monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

港入江(みなといりえ)

2023年07月19日 | 日本古典文学-坤儀

ひとしれぬ-こひのくるしさ-もかりふね-みなといりえに-たつそなくなる
(古今和歌六帖~日文研HPより)

寄湊恋 
いさやさはみなと入江の波のとに我か思ふかたのみるめもとめむ
(宝治百首_顕氏~日文研HPより)

そてのうらの-みなといりえの-みをつくし-くちすはなほや-うきなたちなむ
(新後撰集_祝部成茂~日文研HPより)

かせのおとも-みなといりえの-さはりおほみ-あしわけをふね-なみやかくらむ
(明日香井集_雅経~日文研HPより)
.

 (江中菖蒲)  (兵庫頭源仲正)
人しれすみなと入江のあやめ草みちひるしほやけふは曳らむ
(丹後守為忠朝臣家百首~群書類従11)

おもはすに-ときのとりこそ-きなくなれ-よをうみはつる-みなといりえに
(為忠家後度百首_仲正~日文研HPより)

なにはかた-ゆふなみちとり-こゑたてて-みなといりえに-うらかせそふく
(嘉元百首_冬平~日文研HPより)

風さゆる湊入えのみかくれにうきて波よるあちのむら鳥
(宗尊親王百五十番歌合~日文研HPより)

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港江・湊江(みなとえ)

2023年07月18日 | 日本古典文学-坤儀

湊江やあしまの小舟こきこきてかすめる方にまたさかりつつ
(詩歌合_正和三年~日文研HPより)

ゆふたちの-またすきやらぬ-みなとえの-あしのはそよく-かせのすすしさ
(続古今集~日文研HPより)

ゆふやみに-そこともみえぬ-みなとえの-あしまあらはに-とふほたるかな
(文保百首_俊光~日文研HPより)

みなとえや-ゆふしほふかく-なるままに-つきにそうかふ-うらのまつはら
(李花集_宗良親王~日文研HPより)

みなとえの-たななしをふね-あくかれて-つきのよすから-こきもかへらす
(続草庵集_頓阿~日文研HPより)

つきかけの-よるさすほかは-みなとえに-ゆくかたもなき-あまのすてふね
(新千載集_為世~日文研HPより)

かれのこる-あしのすゑはに-なみこえて-みなとえさむく-うらかせそふく
(文保百首_実任~日文研HPより)

江寒芦 読人しらす 
湊江の/氷にたてる/あしの葉に/夕霜さやき/浦風そふく 
(風雅和歌集~国文学研究資料館HPより)

みなとえや-あしのかれはに-かせさえて-しもよのつきに-ちとりなくなり
(新拾遺集~日文研HPより)

うらかせに-みなとえこほる-よもすから-なくやちとりの-こゑやさむけき
(嘉元百首_俊光~日文研HPより)

ふゆさむみ-ゆきそふりつむ-みなとえに-くちてのこれる-あまのすてふね
(続草庵集_頓阿~日文研HPより)

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みなとえに-かしふりたつる-とまりふね-なかるるまてに-しほはみちきぬ
(新撰和歌六帖_家良~日文研HPより)

ゆふしほの-さすにまかせて-みなとえの-あしまにうかふ-あまのすてふね
(玉葉集~日文研HPより)

あしのはに-よるのあめきく-みなとえの-なみのまくらを-いかてあかさむ
(草庵集_頓阿~日文研HPより)

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江川・江河(えがは)

2023年07月17日 | 日本古典文学-坤儀

江上鷺
さかのほる江河の水の白あわをなかして過くるさきの一行
(草根集~日文研HPより)

しほのひく-えかはのすゑの-そなれまつ-またこえてゆく-はるのふちなみ
(為尹千首~日文研HPより)

さきのゐる-えかはにおほふ-ふしやなき-いまはなみこす-さみたれのころ
(為尹千首~日文研HPより)

江雨鷺飛
あまつつみとほき江川のふし柳浪こすなれやさきそむれ行く
雨しほる江川の岸の村柳とひかふ鷺も色そ暮れゆく
(草根集~日文研HPより)

河鷺
夕ま暮江河のくひに立つ鷺のひとりならすは哀ともみし
(草根集~日文研HPより)

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沼江(ぬまえ)

2023年07月16日 | 日本古典文学-坤儀

 (沼水杜若) (伊豆守藤原為業)
春ふかみ(イき)ぬま江の水にかけみえて花咲にけるかきつはたかな
(丹後守為忠朝臣家百首~群書類従11)

はるふかき-ぬまえのみつの-いはかきに-なほかきこむる-かきつはたかな
(俊成五社百首~日文研HPより)

いつかとぞまちしぬま江のあやめぐさけふこそながきためしにはひけ
(拾遺愚草~久保田淳「藤原定家全歌集 上」筑摩書房)

つくまえの-ぬまえのみつや-ふかかりし-ひとくるしめの-あやめひくなり
(夫木和歌抄~日文研HPより)

早苗 
けふも又田子のいた舟さしうけてぬま江をふかみとる早苗かな
(宝治百首_蓮性~日文研HPより)

さみたれは-もりこしみつも-いはこえて-にはもぬまえの-そことなりけり
(散木奇歌集~日文研HPより)

さみたれの-ふるからをのの-わすれみつ-みなぬまえにて-わたるせもなし
(夫木和歌抄_俊頼~日文研HPより)

あさことに-わたるぬまえの-みつとりの-あとなきこひを-われはするかな
(長能集~日文研HPより)

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古江・旧江(ふるえ)

2023年07月08日 | 日本古典文学-坤儀

思放逸鷹夢見感悦作歌一首[并短歌]
大君の 遠の朝廷ぞ (略)葦鴨の すだく古江に 一昨日も 昨日もありつ (略)
(万葉集~バージニア大学HPより)

あしたつの-ふるえのうらに-あさりする-あまとやみらむ-たひゆくわれを
(夫木和歌抄_読人不知~日文研HPより)

みさひゐる-ふるえのかはつ-くさかけに-ひともすさめぬ-ねこそなかるれ
(新撰和歌六帖_為家~日文研HPより)

(たいしらす) 津守国夏
みこもりの/古江の浪に/朽はてゝ/しほたにさゝぬ/あまの捨舟
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

江柳
水草ゐる古江の柳朽ちすとももゆる緑のかけやなからん
氷とく古江の水草かたよりに糸もてはらふ青柳の風
(草根集~日文研HPより)

月照独舟
古江もる水にも月はわれ舟のたくひつれなき有明のかけ
(草根集~日文研HPより)

江葦 
なにはかた古江の蘆のしをれ葉のよをへて波の下に朽ちぬる
(宝治百首_為経~日文研HPより)

堤上霧
鷺のゐる古江の堤霧こめて柳は見えぬ雪のむら立
(草根集~日文研HPより)

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