「将軍の恋」ロングフェロー(牧田勝訳)、建文館、1911年
を読んで、雅文調でよいなと思った箇所を抜き出してみました。
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周辺(あたり)はなべて閑寂(さび)つれど
煩悶(もだへ)の波のむねにうち
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森の小川を横ぎれば
流水(ながれ)、はげしく石(いし)をうち、
浅瀬(あさせ)にひゞくみづのおと、
なほ道すがらみちの辺(べ)に
紅色(くれない)さけるはなさうび
摘(つ)みつゝゆけば、いと奇(く)しく
薫香(くぬか)あたりにかんばしく
熟睡(うまひ)のとこに葉の積(つ)みて
童(わらべ)は森にうせにけり。