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古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

シャルル・ドルレアンの詩「夏」

2025年05月06日 | 読書日記

 夏 シャルル・ドルレアン (矢野目源一郎訳)
いざ来(わ)せぬ夏のさきがけ
住家(すみか)飾りにいそいそと
花の毛氈(まうせん) 緑葉(みどりは)を
敷きつらねたる𣑥被(たくぶすま)

見渡すかぎり牧の野は
ただ嫰草(わかくさ)の深々と
いざ来せぬ夏のさきがけ
住家飾りにいそいそと

心も解けて晴々と
凍りつめたる愁(うれひ)さへ
去りて憩(やすら)ふときなれば
冬のうかがふ陰もなし
いざ来せぬ夏のさきがけ
(「世界詩人全集24 世界名詩名訳集」新潮社、S43年、225p~)

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