいたいものでございます。