monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

菅・菅の根

2012年05月20日 | 日本古典文学-和歌-夏

咲く花はうつろふときあり足引の山すがの根し長くはありけり(万葉集)

菅の根はむべ長からしかた淵の沼田を深みたれか植ゑけむ(夫木抄)

五月雨の日数(ひかず)経(へ)ぬれば刈り積みし賤屋(しづ や)のこすげ朽ちやしぬらむ(千載和歌集)

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あしひきの山に生(お)ひたる菅(すが)の根のねもころ見まくほしき君かも(万葉集)

にごり江に生(お)ふる菅薦(すがこも)みがくれて我が恋ふらくは知る人ぞなき(躬恒集)

したにのみしのぶの山の岩小菅(いはこすげ)いはでおもひの年ぞ経(へ)にける(現存和歌六帖)

山ふかみ知られぬ恋をすがの根の長くや人に思ひ乱れむ(正治二年初度百首)

あしひきの山の山菅(やますげ)やまずのみ見ねば恋しき君にもあるかな(拾遺和歌集)


茶摘み

2012年05月01日 | 音楽

茶摘み

夏も近づ く八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠」

日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ」