風賊って。

2006-11-09 22:46:35 | 飛行機

脳内の飛行機濃度、1週間が経とうというのにまだ低下せず。
高品質なぐるぐるは血中半減期も長いようです。すばらしい。

さて、今回ユルギスおじさんが乗ったスホーイ26。
いつも室屋さんが乗ってるやつです。
Mu2
よぅく見るとエンジンカウルのとこに「風賊」って書いてあります。

対して、ユルギスおじさんがいつも乗ってるスホーイ31には「空賊」って書いてあるんです。
なんでも「紅の豚」を見ていたく気に入ったらしく、それまで「怪物」って書いてたのをわざわざ「空賊」にしたらしいんですね。
で、室屋さんのは「風賊」。
もう1人、ロバートさんという方もいて、こちらは「マンマユート」と書いてあったりします。
牛は昔から、ジブリ作品の中では「紅の豚」がいっちばん好きな作品なんですよぅ♪

さて、今回初めて、もてぎのグランドスタンドで観戦してた牛。
この手のイベントでよくやるのが、「他のお客さんがウンチクを語るのを、ひっそりと聞かせていただく」というもの。
牛の知識なんて浅はかなもんですが、こういう催し物ではきまってウンチクにいちゃんがいるものです。ラリージャパンでもそうだったなぁ。会場の実況よりも、隣で彼女相手に説明してるにいちゃんの話のほうが面白かったり。
旅先で神社仏閣見るときも。ツアーの団体さんの周辺にいると、ガイドさんが説明してくれますからね。
個人のウンチクな人って、たいてい友達誘って来てて、よくわからずに見てるお友達に説明してるので、聞き耳をたてているとなかなかおもろいのですよ。

もちろん今回もいました。
牛の真後ろに。
なんと素晴らしい状況でしょうか。詳しそげに説明するあんちゃんも素晴らしいんですが、「これってどうなの?」とたまに質問をはさむ連れのお友達2人がまた素晴らしかった!そうそう、そこ知りたいぞ、という質問を適切に投げかけるんだもん(笑)
対してウンチクあんちゃんは、あのマニューバの場合はエルロンがどうの、ラダーをどうするだの、飛行機的説明を丹念にしてくれるんです。
おかげさまで無知な牛も有意義に楽しませていただいたのですが、途中、こんな話題に。

友A:「なぁ、今アナウンスの人が言ってた『フウゾク』って何?」
ウンチク:「『空賊』だろ?あれはAirBanditsっていうユルギス カイリスが参加してるチームで…」
友B:「今クウ(空)って言った?フウ(風)って言わなかった?」
ウンチク:「いや、ユルギスは『空賊』だよ。」
友B:「そう?いや、俺、『フーゾク』って聞こえたからちょっとアレだなと思ってw」
ウンチク:「いやいや『空賊』のはず。」
友A・B:「そうだよなぁ、フーゾクって、ちょっとなぁ?アハハハハハハ♪」
友A:「…でも気になる。風って言った気がする。ちょっとオマエ、次飛ぶときもう1回見てよ!」

ウンチクあんちゃん、飛行機的知識は申し分無いが、今回の機体が今までと違うって事は知らなかったと見える。
…友人A・Bよ。君らが正解だ、と振り向いて言ってあげたかった(笑)

それにしてもフーゾクですか。
牛、それは考えが及ばなかったなぁ。
そうか、そこが笑うトコだったんだ…w(?)


No,Engine!

2006-11-08 19:40:33 | 飛行機

はいはい。まーだ続きますよー、飛行機のおハナシ。

牛は気さくで陽気なおじさんが大好きです。

オヤジギャグOK。若いっぷりOK。中年太りの腹は男の魅力。
ただし、ハンパに若かったり、だらしなさや不潔感があってはいけない。
その点、里見浩太朗さんの「帯で腹をささえてる」姿はすばらしいです。(彼が陽気かどうかは別として。)
以前、某社の部長さんが慣れない手つきでPCを使っているのがせつなくて、「牛さん、ちょっと教えて;」といわれると、隣に座って「何度でも聞いてくださいね!」とご説明さしあげたものでした。
イイ年なのに無茶するおっさんも好きです。
夏場、これも某社で、冷房がよく効かないオフィスで、暑くてやってられないとぼやいてどこかへ行ったなぁと思ったら、流しで頭から水かぶって戻ってきたヒト(課長・40代)がいました…大事な書類の上にポッタポッタ水垂らすので、牛はあわてて拭いてましたが。

そんな牛が一目惚れしたおっさん。
何度でも言いますが。
今回も圧巻の演技を見せてくれて、見事優勝したユルギス カイリス氏です。

…すっごく日本びいきなんだそうで。
自らが編み出したマニューバを「ヤキトリ」と名づけたとか、日本食が好きだとかそんなお話も。
去年福島で会った時は、だいぶテンション高かった(彼に負けずに牛も高かったけど)ですが、今回、フライトガーデンでの彼も、もちろん気さくで陽気な事に変わりなかったのです。しかし。

フライトガーデンウォークは約1時間。
しかも最終日には表彰式も含めて1時間。
対し、サイン希望のお客さんは長蛇の列。(牛はだいぶ前の方に並んでました♪)

そしたらおっさん、だいぶ本気モードでサインしまくりだったのです(笑)

1人にサインして挨拶したらもう次の人のために構えてんの。
ハイ次!ハイ次っ!ヨシ来い!みたいなカンジでw
ついに彼は、時間ギリギリまでサインしまくって、列にならんだ人全員こなしてましたさ。
やー、すごいねぇ。優しいなぁ。

そんなこんなでGetした牛の宝物。
Ju02
和紙でできたミニ掛け軸。
黒で書いて欲しかったけど、これが最終日だったので持ってた銀マジックで。
ベースの掛け軸が100円ショップモノなのは秘密。
家宝ですよこりゃ。
これの他、初日にはフライトガーデンウォークのパスにサインもらったんだけど、その日は比較的余裕があったので、牛はちょっと話しかけてみたんです。カタコトの英語で。
だって、彼が今回乗ったスホーイの翼の下に、ペットボトルで作った風車がつけてあったんだもん。

牛:「あなたの飛行機には特別なモノが付いてるのね?…ペットボトル?」

そしたら、無心にサインを書いてたユルギスおじさんは、ん?という顔をして牛を見ると、これまた笑顔で、

ユ:「No, Engine!」

…エンジン。

Engine

牛:「え、Engine?!」
ユ:「Engine, Engine♪」

うはははははははw
やっぱカワイイ、このおっさんw

…ええ、こういうのにツッコむのは牛の使命だと思ってますからw

ところで、初日にさっさとサインもらって写真とりまくってた牛は、片隅にたたずむ室屋さんを発見。
そうそう、今回ユルギスおじさんが乗った機体、室屋さんのスホーイ26なんです。
(ユルギスおじさんのスホーイ31、すごくキレイで大好きなんですが、アメリカに置いてて持ってこれなかったようです。)
ふと見つけた瞬間、今回室屋さん自身は飛ばなくて、関係者としていらっしゃるのだから、むやみに話しかけたりサインもらったりするのって失礼だろうな、と思ったその瞬間、室谷さんはこっち見て会釈してくれました…(大汗)^^;

それでも最終日には、他のお客さんが室屋さんにサインもらったりしてたんです。
で、牛、2日目にユルギスおじさんにサインをもらいそこねた物…会場でクイズラリーをやってて、3問のクイズに全問正解すると、公式練習の時の各機の写真から1枚貰える、というのでもらったスホーイ26の写真…これがむちゃくちゃ悔しかったので、恐る恐るお願いしてみたんです。

牛:「あのぅ、サインいただいてもいいですか?」
室:「あ、いいですよ。」
牛:「じゃ、コレに♪」
室:「あれ?コレ(写真)どうしたの?」
牛:「クイズラリーで正解してもらえる写真なんです。」
室:「へぇぇ。」

快く応じてくれました。うひょ~ぅ♪
これはステキ!これも牛の大事な大事な宝物に。

しかしながら。
実はそのクイズの2問目が、写真展で展示されていたAirBanditsの3人(ユルギスおじさんと室屋さんと、もう1人ロバートさんってヒトがいる)がむちゃくちゃ変な顔して写ってる写真の中で、「どの人が今回の参加パイロットでしょうか?」っていう問題だったという事は言いそびれちゃったなぁ…(笑)


乱視かと思い目をこする~マタドールズ~

2006-11-07 23:05:12 | 飛行機

未だに頭の中で飛行機が飛んでます。

よく遊んでこそよく生きられるに違いない、と全てを正当化してますが、でもホントそうですよ。人生は食べることと寝ることと遊ぶことで構成されていいのだ!
いわゆる「くうねるあそぶ」ですね♪(あれはセフィーロのCMだったか…)

さて、牛は今回、初めてオートボルテージュを観に行ったわけですが、正直なところ知識的にはとても疎いんです。
(だって去年と一昨年までは、ふくしまスカイパークで年1回観てただけだもん;)
なので、行く前になんとかして予備知識をば、と思ってたら、ツインリンクもてぎのサイトでちゃんと一通り説明してくれてました。親切。
「haute voltige」って、フランス語でアクロバット飛行の事なんだそうで。へー知らなかった。

何人かから、開催地がツインリンクもてぎである事と、「『オート』っていうから車観に行ったんだと思った」と言われましたが。
…ええそうですとも、車も好きですが飛行機も好きなんです。ちなみにフェリーも好きだってご存知ですよね。はい、フェリー情報誌「フェリーズ」の最新号も買いましたが何か。
仙台市交通局のオリジナルグッズ「仙台市営バス ストラップ」も欲しくて買おうと思ってたんだけどすっかり忘れてた。
ちなみに働く車全般好きなんですけど、消防の出初式は毎年仕事が始まってから平日に開催されちゃったりするんで行けないんですよね。火事の類があると、やじうまというより消防車見たくて近寄っちゃったりしますから。
ちなみに先日職場の近くで見たアンビュランスが日産車だったのは確認したけど、アトラスベースのパラメディックだったのかキャラバンベースのパラメディックIIだったのかは覚えてない…まだまだ修行が足りないのだな。

…脱線しました。
それでそのヒコウキなんですが。
いろいろな技があって、ぐるぐるしたり急に姿勢変えたり空中で止まったり斜めに回転しつつ向き変えたりとかするんですが、このワザの事を「マニューバ」って言うんですね。
そういえば職場で、とても疲れていたときに、モデムか何かのマニュアルを読んでたら、「メニューバーのXXXを選択」って書いてあるのを「マニューバの…」と読み間違えて、ン?と思ってた事があったなぁ。
…すぐ脱線しますが。
そのマニューバ自体、最初に見た時は「すごい!」とは思っても何してるのかよくわからなかったんですが、何度か観てるうちに、「今のはアレか?」程度にわかるようにはなってきました。
今回、「エデュケイショナルフライト」(競技の前に、基本のマニューバをひととおり、単品で見せてくれる)を観て、「今のはアレだ!」程度にわかるようになりました。
ただし、本番ではマニューバを組み合わせて演技となるので、いまひとつ理解できない事が多いです。
でも結果、「今のぐるぐる廻って途中でわかんなくなったヤツはラムシェバックに違いない、たぶんw」っていうところまでたどり着きました(笑)

で、この「エデュケイショナルフライト」をやってくれたのが、「マタドールズ」という2人で飛んでくれる人たち。
Matadors
牛、もちろん初めて観たんですが…惚れましたよぉぉぉ!パンフレットに2人のサインもらっちゃったくらいw(←2日目のフライトガーデンウォークで、スホーイ26の写真にユルギスのサイン貰い損ねたのはそのせいだ。)
Matadors2
2機で飛ぶんだけど、すっごく近くて本当に息が合ってて見事!
この画像ではスモーク引いてるのが1機だけですが、2機が全く同じ角度でスモーク引きながら弧を描いてる様子は、驚異的です。
「実はコレ、1機で飛んでて牛の目が乱視なだけで~す」と言われたら、そうかもしれないと思えるくらい乱視気分に陥ります。

ちなみに決勝2日目の朝、開場直後にバイクが2台コースを走ってて、あれは何ぞや?と思ってたんですが、実はバイク好きのマタドールズの2人が走らせてもらってたんだそうです。バイクに乗っても2人ぴったり息が合うのね(笑)

で、コレ。サインもらった公式パンフ。
Matadors3
サインもらった時にそれぞれに「ないすふらいとっ!」と言ったら、にっこり微笑んで「Thankyou!」と返してくれました。

…それにしてもこんなにミーハーな人間だったのか、牛。


胸いっぱいでモウ

2006-11-05 23:39:26 | 飛行機

帰ってきました。

もうおなかいっぱいです。
いろいろいっぱいです。

とりあえず帰りも白河までは下道走ってきたんですが。

牛、運転中「今事故って死んだらどうだろう?」って考える事がよくあるんですが。
いつもは「いや、アレまだ食べてないし、あれまだ観てないし、まだ死ねん!」とか思って、眠かろうが疲れていようが、がんばって運転するんですが。
今日の帰り道は「ああ、ある意味もういいかも」と一瞬思ってしまいました^^;

だってさ。
すごかったんだもんよ。オートボルテージュ。

とりあえず細かいことはおいといて。
20061105
ああぁあぁぁぁあぁあ。
もう涙出そう。
鼻水も出そう。
なんてすばらしかったんだろう。
カイリスおじさんの演技。
とべないおっさんはただのおっさんだが、このおっさんはタダモノではないのだ。
どうすごかったかなんて文章じゃ表現不能。
稚拙な言葉で言えば、優雅で力強くて美しくて軽やかで胸のすくような。
DVDでたら買おうっと。

あいかわらずヘタクソな写真コレクションしてる牛ですが、何枚かは後で掲載するとして、こぼれ話。

牛、3日連続でフライトガーデン入ったんですが。
フライトガーデンって、競技終了後に、機体を間近で観ることができて、パイロットにサインしてもらえちゃったりする所なんです。
観戦チケットとは別にパスが必要なんですが。
当然サインもらいたいじゃないですか?
おっさん好きの牛が「おっさんの中のおっさん、おっさん代表」と心から愛してやまないユルギスカイリス氏がいるんだもの。
行ったさ。
列にならんでサインもらったさ。(←結局ミーハーなだけ)

そう、サイン貰うときにちょっぴり話しかけるのを楽しみにしてたんですよ。
で、ついにやりました。
母国語でごあいさつ…そうですよ、リトアニア語ですから!(笑)
でも、前日までは、サイン&握手&一緒に写真までお願いできたんですが(牛は写真はとってないけど…)、今日最終日は、表彰式もあってサイン会の時間はすごく限られてるせいか、「多くのお客様がサインもらえるように、写真はおろか握手もご遠慮ください」との事。
うん、いいんです。牛、一言ですから。
サインもらったら、Thank you!っていつも元気良く言うんですけどね。
これですよ。
「ありがとう」ってリトアニア語で「ačiū(アチュー)」っていうんですって。
用意していった、和紙でできたちっちゃな掛け軸にサインしてもらって、ユルギスおじさんが「できたよー♪」みたいな時に。

牛:「ačiū!」(にっこりw)
おっさん:「Oh!ačiū!」

うははははw本当に一言だw
でもね、ユルギスおじさんは嬉しそうにしてくれたもん!(たぶんw)
そんなユルギスおじさま、フライトガーデンウォークの時間ぎりぎり最後まで残ってシャッターチャンスを待ってたお客さんに、笑顔を振りまいてくれました。
20061105_2
胸の金メダル…そう、おじさま優勝。
圧勝だったんですよ。

ああ。
その笑顔でおなかいっぱいw