竹製品と硫黄泉。

2006-01-22 23:55:00 | Tools

さて本日は。一つ、重要な任務を与えられておりますので、牛は気合を入れて。
…鳴子温泉へ向かいますw

いえあのその、最近肩凝りが激しくて鍼うったりなんだりしてるので、ちょっとじっくりお湯に浸かりに行こうかと思ってはいたんですけどね。
例の串焼屋で使ってる大根おろし器が古くなったので、岩出山方面に行くならついでに買ってこい、と特命を与えられたわけです。そのため、牛が大好きな県内ドライブエリアである薬莱(やくらい)方面、中新田(なかにいだ)から岩出山を抜けて鳴子へ行こうというわけです。

串焼屋で出る大根おろしは、水っぽくなく、適度な大根のカタマリがしゃくしゃくとして歯ごたえが良く、何でどうやったらこうなるの?と以前聞いたことがありました。
そしたら、使うのはおろし金じゃないんですね。
「わらわら」と呼ばれる、竹製の大根おろし器。一般的には北関東近辺で常用され、「鬼おろし」と呼ばれているらしいものです。

「わらわら」とは、東北地方の方言としては、急いでとかあわてて、もしくは次々と、というような意味の言葉です。
「わらすこわらわら出できて」→子どもが次々に出てきて
「わらわら馳せでった」→あわてて走っていった
といったところでしょうか。
※ちなみに山形の青唐辛子の麹漬けの商品名で「わらわらままけは」というものがありますが、これは「まま(ご飯)けは(食え=けは)」、つまり「はいはいご飯ですよ~早く食べなさ~い」ってな感じでしょかね。

通常の目の細かいおろし金と違って、あっというまに大根がおろせるのでこの名前になったものと思われます。
特に宮城県内では、「わらわら」は米山町・登米町のあたりで多く作られるらしく、そのあたりは木工品が特産品ですから木製のものが多いようです。それに対し岩出山は「しの竹」と呼ばれる地域特産の竹を利用した竹細工が有名なので、必然的に竹製のわらわらが作られることになったのでしょうね。

岩出山町内に行くのは久しぶりだったので、ものすごく遠い記憶をたどって、なんとか竹細工やさんに到着。あった♪Jan22_2205
これだぁ、よかったぁ。

自分用も買って来ました。1600円。
興味のある方は、岩出山町内メインの通りの、七十七銀行の左隣数件目の竹細工やさんを訪ねてみてください。ほかでも売ってるとは思いますが。ちなみに楽天とかでも入手できますけどね、あえて地域の特産品をチョイスしてみてはいかがでしょう。

せっかくなのでいろいろ物色。ざる、かご、背負い籠がたくさん。うなぎ籠っていうんでしょうか、うなぎを捕る時の罠になるカゴ、アレもありました。昨年の暮れ、夢の中に出てきたうなぎ捕りでも使ってたやつですw
ほかにも、バスケット、手提げ風の竹バック、椅子やら枕やら。つぼ押しかと思って手にとったら竹製のパイプだったりしてびっくり。
だいぶ前に、麺の湯切り用のアルミざるをダメにしてしまったので、これも購入。Jan22_2206
ちょうどうーめん1人前の湯切りに良さそうです。
うーん、岩出山ブラボー。いつまでもその技術を絶やさないで欲しい。そのためなら牛は冬だって買いに行きますよ。竹製品は美しい。竹細工ならもっと美しい。生活の中に在る芸術。これこそが人の生活をひっそりと豊かにするのだ。

さて、ここに来る前、中新田の商店街の中にあった、牛お気に入りのコーヒーやさんに寄ろうと思ってたんですが、残念ながら既に辞めてしまっていたようです。ハニートーストがむちゃくちゃ美味しくて、昔仕事でこちらのほうに来てた頃から大好きだったのに。。。中新田の商店街、以前よりも増して寂しくなったような…。
でも、革靴をフルオーダーで木型から作ってくれる靴屋さんは、まだちゃんと営業してました。
ただ、注文が多すぎて新規のオーダー受注をだいぶ長いこと停止してますが;再開するまでにお金貯めておこうっと。

で、岩出山のおいしいスポットは「キッチン城山」。定食やさんです。普通の定食ではありますが、ごはんが美味しい。炭火で炊いてるそうです。牛、お店の名前忘れてたんですが、場所は覚えてました。でも日曜が休みって事は忘れてました。 orz
行くには土曜日の昼じゃないと;

しかも、岩出山の道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」に寄ったんですが、時間が遅かったせいで野菜類はほぼ売り切れ状態、目当てのおからドーナツも売り切れ;;;;
せめてもの救いは、辛口のくるみ入りしそ巻きが入手できた事でしょうか。今日は負けがこんでるなぁ。

そして夕方、鳴子に到着。最初は滝の湯に行こうと思ってたんですが、いろいろ迷って「農民の家」へ。
大浴場に行こうとしたら、どうやら既に女性専用タイムが終わりかけ。さすがに混浴は避けたいので、別の女性専用のお湯へ。
こちらは硫黄・ナトリウムのお湯でした。しっかりと硫黄の香り。とても暖まります。他のおばさまがたの会話に耳をかたむけながら、お湯の中で肩のストレッチ。ああ、一週間位湯治でこの首と肩と腰をなんとかできたらいいのになぁ。でもそのためには、整骨院の先生にも来てもらわないとw
牛、もしも宝くじが当たったら、「串焼屋の親方を食事担当に、整骨院の先生も招いて湯治ツアー」とかやりたいですな!!ついでにhamも誘って朝から晩まで酒盛り。うひょ~!考えただけでもスバラシイ!!ある意味ハーレムw
…でもこんな事言ってるのが親方と先生にバレたら殺されそうなのでやめておこう。

とっぷりと温まって、日もとっぷりと暮れてたのでそのまま帰宅。帰り道は古川まで雪に降られましたが、ゆっくり帰ってきました。

は~。やっぱいいですわ、硫黄泉。